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【星空を望む少女達の夜明け】拡張セット開発のお知らせ&2020秋以降ロードマップ
2020/4/18 15:15
ブログ



平素はお世話になっております。
AMaRo Project.(アメイロプロジェクト)
瀬田まみむめもです。

今回はゲームマーケット2020秋以降のロードマップについての記事となります。
ゲームマーケット2020春の開催日になってはいませんが、ゲームマーケットサイトのメンテナンスの告知があるため、前倒しで公開します。

ゲームマーケット2020秋では、ゲームマーケット2019秋で頒布し、現在第三刷まで増刷している
公開型デッキ構築ボードゲーム「星空を望む少女達の夜明け」
その拡張セットの販売をいたします。

また、ゲームマーケット2021春でも、同様に拡張セットの作成、及び別のゲームの作成を予定しています。
しかしながら、来年の春のゲームについては紹介できるほどにはなっていませんので、今回の記事では割愛します。

ということで、以下「星空を望む少女達の夜明け」の拡張方針について紹介していこうと思います。

「星空を望む少女達の夜明け」はデッキ構築ボードゲームということで、いわゆる「ドミニオンクローン」のゲームとなっています。
そして、このゲームの特徴として、その個人のデッキが全プレイヤーに公開されていて、かつカードごとに獲得した時と、使用した時の再使用可能までの待機時間が設定されているところにあります。
(今回はゲームの紹介記事ではないため、詳細やルールについては以下からお願いします)

ゲーム内容はこちら
ゲームガイドはこちら

「ドミニオンクローン」でありながら、様々な方の手に渡り、遊ばれているということで作者としては非常にありがたい限りであり、このゲームをさらに盛り上げるべく、拡張セットの作成を行うことにいたしました。

拡張規模としては、一年間お待たせしていることもあり「中規模」程度を予定しています。
ノーマルカードとウィッチカードを合わせて、18枚程度となります。
単体では遊べないセットなりますので「拡張から遊びたい」という方がいましたら、すでに販売している「基本セット」をお求めください。

現在、新規カードの作成は概ね方針は定まっており、テストプレイで微調整を行っている段階となっています。

拡張セットを開発する上で、基本セット単体で抱えている改善点について改良することを目指します。
また、その改善点については、以下になります。

■ゲームバランスについて
・攻撃系カードが通りにくい
・魔法石不足で中盤以降停滞しやすい
■カードデザインについて
■外箱について

以下、詳細を説明します。
長文になるため、時間がない方は一番下まで飛ばしていただいて問題ありません。

■ゲームバランスについて
「星空を望む少女達の夜明け」の全体的なゲームバランスとしては、ルール通り遊んでいただいている前提ではありますが、大きくは崩れていないゲームであると考えています。
1人1枚ずつ持つ「ウィッチカード」においては、多少有利不利はありますが、どのカードを手に加えたとしても勝てないゲームにはならないと思います。
「ノーマルカード」についても1枚や2枚以上の組み合わせについても、極端に戦況が有利となるカードはありません。

そのため、全体的なバランスの総括についてはどのウィッチカードも「やや不利~やや有利」に収まっており、「著しく不利」になるカードや「著しく有利」になるカードはないと考えています。
ノーマルカードも「1枚で極端に有利に働く」カードはないと考えています。
ただ、先の項目にて上げた2点については、「改善が必要」であり、しかしながらカードそのものの能力を変化させるいわゆる「エラッタ」は不要であると考えます。
そのため、今回は拡張セットで新規に実装するカード、及びそれに付随する追加ルールにて改善を試みます。

追加するカードは最初に述べたとおり18枚程度、「ウィッチカード」と「ノーマルカード」を新規実装します。
それに伴い、新規ルールとして、簡単に述べてしまうなら「ゲームの準備で基本セットと拡張セットの(白枠カードを除く)ゲームで使用するノーマルカードをすべてシャッフルして、加えたカード分を最初に取り除く」ものを予定しています。
そうすることで、新規カードが加わりつつ、ゲームで使用するカード枚数は変化しないことで、ゲームのプレイ時間はそのままでゲームバランスの変化があると思います。
新規ルールによって、準備に手間がかかりますが、拡張ということでご了承いただければと思います。

なお、取り除かずに全部混ぜて遊ぶことももちろん可能ですが、その場合のゲームバランスやプレイ時間は保証対象外としますのでご了承ください。

以下、改善点2つについて、説明いたします。

・攻撃系カードが通りにくい
現在のノーマルカードの方針として、劣勢のプレイヤーがより不利な状況とならないようにと考えバランスを調整していました。
《ブロック》カードは劣勢になったプレイヤーでも使用しやすいように調整し、《アタック》カードなど攻撃系カードは劣勢になったプレイヤーを対象にしにくいカードとして調整していました。
その結果、どのプレイヤーでも《ブロック》カードが使用しやすくなり、どのプレイヤーのキャストゾーンにも設置中の《ブロック》カードがある状況が続き、攻撃系カードのカードはほとんど意味のないものとなっていました。
劣勢なプレイヤーが不利にならないという点では、狙い見通りではありますが、ゲームに慣れたプレイヤーからすると、攻撃が通らないというのは問題がある状況と思います。

