一石ラボ @ein_stein_labo
細々と、一人でボードゲームを作っています。 2018大阪が初参加です。 大航海時代の提督になって、空白の地図を埋めていくゲーム、ブランクワールド~Complete the Atlas~がデビュー作です。
- デルタ鉄道ができるまで-10
- 2020/2/26 7:35
す一石ラボのCRAZYRATです。
ゲームマーケット2020大阪で頒布するデルタ鉄道株式会社⊿railways inc.(デル鉄)ですが、メイキング的な内容をご紹介しながら、どんなゲームかを説明していきたいと思っています。
初めて見る方は、こちらからどうぞ。
さて、今回ご紹介するのは、パスボーナスカードです。
デルタ鉄道株式会社では、1ラウンドが建設、出勤準備、運行、生産の4つのフェイズに分かれています。
プレイヤーが能動的に行動するのは、そのうち建設フェイズと運行フェイズなのですが、そのフェイズは始発プレイヤーから時計回りに、全員がパスをするまで、何周でも続きます。
そして、パスをした際に、早い者勝ちでもらえるボーナスが、このパスボーナスカードに書かれています。
補助金は、町からの補助金をもらうとともに、次の始発プレイヤーを獲得します。
しかも、1ラウンド目は$3Mですが、2ラウンド目は$7M、3ラウンド目は$15Mと、倍増以上のインフレ率となります。(3~4人プレイの場合。2人プレイ用は裏面になります。)
また、始発プレイヤーを取る事は、戦略的には、非常に重要な意味を持ちます。
建設フェイズでも、運行フェイズでも、先手番有利であるのは間違いありません。
余剰資材は、町の外で余っている資材を融通してもらえます。
資材は、建物の建設に必要で、町に在庫がない場合は1個$4Mで購入しなければなりません。
そう考えると、金額に換算すると、1~2ラウンド目は補助金より少し高め、3ラウンド目は補助金の方が特に感じます。
しかし、3ラウンド目に獲得した資材は、実際に使うタイミングとしては、ラウンド終了後にある最終フェイズとなります。
最終フェイズでは、町外の資材も値上がりして、1個$10Mもするのです。
つまり、3ラウンド目の余剰資材は、$30M相当の価値がある事になります。
ただし、建設資材はあくまでも建設にしか使えませんので、所持金が伴っていなければ、余らせてしまうことになりかねませんが…
鉄オタは、その鉄道会社の列車に乗りたい、という熱烈なファンを獲得します。
運行フェイズで、いつでも運送できる乗客となる住民コマを獲得するか、ファンの応援活動による自社のイメージアップにより、勝利点を獲得するかを選択する事ができます。
乗客がいない場合、列車は回送運行する事になるのですが、その場合は$2Mを支払う必要があります。
しかし、乗客がいると、線路1本進むごとに$1Mの運行収入を得ることができますので、マイナスをプラスにできる、という事で、状況によっては他の2種類のパスボーナスより大きな価値があるかもしれません。
いずれのボーナスも、状況によってはゲームをひっくり返す展開につながります。
敢えて早くパスする、という戦略も、有効に使っていきましょう。
今回は、この辺にしておきます。
次回は、その他のコマについて、ご紹介していきたいと思います。
ゲームマーケット2020大阪での、一石ラボ作品の取り置き予約を行っています。
ご予約はこちらまで。
デルタ鉄道株式会社⊿railways inc.だけでなく、旧作ブランクワールド、ギャラクティックパワーズ銀河大国も、ご予約いただければ持ち込みいたします。
よろしくお願いします。
また、デルタ鉄道株式会社の説明書を公開しています。
詳細はこちらのブログ記事で。