ParagraphJump @zousuikaisi
ゲーム概要
- 公開と非公開の手札両方を使うセットコレクションです。
- 局毎に点を取るか、最終局で高得点を狙うか、見極めが大切です。
- 京都で撮影した桜の画像も使用、サークル初の化粧箱入りゲームです
プレイ人数 | 3〜5人 | プレイ時間 | 30〜60分 |
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対象年齢 | 8歳〜 | 価格 | 1,500円 |
発売時期 | 2019秋 | 予約 | 不可 |
ゲームデザイン | 折原武 | イラスト・DTP | もつなべ太郎 |
ゲーム詳細
■背景
桜は多くの日本人を惹きつける存在ですが、一言に桜といっても多くの種類があり、ましてや、四季を通して接すればそれは多彩な貌を見せ、それらは、昔から多くの芸能に関わる人々の創作意欲を湧き立たせてきました。
今もまた、俳人や画家らが己の作品で表現すべき桜の勝景(絶景)を求めて旅に出ようとしています。土地を巡り、季節が廻った果てに桜の記憶が積み重なった彼らの夢想は、作品に多大な影響を与えることでしょう。
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このゲームにはショートゲームとロングゲームのルールがあります。
基本ショート版で記述しますがロング版の変更点を≪≫で追記します
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■ゲームの概要
このゲームは、桜の様々な一面を書かれたカードをもって局(ラウンド)毎に役を作り得点を獲得していくゲームです。そして、2≪4≫局で獲得してきたカード「勝景札」で編成した役を以て最後の得点を獲得し、最も多くの点数を積み重ねたプレイヤーの勝利となります。
■内容物
・カード21種類(染井吉野×4枚 八重桜×4枚 子福桜×4枚 桜桃×4枚 葉桜×8枚 十月桜×4枚 落葉×8枚 寒桜×4枚 狂い咲き×4枚 枯れ木×4枚 夢想桜×8枚)計56枚
・幕引き札1~4各1枚・ サマリー5枚
■カードの見方
(ヒント:このゲームでは、特殊能力により、カード属性が変化する場合が多々あり、上記の八重桜のように、上下逆側に変化後の属性が記されています。状況に応じて、上下を逆さまにすれば、状況把握や点数計算がしやすくなるでしょう。)
■ゲームの準備(①~④の番号順に処理します)
①ゲーム開始時に「夢想桜」6≪8≫枚を別に確保しておきます。(残りの2枚はショート版では使用しません)
②「幕引き札」を場の中央に出しておきます。
③残ったカードに「夢想桜」3≪2≫枚を山札に追加して混ぜます。
④開始時のスタートプレイヤーを、ジャンケン等の適当な方法で決めます。
これで準備完了です。
■局(ラウンド)毎の開始の手順
山札から各プレイヤーに手札として4枚ずつ配ります。その際、最初の3枚を普通に伏せて非公開(プレイヤー本人だけ確認できます)残りの1枚は公開(全プレイヤーが確認できます)した状態で配ります。
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(公開、非公開の手札両方を持ち、ゲームを進めていきます。公開の手札は、実際には自分の手札とわかるように机上の各プレイヤーの手元に置くことになりますが、全プレイヤーで合意が取れているなら表裏を逆にした状態で手に持たせるような方法でも構いません)
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■手番での行動
手番が来たプレイヤーが、幕引き札を持っているかどうかで行うことが変わります。
●手番プレイヤーが幕引き札を持っていない場合
まず遍歴か探訪のいずれかを行います。
遍歴:山札からカードを1枚、非公開で手札に加えます。
探訪:場札全ての中からカードを1枚選択し、公開している手札に加えます。
次に幕引き、茶事、茶会のいずれかを行います。
但し、この時点で手札5枚全てが公開となっているプレイヤーは必ず幕引きを宣言しなくてはなりません。
幕引き:宣言すると、そのプレイヤーは捨て札を行わず、場に残っている「幕引き札」の中で1番数字の小さいものを獲得して(5人プレイ時は、5番目は獲得できません)獲得した「幕引き札」に示された枚数を山札から引いて直ちに表向きで場札に追加してください。山札が途中で尽きていたり、すでにない場合はそこで示されていた処理を終わらせてください。
