□○GAMES










□○GAMESは二人組のボードゲーム製作チームです。




プレイヤーの能力を高めるデザインを追求する




ルールの分からないゲーム程つまらないモノはない




ようやく回ってきた自分のターン、眼の前の盤面を眺める。


ゲームは中盤戦、いくつものコマが盤面に置かれ入り乱れていた。


その中でも一番自分にとって重大な局面に対し腕を組んで考え始めた。




(あのコマをここに置きたい、けど相手のコマにすぐ取られちゃうな)


(じゃあこう置くと……いやそれだと取られないけどそもそも意味ないよな)




自分のコマの配置と、相手のコマの動きの予想、


そしてそれから導き出される自分の勝利への青写真を改めて脳内に描こうとして、


はてと首を傾げた。


(そもそも今有利なのか不利なのかよくわからないな)




考え込んでド忘れしたルールを改めて確認するために説明書に手を伸ばし目を走らせる。


「あっ手順飛ばしてる、カード引いてなかった」




あわててカードを引いて、改めて考え始めるがカードを引く前の思考は既に霧散している。


結局、時間も掛かりすぎたのでぼんやりした一手で相手に手番を渡す。




5分後、最後までよくわからないままゲームに負けた。




ボードゲームって凄い難しい




人生ゲームや大富豪や将棋は誰しもが一度は遊んだことがあるボードゲームです。




ですが改めて考えると非常に複雑なマルチタスクを要求される遊びである事がわかります。


ためしにゲーム中に要求されるよくある処理をざっと書き出してみましょう。





  • ●カードシャッフル

  • ●カードの配布

  • ●盤面と見比べるために複数の手札を記憶

  • ●それぞれのコマの配置を記憶

  • ●コマの動きを確認

  • ●ターン中の手順の確認

  • ●得点の計算・配布

  • ●処理を間違ってた時の盤面の巻き戻し処理

  • etc...etc...




こうして見ると簡単と呼ばれるゲームでも膨大な処理が存在する事がわかります。


ひとつひとつは簡単でもこれらの処理の多くは入り組み同時に行わなければなりません。


無意識のうちに脳にはかなりの負荷が掛かっているのです。




 ゲームに慣れてしまえばこのような複雑な処理もほとんど気にならなくなるかもしれません。


『ゲーム進行に余計な思考を使わなくなる』これが慣れた人がどんどん強くなる理由の一つです。 




ですが、こういうふうにも考えれませんか?




『ゲームの進行のために消費している思考』を全て『相手との駆け引きの思考』に使えるゲームならば、


初心者と上級者の間でもより高度なゲーム展開になると。




より深い思考体験をデザインする




ゲーム進行の為の思考を減らせれば、ゲームの内容をより多く思考できます。


そうすれば初心者はより早く熟達し、上級者はより強くなれるのは間違いないでしょう。


□○GAMESは無意識下のノイズすら排除した本当に熱中できるゲームを目指しています。




 より深い思考体験をデザインする。


それが僕らの追求するボードゲームデザインです。


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