酔いどれ趣造

2021春「BRUJAS DEL SABADO ~サバトのマジョたち~」でデビュー。
2022年春にも新作を計画中。
シンプルながら噛み応えのあるゲームを目指して活動中。

登場する魔女の紹介その②
2020/3/20 21:00
ブログ

「BRUJAS DEL SABADO ~サバトのマジョたち~」には4人の個性的な魔女が登場します。

彼女たちはそれぞれ異なった理由で世の理に背き、魔女として生きています。

人には恐れられ、救いからは見放されるイバラの道を、彼女たちは自ら望んだのか、あるいは止むに止まれず選ぶしかなかったのか、本当のところは彼女たちにしか分かりません。あるいは、彼女たちにすらもう、分からなくなっているのかもしれません。



【ニャルコ・ピラール】

●カタルーニャ地方出身
●貧しい農家に生まれ、幼いころから手癖が悪く村で盗みを働いていた為、周囲から嫌われ、疎まれる幼少時代を過ごします。
ある日、嫌味な政治屋のパーティからボガバンテ(巨大な海老)を盗んだ時、海老が牙の生えたカラスに変わり、彼女は世の定めから永遠に外れた者、世の理の破壊者(魔女)となってしまいます。
カネは下から上へ、農村から都市へ、貧民から富裕層へと流れるのが世の常であり、ムラ社会が都合良く回るためのルールでした。
権力を握る者から富を奪うということはこの、狭いムラ社会に関わる全ての者が思い込んでいる暗黙の了解を破る行為であり、あり得ぬ所業でした。
さらに彼女は周りの大人からの「こそ泥としてろくでもない生涯を送る」という見方、半ば宿命のようなレッテルを捨て去り、はぐれ者として生きる道を選びます。
故郷を追われるように飛び出した彼女は、貧しいものがいつまでも貧しく、富める者が肥え続ける世の定めにとって代わる、神の理を求めて彷徨い続けることになります。

満足に衣服も与えられない貧しい家庭で育ち、くすねてきたり拾ったりして靴はいつも片方ずつ違うものしか履けなかったため、足元が2足揃っているとどうにもしっくりきません。魔女として人から忌み嫌われる発端となった「盗み」のシンボルとして、大人になった今でも片方ずつ違う靴を履いています。
海老が変じたカラスは追い払っても追い払ってもそばへ戻ってきてしまい、何をするでもなく彼女を観察しています。

今回の舞台となる村では美味しい豚の腸詰が有名で、彼女は酒場の周りを良くうろついているようです。
サバトへはカラカラに干からびた海老の殻をポケットから引っ張り出して参加しています。
長身で、ぼさぼさの髪が腰よりも下まで伸びています。
世の中や自身を達観した見方で見ており、人当たりも悪くないのですがあまり他者と積極的に関わろうとしません。

「人生は、ひとたび常識から外れたら、もう神の幕屋の外。 巣から離れた鶏は、もう知性の泥の上で眠る事は出来ても、無知の床で惰眠する事は出来ないんですよ」