按理具庵

「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作し、Amazonやイエローサブマリン等にて販売中です。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。

FESCA(フェスカ):神経衰弱系2種
2018/5/3 15:12
ブログ

ゲーム名:フェスカでスーパー神経衰弱
創作レベル:☆(1.0 - 0.3 = 0.7)
ルール説明:
フェスカは6スートあるので、3枚揃えで取ることにする。
解説:
トランプの神経衰弱は2枚揃えですが、上級者用ルールとして4枚揃えのルールがありウルトラ神経衰弱とか呼んだりするそうです。6スートあれば3×2=6なので3枚揃えは誰でも簡単に思い付くことができます。ノーマルとウルトラの間だからスーパーを付けてみましたが、ゲームの難易度(必要とする記憶力)が高まるだけで、それは面白さに繋がらない気がします。
2枚揃えルールでは新たな1枚をめくって揃うと取れるので記憶すべき枚数は1枚、それに対して3枚揃えルールでは2枚を記憶していなければならないので、記憶すべき枚数が2倍になるということです。トランプの4枚揃えルールでは3倍記憶であり、いくら上級者とは云え、いきなり3倍は乗り越えるべき壁が高すぎます。このように元ゲームとの難易度の差が大きいので4枚揃えルールが普及しないのだと思います。だからと言って3枚揃えなら良いのかと云えば、それでも2倍の記憶を必要とするので、これも厳しいと言わざるを得ません。
フェスカの6スートという要素を取り入れてはいるのですが、これは全くもって悪い創作例です。フェスカでなくても従来からある6スートのトランプでもできるし、難易度が急に上がるだけで楽しくもないからです。フェスカは単なる6スートではなく(5+1)スートが特徴なのですから、それを活用すべきです。

ゲーム名:フェスカ神経衰弱相縛り
創作レベル:★☆(1.4)
ルール説明:
2枚揃えで取れるが、場の相状態により取れるスートの組み合わせが制限される。陽場なら相生関係の組み合わせが取れ、陰場なら相克関係の組み合わせが取れる。
陰陽札はスートワイルドとして扱い、片方に陰陽札を含む2枚組であれば、場の状態が陰場でも陽場でもどちらでも取れる。同時に場の相状態が切り替わる。すなわち偶数の陰札を含めば陰場になり、奇数の陽札を含めば陽場になる。
空無札と太極札は特殊で6枚揃えでなければ取れない。しかも必ず太極を最後にめくらなければならない。空無太極の6枚が取られると、その時点で相縛りが解除され、スートに関係なく同ランクの2枚揃えで取れるようになる。
場の初期状態は適当な方法で決める。例えばゲームの開始時に一番最初にめくったカードが偶数なら陰場で、奇数なら陽場で始めることにする。(空無と太極なら無視して最初に現れる五行か陰陽のカードで決める。)
解説:
フェスカの(5+1)スートと相生・相克関係と場の相状態変化の要素を取れ入れたお手本のようなルール構成です。
場の相状態を使う相縛りは、解除の条件を設けていないと、いつまでも取れない札が残る可能性があります。空無と太極札は形が大きく白抜きで特徴的で記憶されやすいこと、色が共通のマゼンタであることから6枚まとめ揃えとし、加えて相縛り解除に適用するルールがよくできています。
3枚の内の2枚は必ず相生か相克の組み合わせになるので、記憶すべき枚数は1枚または2枚であり、平均すると1.5枚と云えます。しかも6枚の内の1枚は陰陽札なので実質的には、この1.5枚よりは少ないと考えられます。すなわちトランプの神経衰弱に比較して1.5倍弱の難易度です。加えて相縛りを意識して取る順番を考慮する必要性が生まれて戦略思考的な要素が加わり、さらに空無太極を取ると相縛りが解除されて多数まとめて取れるので大逆転の可能性も高まります。
名前に関してですが、ゲームの本質を伝えるため「メモリ・ペア取り」を考えていたのですが、元祖の「神経衰弱」があまりにも良くできた強力なネーミングであるため、このまま使うことにしました。これがフェスカの神経衰弱系ゲームのスタンダードになるのなら、「相縛り」の識別修飾語は省略されることになるかもしれません。どなたかもっと面白いゲームを創作してみませんか。
実例:
上の図で戦略思考性の具体例を説明します。
今、場の相状態は「陰」で、10枚を記憶しているとします。単純に考えれば、相克のペア2つしか取れませんが、陰札と陽札を含む組み合わせを使って、場の相状態を「陽」に変化させれば相生ペアも取ることができます。ただし自分だけがこの10枚を記憶しているのではなく、相手もこの内の何枚かを記憶しているはずです。なるべく多くのペアを取りつつも相手にとって不利となるような状況で終わらせたいのです。さて、どのような順番で取ればよいでしょうか?




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