茶事: 非公開の手札から1枚を選んで捨て札にし、その捨て札を新たな場札として表向きで場に(重ならないように)追加します。
茶会:公開の手札から1枚を選んで捨て札にし、その捨て札を新たな場札として表向きで場に(重ならないように)追加します。その後、非公開の手札から1枚を選んで新たに公開します。
(ヒント:公開状態の手札は増えることはあっても減ることがありません)
●手番プレイヤーが幕引き札を持っている場合 随想を行います。
随想:山札からカードを1枚引き、それをそのまま新たな場札として表向きで場に追加します。なお、山札が残っていなかったら何もせずに手番を回します。
以上のいずれかを行った後、手番終了となります。手番終了後、手番は左隣のプレイヤーとなります。なお、パスは出来ません。
■局の終了 場札が(プレイ人数×2)枚置かれると局終了のフラグが成立します。フラグ成立後の手番プレイヤーがまだ「幕引き」を行っていない場合は、必ず「幕引き」を宣言しなければなりません。全プレイヤーが幕引きを宣言するとその局は終了します。
■終了時の処理(①~④の番号順に処理します)
①役の得点 各プレイヤーは、手札5枚の中から4枚を選び、それを「役」として同時に公開し、点数を競い合います。「役」の点数は、選んだカードに書かれている点数である(カードの特殊能力により変更後の)札点の合計に、「役」の構成によるボーナス点を加えたものとなります。
役の構成ボーナス点
・春夏秋冬が1枚ずつある。または、4枚とも同じ季節のカードである…+10点
・4枚中2枚が同じ札名(カード名)である…+2点(2組存在時+4点)
・4枚中3枚が同じ札名(カード名)である…+5点(2枚時の点数は重複しないため、+7点にはならない)
・4枚中4枚が同じ札名(カード名)である…+10点(2枚時、3枚時の点数は重複しないため、+19点にはならない)
なお、「夢想桜」は(能力が有効でない限り)どの季節でもないものとします。
≪四局目は、「役」の構成によるボーナス点も含めて得点が2倍になります≫
「役」の点数が決まったら、その点数を記録します。
(点数表やチップを用意して記録してください)
そして、その局で、最も高い点数の役を構成したプレイヤーは追加で5点を得ます。
≪四局目は5点ではなく2倍の10点が追加されます≫
(同点時は獲得した「幕引き札」の数字が小さい方が優先されて獲得します。
持っていない場合は数字の5として扱ってください。)
②場、山札からの勝景札の獲得 最も低い点数の「役」を成したプレイヤーは、残っている場札から2≪1≫枚を選び、勝景札として獲得します。(勝景札は、ゲーム終了時の最後の勝景点(ボーナス点)に使用します)
この時、場札の代わりに、山札から引いて獲得しても構いません。山札から引いたカードは欲しくなくともキャンセルできません。(ショート版の場合は、場札と山札1枚ずつでも、2枚とも山札から、でも選べます)
次に2番目に低い点数の「役」を成したプレイヤーが、同様に2≪1≫枚、勝景点(ボーナス点)に使用する勝景札として獲得します。
以後、3番目以降も点数の低い順に勝景札を2枚同様に獲得します。≪3番目以降は獲得枚数0枚です≫
(同点時は獲得した「幕引き札」の数字が小さい方が先に獲得します。幕引き札を獲得していないプレイヤーは5番目として扱ってください。)
③手札からの勝景札の獲得 プレイヤーは自分の手札の中で最も低い点数のカードを1枚(最も低い点数のカードが複数枚存在した場合、その範囲で選択できます)を、ゲーム終了時の最後の勝景点に使用する勝景札として獲得します。
但し、「枯れ木」のカードを1枚以上手札に持つプレイヤー達は、自分の手札5枚の中から(「役」の中だけからではない)好きなカード1枚を、を勝景札として獲得します(「枯れ木」を2枚以上使用しても、勝景札を2枚以上獲得することはできません)。(「染井吉野」、「葉桜」、による「染井吉野」の札点が変わる効果や、「桜桃」、「寒桜」、「子福桜」、「十月桜」、「狂い咲き」等の札点変更効果は、この勝景札を取得する判定時中は適用されません)。
