按理具庵 @anriguan
「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作しました。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。
- 交錯干渉将棋とダブルス将棋
- 2019/1/28 14:05
交錯干渉チェスの将棋版を考えました。
交錯干渉4人制チェス(仮) ←交錯干渉チェスはこちらを参照してください。
従来の4人制将棋と異なるのは、対局者を時計回りに順にA,B,C,Dとすると、互いに対向するA vs CとB vs Dの2組の対局が同じ盤面上で同時に行われるところです。Aにとっての敵はCであって、左右のB,Dは中立無関係でその駒は盤上では障害物として扱います。これを交錯干渉戦と呼びます。そして誰かひとりが負け抜けると残る3人は敵どうしとなって戦います。これを全方位乱戦と呼びます。手番はA,B,C,Dの順で、負け抜けた人の手番は飛ばされます。
ここでは将棋駒を宝石名にしたJewels Chessの駒名で説明しますが、もちろん将棋駒をそのまま使用することも可能です。
ジュエルズチェス ← JewelsChess(宝石将棋?)に関してはこちらを参照してください。
↓将棋駒とJewelsChess駒の対応表
盤面は、交錯干渉戦では縦長の15x9マスですが、全方位乱戦では15x15のマスに変化します。
駒の動きは将棋に準じますが、交錯干渉戦では進行方向にある障害物を1つだけ飛び越えて進めるという点が異なっています。そして縦長の盤面になったため、角行に相当するR(ルビー)の動きを拡張して1回だけ側面反射ができるようにしました。詳細は図を参照してください。駒名記号にXが付いているのは成り駒です。
金将に相当するE(エメラルド)と玉将に相当するD(ダイヤモンド)の成りの動きも独自に定義してみましたが、これはJewelsChess独自の拡張ルールと考えてください。将棋駒を用いる場合は、もちろん金や玉の成りはありません。
全方位乱戦ではチェス駒のように前後左右の区別なく動けるようにする必要があります。将棋駒の元の動きを4方向に拡張しました。ただし金将に相当するE(エメラルド)と銀将に相当するG(ガーネット)は、元の動きの特徴を強化するように、それぞれ縦横方向に2マス、斜め方向に2マスとしました。全方位の動きは駒名に*を付けています。
全方位乱戦への移行時のルールに関しては、実はまだ検討中です。死力を尽くして(戦力を消耗して)やっと対向する敵に勝ったと思ったら、両脇から同時に攻撃を受けてあっけなく負けるという不条理を無くすため、交錯干渉戦の勝者には、その後の全方位乱戦を優位に戦えるように何らかの褒賞が与えられるべきです。
案1)負けた側の駒をすべて引き継ぐ。(盤上の駒は向きを反転させ自駒にし、持ち駒は自分の持ち駒に加える。)
案2)持ち駒のみ引き継ぎ、取得したD(ダイヤモンド)を再使用できる。
案3)取得したDを最強の駒(飛・角を重ね合わせた動き)として使用できる。
例えばAがCに勝ち、案1でCの駒をそのまま引き継ぐと、B,Dに対しては約2倍の戦力と強くなり過ぎて、暗黙の裡にB,Dが連合して戦うことになりそうです。案2は王さまの命が2つになると考えると如何にも魔術的で変ですが、後継ぎとなる太子ができたと考えたり、強い影武者が居ると考えたりもできます。ただしB,Dからしてみれば攻撃対象が2つで、では協力してひとりずつを相手にしようかとなる可能性が大きいでしょう。案3が良さそうですが、これだけで十分な優位性を与えたことになるか疑問です。全方位乱戦でのA,B,Dの勝率が(50%,25%,25%)から(40%,30%,30%)ぐらいになるように上手くバランス調整する必要がありますが、小学生で将棋を終えてしまった私にはとても無理です。妥協の案4として「持ち駒のみ引き継ぎ、取得したDは再使用できない。」を暫定公式ルールとしておきます。盤上に残るCの駒は、B,Dにとって障害物ではなくなるので逐次狩られていきます。直接対峙していたAはCの主戦力に近い位置に居るため、より多く狩ることができるという優位性があると考えます。
以上が交錯干渉将棋のルールですが、後半の全方位乱戦は無くてもゲームとして成立するのではないかと考えました。4人対戦だから一人になるまでバトルロイヤルしなければならない訳なので、2x2のチーム戦にしてしまえば交錯干渉戦だけで勝敗が決まるということです。先手後手の有利不利がありますので、(A,D) vs (B,C) のペア戦にすべきでしょう。これを交錯干渉ダブルス将棋と呼ぶことにします。チーム内の意思疎通すなわち会話や身振り手振りは禁止とします。ただしアイコンタクトぐらいは認めてもよいかもしれません。
さらにこの考え方を突き進めれば、二人対戦ということも可能です。すなわち(A,D)を一人で受け持ち、もう一人は(B,C)を受け持つということです。2局を同時にしかも互いに交錯干渉するように対局するわけですから、もう常人の棋力の及ぶ範囲ではありません。名前には「超」とか「スーパー」とか付けたいところではありますが、ここは抑制を利かせて、二人制交錯干渉将棋としておきます。
変更来歴
2019.02.15 以下を修正しました。
誤)全方位乱戦でのA,C,Dの勝率が
正)全方位乱戦でのA,B,Dの勝率が
2019.02.19 以下を修正しました。
誤)交錯干渉戦の勝者には、その後の全方位対戦を優位に戦えるように
正)交錯干渉戦の勝者には、その後の全方位乱戦を優位に戦えるように
2024.06.20 画像ファイルの再アップロードで復旧させました。サムネイル画像は変わっているかもしれません。