ホタルシステム @hotaru_system
ゲーム概要
- マストフォロー、切り札固定、ビッド、チーム戦のトリックテイキング
- トリックの参加を放棄することでゲーム中にビッドを行います
- ただし、同じビッドを2人でしていたら協力して達成しなければなりません
| プレイ人数 | 4人 | プレイ時間 | 15〜25分 |
|---|---|---|---|
| 対象年齢 | 8歳〜 | 価格 | 1,200円 |
| 発売時期 | 2026秋 | 予約 | 不可 |
| ゲームデザイン | 橋本直樹 | イラスト・DTP | モモーヌ |
ゲーム詳細
協力か、便乗か、裏切りか。
勝つために誰と組む?
一部のトリックテイキングゲームでは、「何トリック取るか」をあらかじめ宣言して競うビッドが、ゲームの大きな駆け引きになります。
しかし、『パックトリックス』のビッドは少し変わっています。
このゲームでは、ラウンドの最初に「自分は○トリック取ります」と宣言するわけではありません。実際にカードをプレイしながら、中央に並べられた「チームカード」の中から、自分が狙う目標を選びます。そして、同じチームカードを取った人がもう一人いれば、2人で協力して目標トリック数を達成することになるのです。
つまり、誰と組むのか、何トリックを取るのか、そしてそのためにどのトリックを取るべきなのかを、ラウンドの途中で判断する。それのが『パックトリックス』です。
ゲームで使うのは、4色・1~7の28枚のカードと、ハイビッド2枚・ミドルビッド1枚・ロービッド2枚の計5枚のチームカードです。4人で遊ぶ場合は、各ラウンドで全員が一度ずつチームカードを選び、手札がなくなるまでトリックを繰り返します。プレイヤー人数分のラウンドを行い、最終的に最も多くの勝利点を得た人が勝者です。
「今、チームを組むべきか?」
特徴的なのは、トリックの最中にもチームカードを取れることです。
自分の手番では、通常どおり手札からカードを1枚出すか、中央に残っているチームカードを1枚取るかを選びます。チームカードを取った場合、そのトリックにはカードを出さないため、当然そのトリックの勝者にはなりません。
しかし、それによって得られるのが「チームとして達成すべき目標」です。
ハイビッドやロービッドは2枚ずつ用意されており、同じチームカードを2人で取ることができます。2人で同じチームを組んだ場合、それぞれが獲得したトリック数の合計が、カードに書かれた目標トリック数と一致すれば得点できます。一方、同じカードを誰も取らず、1人だけで持つことになった場合は、その人自身のトリック数だけで目標を達成しなければなりません。
ここで面白いのが、チームメイトが誰になるのか、その人が何トリック取るつもりなのかが完全には分からないことです。
たとえば、自分が「5トリック」を目標とするハイビッドを取ったとします。もう一人が同じハイビッドを取れば、2人の合計で5トリックを目指せます。
ところが、自分が強い手札を持っているからといって、必ずしも自分だけで5トリック取ればいいわけではありません。むしろ、チームメイトにある程度トリックを任せたほうが、目標に近づくこともあります。
「この人は同じチームに入ってくれそうだ」
「この人はすでにトリックを取りすぎている」
「自分が今トリックを取ると、目標をオーバーしてしまう」
そんな読み合いが、カードを出すたびに生まれます。
チームを取ることは、トリックを捨てることでもある
もちろん、チームカードを取ることには代償があります。
チームカードを取った手番ではカードを出さないため、そのトリックを取る権利を失います。
つまり、チームカードを取るタイミングそのものが重要です。
「今チームカードを取りたいけども、ここで勝っといたほうが狙ったトリック数に近づく」
「まだチームカードを取っていない人がいるから、今はカードを出しておこう」
この判断に、通常のトリックテイキングとは違った悩ましさがあります。
しかも各人がチームカードを取れるのは、ラウンド中に一度だけ。すでに誰かが取ったチームカードを奪うこともできず、中央に残っているものだけが選択肢になります。
そのため、誰かがチームカードを取るたびに、残された選択肢も変化していきます。
基本はシンプルなトリックテイキング
カードのプレイ自体は、オーソドックスなトリックテイキングです。
切り札は固定(黄色)で、マストフォロー。
トリックテイキングを遊んだことがある人ならすぐに理解できるでしょう。
「4」を取りたくない、というもう一つの悩み
得点にはビッドの達成の他に一つ仕掛けがあります。
「4」のカードを獲得してしますと、その人は1枚につき1点を失います。
しかも、この失点はチームで共有されず、「4」を獲得した本人だけが受けます。
目標トリック数を達成するためには、トリックを取らなければならない。
しかし、取ったトリックの中に「4」が含まれていれば失点する。
このため、単純に「たくさん取ればいい」というゲームにはなりません。
目標に必要なだけトリックを取りつつ、余計なトリックは避けたい。そして、必要なトリックの中でも「4」をできるだけ避けたい。
「取りたい」と「取りたくない」が同時に存在します。
協力するのか、利用するのか
チーム戦でありながら、最終的には個人戦。これも『パックトリックス』の大きなポイントです。
同じチームカードを取った2人は、目標達成のために協力できます。しかし、得点はそれぞれ個別に与えられ、2枚ず打つあるハイビッドとロービッドには「チームリーダー」と「メンバー」で異なる得点が設定されています。目標を達成できれば、チームを組んだ2人の双方が得点できます。
つまり、「チームメイトを助ける」ことが、そのまま自分の得点にもつながります。
一方で、自分が目標を達成するためには、チームメイトにトリックを取ってもらわなければならない場合もあります。
相手の勝利を邪魔するだけではなく、味方になりそうな人の勝利も考えながらカードを出す。
そして、その人が本当に自分と同じ目標を目指してくれるのかは、カードを出していく中で見極めるしかありません。
また1勝もできないからといって単にロービッドを取るのではなく、目標達成が近そうなハイビッドの人に相乗りすることも、時には有効です。
トリックを取るだけでは勝てない
強いカードをたくさん持っている人が、そのまま勝つとは限りません。
目標より多く取りすぎれば、ビッドを外して得点できなくなるかもしれない。逆に、必要なトリックを取れなければ目標達成には届きません。
チームを早く決めれば、その目標に向けて動きやすくなる一方で、他の人の選択肢を見てから判断することはできません。
さらに、「4」を押しつけられるかどうか、切り札をいつ使うか、誰にトリックを取らせるかといったカードプレイも絡みます。
誰と組むか。何トリックを目指すか。どこまで取るか。
トリックテイキングの基本的な面白さを残しながら、固定されたチームではなく、そのラウンドの途中でチームが生まれていく。「自分はこの人と組みたい」と思っても、相手が同じチームカードを取ってくれるとは限らない。
そんな不確実さこそが、このゲームの醍醐味です。
最後に最も多くの勝利点を得た人が勝者。最後まで誰が勝つか分からない、個人戦としての緊張感。
その一方で、ラウンド中には「この人と一緒に目標を達成したい」という、チーム戦ならではの連帯感も生まれます。
コンパクトながら、一味違ったビッド&チーム戦をお楽しみください!
こちらからルールを確認できます。
