按理具庵

FESCA(フェスカ)創作ゲーム、フェスカババ抜きとシンクロババ抜き

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ゲーム概要

  • フェスカはゲームを創作して遊ぶ進化形のトランプのようなものです。
  • トランプゲームのババ抜きを基にした創作サンプルゲームです。
  • 創作レベルは0~3ですが(☆=0.5★)として中間段階を設けます。
プレイ人数 3〜9人 プレイ時間5〜15分
対象年齢6歳〜 価格0円
発売時期2017秋 予約 不可
ゲームデザインフェスカ・つじむら(つじむら・せんじゅうろう改め) イラスト・DTP

ゲーム詳細

◇ゲーム名:フェスカでババ抜き
創作レベル:☆(0.5:トランプのゲームルールそのまま)
概要:
陰陽カードを第6スートとして使用する。
空無カード5枚は使用しない。
太極カードをババ(ジョーカー)として使用する。

解説:
フェスカのカードセットを使ってババ抜きをしているだけで、
フェスカの特徴であるワイルドカードやスート相関係を全く使用していません。
このためゲーム名には「で」が付いています。これは創作とは言えません。
ただしトランプと比べて73枚と枚数が多いので多人数で遊ぶには適しています。

◇ゲーム名:フェスカババ抜き
創作レベル:★(1:フェスカ的要素の追加)
概要:
ペア相縛りを適用して、陰陽カードをスートワイルドとする。
空無カード5枚の内、最後に残る1枚をババとする。
太極カードは、手札に配られた人が単独で捨てて開始プレイヤーになる。

詳細:
ペア(同ランク2枚組)相縛りとは、スート相関係(相生・相克)のペアでしか捨てられないということ。
ペア捨てできるのは手番で右隣の人からカードを引いた直後のみとする。
場の相状態は、最後に捨てられた陰陽カードにより切り替わる。
ゲーム開始時の場の相状態は前値保持(前回のゲームの最終状態を引き継ぐ)とする。
一番最初のゲームは適当な方法で決める。
(一枚カードを引いて奇数なら陽場、偶数なら陰場とする。ただし引いたカードが空無や太極なら引き直し。)
(太極カードを持っていた開始プレーヤが自由に選択して決める。)
相縛りの解除は、
(1)陰陽カード12枚が全て捨てられたとき
(2)空無カードが4枚捨てられババが確定したとき
(3)誰もペア捨てできずに手番が一周したとき
のいずれかとする。(要検討)

解説:
トランプのババ抜きのルールではスートに関係なく同ランクの2枚組(ペア)を捨てられますが、これにフェスカの特徴であるスート相関係を適用して、限られたスートの組み合わせでしか捨てられないようにします。必然的に陰陽カードはスートワイルドの扱いになります。
陰陽カードが場の相状態を変えるので、全員が同時にペア捨てすると混乱をきたすので、ペア捨てできるのは手番のときのみという制限を加えることにしました。この制限をやや緩和して、場の相状態を変えられるのは手番のときのみとして、他のプレイヤーもその都度ペア捨てできるというルールもあり得ます。(★要検討)
空無カードの内の1枚がババになるルールは、ジジ抜き的な要素の追加です。トランプゲームのジジ抜きは、最初に任意の1枚を抜いて隠し置き、最後に不対となるカードを残した人が負けとなるルールですが、最後段階まで判明しないのでババを引くとき・引かせるときのハラハラ・ドキドキの楽しみがないという欠点があり、あまり普及していません。
空無カードは5枚のみで、その何れかがババになることが判明しているので、このジジ抜きの欠点には成らず、かつ枚数もそこそこ多いので序盤において、より多くの人がこの感覚を楽しむことができるという長所になっていると思います。

ババ抜きの原型はジョーカーを使用せずにQの1枚を抜くというルールでしたが、日本においてはジョーカーを使用するようになったらしいです。これはジョーカーの絵柄が特殊で識別し易く、1枚だけと単純で幼児にも分かり易かったためと推測します。
フェスカの空無カードのデザインは中抜き白で識別性が高く特徴的であることから、この先祖返り的なルールの採用に適していると思います。
太極カードを単独で捨てて開始プレーヤになるというルールは付随的なもので、未使用として最初から抜いておくようにしてもよいでしょう。

◇シンクロババ抜き
創作レベル:★★(2:独自ルールの追加)

概要:
基本ルールはフェスカババ抜き(レベル1)に従う。
追加される独自ルールは、全員が同時に隣の人のカードを引くことである。

詳細:
ペア捨ても同時に行うが、陰陽カードを含んで場の相状態を切り替えるのは皆がペア捨てを終わった後でなければならない。
手持ちカードが1枚だけになった人は、カード枚数が一番多い人(複数居れば左周りで一番近い人)から1枚引いて手札を2枚にする。

解説:
ババ抜きには、
「カードを引いた人が次にカードを引かれる」と
「カードを引かれた人が次にカードを引く」という2通りの方法があります。
通常は前者が採用されていて、その理由はババが連続的に移動する可能性があって、よりゲームが楽しくなるためと考えられます。
しかしながら、カードを引いてペア捨てするのを待つ必要があり、ゲームの進行が遅くなるという欠点があります。
フェスカババ抜きでは相縛り判断の時間が加わるため、さらに遅くなることが懸念され、後者の方法を選択したいと考えましたが、ならばいっそのこと同時に引くというのはどうだろうと思い付きました。
名前のシンクロはこの同時引きを意味しています。ゲームの進行も早まり、掛け声を合わせて引き抜く動作の一体感もあって面白いのではないでしょうか。さらに同時にペア捨てするのに、場の相状態を変えることも許してしまえば、早いもの勝ちの「スピード」の要素が加わって、もっと楽しくなるかもしれません。

独自性の強いゲームは、その特徴を示すような名前を付けます。名前は識別するために付けるものですから、独自名が付くのであれば「フェスカ」は外しても構わないでしょう。

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