ボドゲーン同好会 @boardgeeeen
ゲーム概要
- GM不要
プレイ人数 | 7人 | プレイ時間 | 120〜150分 |
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対象年齢 | 15歳〜 | 価格 | 3,000円 |
発売時期 | 2022秋 | 予約 | 不可 |
ゲームデザイン | ボドゲーン同好会 | イラスト・DTP | ボドゲーン同好会 |
ゲーム詳細
その町は、海と山に囲まれていた。
その町は、黄昏に語られる伝承を持っていた。
その町は、朝霧に咽ぶ憂いを持っていた。
その町は、夕凪の名を持っていた。
そんな夕凪町の中心近くに、1校の高校がある。これはその高校に通う7人の少女たちの物語である。
その日は、夏休み目前。しかし期末テストは更に目前という、暑く厳しい日のことだった。
テスト期間中であるため、最低限の活動を除いて、部活や委員会は休みになっていた。ようこは、いつものメンバーで下校していた。部活や委員会が無い日は、7人全員で駄弁りながら帰れる貴重な機会。見逃すのは惜しい。
騒がしく響く蝉の声は、時雨という言葉が見事に当てはまる。遠く海上に見事な入道雲。うだるような暑さとはこのことか。少女たちのとりとめもない会話は、さながら立ち上る陽炎の如く中身が揺れる。そうしている中で、1人また1人と人数は減り。皆往々に帰路へ付く。また明日、そんな言葉もいつもの日常であった。
そして翌日、ようこが入院したとの知らせが残る6人に伝わったのである。警察からうけた説明では、原因は転倒による後頭部の強打。意識ははっきりしているが、後頭部を強打したせいで、当日の記憶は曖昧との話だった。まさに青天の霹靂とはこのこと、6人は急ぎ放課後にようこの病室へと集まった。
「倒れた時に、誰か、知っている人がいた気がするわ」
とは、これすなわち、ようこの言である。その一言は、皆にある決意を抱かせた。警察は既に事故扱いであり、これ以上この件で動くことはないだろう。ならば自分たちでその人物を探し出し、事の真相を暴こうと。