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- 【新作】フェイクディガー の制作ストーリー「大手町スピン編 ①」
- 2019/3/25 17:00
いわゆるIT業界で働く私たちプログラマ、システムエンジニアというのは、
『プロジェクト』という単位で仕事をする事が多い。
何かの製品を開発する為に客先に常駐して、リリースしたら次のプロジェクトへ
・・・という割と短いサイクルを繰り返す働き方も珍しくはない。
その為、自分が所属している会社の人間よりも、同じプロジェクトの仲間の方が
接する時間が長くなり、絆が深くなったりもする。
『Fakers』から離れ3年半ほど経った頃、私は東京の大手町で勤務していた。
実際に所属している会社は別の場所にあり、出向という形で
大手町にある企業のプロジェクトに参画していた。
そこで知り合ったのが、別の会社から同じプロジェクトに参画していたアーリーだった。
ランチに訪れた某カレー屋でたまたま同席したのがアーリーと初めて会話するきっかけになった。
お互い人見知りなので、当初の会話はそんなに盛り上がっていなかったと思う。
しばらく同じカレー屋で同席しているうちに、大きいメンチカツの店があるという話題になった。
社交辞令に近い感じだったが、機会があったら一緒に行こう的な約束を交わした。
割と早い段階で約束が果たされる日が訪れた。
そこから一緒にランチに行く習慣ができたと記憶している。
毎回2人でランチに行っていた訳ではなく、たまにメンバーに加わっていたのがトムだった。
彼は、アーリーの会社の後輩で私やアーリーよりも長くプロジェクトに参画していた。
業務的にはあまり絡みがなかったが、これをきっかけに少しずつ仲良くなっていった。
この頃、いわゆる炎上をしているプロジェクトに参画していた。
業界的にはそんなに遅くはないかもしれないが、毎日21時〜22時まで残業していて、
土日のどちらかは休日出勤という生活を送っていた。
今思うと異常な思考回路だが、週6くらいで仕事終わりに飲みに行っていた。
その時の主要メンバーが私、アーリー、トム、そして、
私やアーリー達とは別の会社からプロジェクトに参画していたキョウの4人だった。
何故かよく分からないが、特にこれといった共通点もない4人は仲が良かった。
仕事以外の時間も、ほとんど一緒に過ごしていたように記憶している。
ある休日出勤した日の夜、アーリー以外の3人がいつものように飲んでいた。
トムが何気なく口にした話題がきっかけで、『Fakers』が再始動する事になるとは、
この時は夢にも思わなかった。
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「フェイクディガー 超戦略型宝石発掘バトル!!」