それを解決するために2点を拡張セットでは行います。
・対《ブロック》カード特化の攻撃系カードの実装
・《ブロック》カードの実装枚数減

場持ちの良い《ブロック》カードをキャストゾーンから早期に離脱させたり、《ブロック》カードを無視するカードを増やすことで、攻撃系カードの成功機会を増加させます。かつ、既存の《アタック》カードの使用機会が増えるはずです。
さらに《ブロック》カードの実装枚数を絞ることで、追加ルールによりゲーム内に加わる《ブロック》カードの枚数が減ることで、相対的に《ブロック》カードの弱体化を図ります。

それによって、《ブロック》カード単体の能力はそのままに、攻撃的な行動を取りやすく、より戦略が増えることと考えています。

・魔法石不足で中盤以降停滞しやすい
もう一つの改善点として、中盤以降「取れる行動がなく、カードゾーンのカードを得られない/得る必要がないためゲームが停滞してしまう」ということが挙げられます。
中盤以降、《アタック》カードの行動が通らず魔法石の移動がないこと、それに加えて《ストーン》カードの全体的な枚数が少ないことで、魔法石の獲得機会が限られてしまっていることが挙げられると思います。
そのため、全体的な魔法石の所持数が少なくなり、中盤以降ゲームが停滞してしまいがちになっていると考えます。
この点については、想定外の改善点であるとともに、解決が必要な点であると思います。

それを解決するために、先に加えて以下を行います。
・《ストーン》カードの実装枚数増

《ストーン》カードの枚数が増えることで、魔法石の入手機会を増やし中盤以降の行動を潤滑に行えるようにします。
また、先程の改善点より攻撃系カードの成功機会が増えることで、より激しいゲーム展開になることが考えられます。

ゲームバランスとして、以上の方針で拡張セットのカードを実装し、調整を行う予定でいます。
また、「ウィッチカード」については、既存ウィッチカードへの影響を意識したノーマルカード追加は不要であると考えるとともに、新規「ウィッチカード」については、既存のカードとはタイプの異なったカードを実装予定です。

■カードデザインについて
「星空を望む少女達の夜明け」のノーマルカードはすべてユニーク(同じカードが2枚として存在しない)となっています。
しかし、絵柄はすべて異なったイラストにするということは、販売価格を抑える面からしても難しく、カテゴリごとにイラストを用意しました。
それゆえ、本ゲームの感想として「カードの違いがわからなくて遊べなかった」「カードが違っていて面白い」と二分したものが見受けられました。

また、カードごとに効果を示すアイコンを付けるという事も考えましたが50種類のアイコンを用意することは現実的ではなく、むしろ情報がわかりにくくなると思い実装は断念しました。

「遊べなかった」という感想を抱いた方はおそらく二度とこのゲームでは遊んでもらえないため、その方に向けた改善する必要はないと思う反面、「面白かった」と遊んでいただいた方の中にも「カードの違いがわかりにくい」と添えている方もいました。
そのため、拡張セットでの改善点として、改善を試みることにします。

効果をすべてアイコン化するということはやはり現実的ではありません。
そのため、「魔法石が移動する」「カードが移動する」効果のみをアイコン化し、カードに付与しようと思います。
あくまでカードの違いをわかりやすくするための補助的なものとして、効果を解決する時は今まで通り、カードのテキストを見ていただければと思います。

 
(左:既存カード、右:新規実装予定カード)

■外箱について
「星空を望む少女達の夜明け」の外箱として段ボール箱を使用しています。
しかし、けして頑丈とはいえず、たくさん遊んでいる人ほどボロボロになっていることだと思います。

そこで、「星空を望む少女達の夜明け」の外箱としてより頑丈な化粧箱を作成を予定しています。
この化粧箱は今後販売する拡張セットも一緒にしまうことができるサイズで作ります。

上記の「カードデザインの改善」の評判が良かった場合、基本セットでもカードデザインを見直し、「基本セット第2版」として作成をする可能性があります。
基本セット第2版を作成する場合、2021春以降となる予定です。少なくとも、2020秋では販売しません。
なお、化粧箱の印刷コストは現在の外箱に比べて跳ね上がるため、販売価格は500円程度アップすることになると思います。

そうなった場合、現在販売を行っている初版については第三刷(3回目の増刷)が最終となり、第四刷は作成しないことになります。
ただ、初版を持っている人に、外箱のためだけに第2版を購入していただくわけにはいきません。
そこで、化粧箱を作る際には、拡張セットに加えて、化粧箱の単品も販売をいたします。

配布ではなく販売なのは、上記で触れたとおり外箱の原価が跳ね上がるため、配布は現実的ではないためです。
大変恐縮ではありますが、ご了承いただけますと幸いです。

化粧箱単体の販売については、2020秋を予定して開発を進めます。

方針としては以上となります。

2020秋で新作として販売する内容としては以下2点となる予定です。
・「星空を望む少女達の夜明け」拡張セット
・「星空を望む少女達の夜明け」化粧箱

ゲームマーケット2020秋に向けて、「星空を望む少女達の夜明け」の拡張セットの開発を進めています。
これからも「星空を望む少女達の夜明け」のほか、AMaRo Project.の作品を応援していただけますと幸いです。

「星空を望む少女達の夜明け」は以下委託、通販をしています。
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