和ゲームス

幅広く末永く遊んでいただけるゲーム作りを目指しております。

第1回 面白いボードゲームの条件とは?
2018/12/23 12:21
ブログ

 

和ゲームスのROMと申します。

 

タイトルの「面白いボードゲームの条件とは?」ですが、ボードゲームの何を面白く感じるかは人それぞれで、こうであれば面白いというのは決まっておりません。

私はとあるゲームデザイナーの元でボードゲーム作りを学びましたが、ここではその師から学んだ「面白いボードゲームの条件」について語りたいと思います。

 

条件をざっくり挙げると、下記の4つになります。

①誰でも簡単にルールを覚えられること

②プレイ時間がある程度決まっていること

③初心者でも熟練者に勝てる余地があること

④終盤に向かってゲームがインフレしていくこと

 

①誰でも簡単にルールを覚えられること

この条件は多くの方の同意を得られるのではないかと思います。

ルールが難し過ぎては、面白い、面白くないと感じる以前にプレイできません。

また、複雑過ぎるルールでは、ルールを知る者が初心者にルール説明するのも一苦労で、ゲームが普及していかないからです。

 

②プレイ時間がある程度決まっていること

この条件には同意されない方も多いのではないかと思いますが、せっかくゲームを準備しても、わずかな時間でゲームが終了したり、延々とゲームが終わらないと、ゲームの楽しさを知る前に終わったり、飽きてしまうため、一定のプレイ時間で勝利条件にたどり着けるようゲームデザインする必要があるというものです。

複数名で時間を用意してプレイすることを考えると、20分から40分が目安ではないでしょうか。

 

③初心者でも熟練者に勝てる余地があること

熟練者が初心者に勝って当然ではないかと、この条件にも同意されない方が多いのではないかと思います。

実際、将棋、囲碁、オセロといったアブストラクトゲームでは、初心者は絶対に熟練者には勝てません。

ですが、ボードゲームにおいては、引き札、サイコロ等による運の要素を加え、初心者でも善戦できる、あわよくば熟練者にも勝てるゲームデザインをしたほうが、初心者がゲームに向かうモチベーションが上がり、熟練者も手を抜いていたら負けてしまうスリリングさを感じることができるため、この条件を挙げました。

 

④終盤に向かってゲームがインフレしていくこと

ゲーム内でやりとりする数量、金額が増えていき、スタート時、中盤、終盤ではゲーム展開が変わっていき、終盤で盛り上がり、ドラマチックな余韻が残るようゲームデザインする必要があるというものです。

反対にデフレするようゲームデザインすると、中だるみし、終盤がダレた展開となってしまいます。

こちらの条件も多くの方に同意いただけるのではないかと思います。

 

私が初めてボードゲームを制作した際は、こちらの条件をクリアできるよう心がけましたが、ではどんなゲームができあがったかは、次回お話ししたいと思います。