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※獲得した勝景札は手札には含まれないことと、後述する勝景点獲得時まで使用できないことに注意してください。手札と混ざらないよう、手元においてください。(勝景札の「夢想桜」は勝景点獲得時までは使用不可能な状態です)他者の獲得した勝景札の内容は確認できます。
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④次局の準備(2≪4≫局終了時でない場合) 各プレイヤーが所有している勝景札以外のカードを集め、追加で「夢想桜」3≪2≫枚を混ぜ、よく切って、新たな山札とします。「幕引き札」を場に戻し、1番目の「幕引き札」を戻したプレイヤーをスタートプレイヤーとして、次の局に移行します。
■ゲーム終了条件と勝景点と最終得点
・2≪4≫局終了時の処理を終えるとゲームも終了となります。
勝景点…各プレイヤーは、ゲーム終了までに獲得した計6≪4~8≫枚の勝景札の内、4枚を使用して「役」を1組作ります。そして、その「役」による得点を勝景点として獲得します。(「役」の構成によるボーナスも適用されます)≪なお、この勝景点も2倍となります≫この際も、最も高い点数の役を構成したプレイヤーは追加で5≪10≫点を得ます。(同点時は最終局に獲得した「幕引き札」の数字がより小さい方が獲得します。持っていないプレイヤーは5番目として判定してください。)
・2≪4≫局と勝景点の合計で最も多くの点を獲得していたプレイヤーの勝利となります。
■カードの細則
染井吉野 春 4枚 8点 ・得点計算時(勝景点時を除く) 自分の手札5枚の内に「葉桜」、「落葉」、「枯れ木」のいずれかを所有している場合、この札の札点を0点に変更する。
八重桜 春 4枚 5点 ・役構成時 この札の季節を夏に変更してもよい。(夏に変更した場合、春の札としては扱えません)
子福桜 春 4枚 5点 ・得点計算時 この札を含めて役を構成した際に、自分の役に春夏秋冬が1枚ずつある場合、この札の札点を7点に変更する。
桜桃 夏 4枚 3点 ・得点計算時 役を構成した際に、自分の役に含まれている札名「桜桃」の枚数×1点をこの札の札点に加点する。(「夢想桜」の札名を「桜桃」にした場合、「桜桃」の枚数の対象にはなるが、札名を「桜桃」にした「夢想桜」の札自体にはこの能力は無いことに注意してください)
葉桜 夏 8枚 3点 ・得点計算時 自分の役に札名「葉桜」が4枚有る場合、他者全ての「染井吉野」の札点を0点とする。(「夢想桜」の札名を「葉桜」にした場合、「夢想桜」3枚までは良いが、最低1枚は「夢想桜」でない「葉桜」がないと特殊効果は発動しません)
落葉 秋 8枚 3点 ・役構成時 この札の季節を冬に変更してもよい。(冬に変更した場合、秋の札としては扱えません)
十月桜 秋 4枚 5点 ・得点計算時 この札を含めて役を構成した際に、自分の役に春夏秋冬が1枚ずつある場合、この札の札点を7点に変更する。
寒桜 冬 4枚 5点 ・得点計算時 役を構成した際に、自分の役に含まれている札名「狂い咲き」、「枯れ木」の合計枚数×1点をこの札の札点に加点する。
狂い咲き 冬 4枚 0点 ・得点計算時(勝景点時を除く) 通常局時に「役」を構成した際、自分の役のこの札の札点を6点に変更する。(勝景点時は0点のままです)
枯れ木 冬 4枚 0点 ・勝景札獲得時 役を構成した際に、自分の手札5枚の内にこの札を1枚以上含めていた場合、局終了時の、手札からの勝景札を自由に選択できる。
夢想桜 ショートゲーム時、3→6枚 ロングゲーム時2→4→6→8枚 3点 ・役構成時 使用可能な「夢想桜」を(通常局時は、手札5枚の内に)2枚以上所有している際に、自分の「夢想桜」の札名と季節を自由に変更できる。(効果が適用されたとき、「夢想桜」の札名は別々に変更してもかまいませんし、季節は別々に変更してもかまいません。2枚以上所有さえしていれば、役に含むのが1枚だけでも効果を発揮します。また、効果で札名を変更しても、変わるのは札名のみで、札点や特殊効果は変更されません。勝景札の「夢想桜」は、勝景点時直前までは使用不可能な「夢想桜」です)
■スコア表
■クレジット
制作:ParagraphJump
ゲームデザイン:折原武、アートワーク:もつなべ太郎
テストプレイヤー:レイラ会OMOテストプレイ会の皆さま
連絡先:moutnabetachyon@live.jp
Twitter:@ParagraphJump