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くらげシステムの中の人2号ことヤブロンです。アイドルマスター、ヒプノシスマイク、スティーブジャクソン(米)、ジンギスカンが好きです。
- ダイスガールズ「プロデューサー追加ルール」デザイナーズノート
- 2018/10/20 20:30
まず、お断りから。
作品名を誤解されないように「プロデューサー追加ルール」に変更しました。
この作品単体では遊べませんのでご注意を。
ダイスガールズの特徴は「アイドル達による手軽なダイスバトル」です。
ただ、シンプルにし過ぎたため、アイドルのキャラクターとしての特徴は「属性」しか再現できていないという欠点を持っています。
「アイドルマスター」や「シンデレラガールズ」という作品の二次創作にも関わらず、肝心のアイドル達をキャラクター性を置き去りにしてしまっているのです。
私がデザインした別の作品「ウィッチーズストライク」では、原作のキャラクター性(誰と誰が仲良し、だからパワーアップ!)の再現とゲーム性を両立させる事が出来ましたが、これはゲームデザイン時に登場する原作キャラクター達が出揃っていたからです。
さて、このダイスガールズですが、途中の弾からキャラクター性を押し出す事も考えたりしましたが、テキスト中にキャラクター固有名詞が入ったり、新しいアイコンが登場するのはカード全体としてみた時に「美しくない」と思い断念。そこで、アイマス世界に欠かせない もう1人の主人公「プロデューサー」に注目しました。
アイマス世界の中でのプロデューサーは、数多くの可愛いアイドル達に囲まれ、共にトップアイドルを目指す存在です。ならば、ダイスガールズの世界でもユーティリティ的に効果を与える存在としてルール化すれば、キャラクター性を出せるはずという考えに至りました。
ゲーム内でのプロデューサーの役割が定まれば、あとはルールのトライ&エラーと、バランス調整の繰り返しです。今回やりたかったアイデアは
1)プロダクション名自動生成
2)ロールプレイングゲームのような成長性
の2つ。
アイマス世界のプロダクション名は3つの数字の語呂合わせが一般的です。ならば、「10種類のスキルを用意して、その組み合わせで語呂合わせをすればプロダクション名も決まっていいんじゃね?」と思い立ったところからスタート。
用意したスキルに割り振った数字は、原作のプロダクション名をイメージさせるスキル内容になるようデザインしたつもりです。
次に成長性の部分ですが、器用貧乏タイプと一芸特化型タイプが共存できるようなバランス調整が難しい部分でした。当初はレベルアップした際に得られるスキルはダイスを振ってのランダム獲得というルールでしたが、これではプロデューサー(プレイヤー)のキャラクター性を再現できないだろう。という判断で自由選択型に変えました。
結果的には、「自分のお気に入りのアイドルをキープし続けながらも、ライバル達に勝つためにはいつか別れの時がくるかもしれない。そうならないためにも自分のプロデュース力を鍛えるんだ!」という脳内ドラマも作れるようなシステムに仕上がったと思います。
ちなみにダイス選択によるランダム成長ルールはオプションルールとして残してあります。こちらの方は、スキル同士の意外な組み合わせを発見する事が出来るので、一味違った魅力のプレイを楽しめると思います。
最後に宣伝。ダイスガールズ「プロデューサールール」はゲームマーケット2018秋に頒布予定です。頒布価格は1000円で、初回版の内容物としては・ライブカード18枚・プロデューサー記録シート1冊・ダイスガールズSPパック・説明書となっております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
くらげシステム/ヤブロン