一石ラボ

細々と、一人でボードゲームを作っています。 2018大阪が初参加です。 大航海時代の提督になって、空白の地図を埋めていくゲーム、ブランクワールド~Complete the Atlas~がデビュー作です。

こんな方にお勧めです
2018/3/26 20:53
ブログ

一石ラボのCRAZYRATです。

当サークルの作品、ブランクワールド~Complete the Atlas~は、万人受けするボードゲームだとは思っておりません。
プレイ時間は45~90分となっており、最近の自作ボードゲームのトレンドから行くと長い方ですし、ルールも単純とはいいがたいです。

そこで、どんな方にブランクワールド~Complete the Atlas~がお勧めか、ご紹介したいと思います。

まず、いわゆる大航海時代(某デジタルゲームの方ではなく)が好きな方。
これは文句なく、お勧めできると思います。
バルトロメウ・ディアスやヴァスコ・ダ・ガマ、コロンブスやマゼランの足跡を追って、「喜望峰」「香辛料貿易地」「西インド諸島」「世界周航」などを求めて、探索を楽しむことができます。
   

また、SFや超常現象が好きな方にも、お勧めできると思います。
ムー大陸をモチーフにした「幻の大陸」や、アトランティス大陸をモチーフにした「沈んだ大陸」、そしてそれらに関連の深い「白鯨」や「謎の潜水艦」などが登場します。
   

それから、ギャンブル好きな方にも、お勧めできるでしょう。
毎回、袋からマーカーを取り出して陸地が出ることを祈る、外れても資金を追加してもっと探索する、そして陸地や海のタイルをめくって、自分の欲しい地形が出ることを祈る、資金が足りないときは借金もできる、まさにギャンブル性の高いゲームだと思います。


最後に、ピングレディーの「ジパング」が好きな方。
説明書のプロローグにある、ポルトガル国王アフォンソ五世と大商人フェルナン・ゴメスの契約は、史実に基づいています。
5年間、南方探索をしてアジアとの海路を開拓するための航海をしていた船乗りたちにとって、マルコポーロの東方見聞録に出てくる黄金の島は、魅力的な目的地であったと思います。
作詞した阿久悠先生が、このエピソードを知っていたかどうかは定かではありませんが、私はそうと信じて、よくこの歌を口ずさみながら、このゲームを作りました。


さて、それではこのゲームが向かないのはどんな方か。
緻密な計画に基づいて、戦略的なゲームを求めている方には、ブランクワールド~Complete the Atlas~はお勧めできないと思います。
ままならないのが大航海時代。進もうと思った先に陸地があったり、あまつさえ丸いと思っていた世界に果てができてしまう事すらあり得る世界。

また、ガチで殴り合いのゲームを求めている方にもお勧めできません。
開拓は早い者勝ちの要素はあるものの、世界地図の完成、という巨大事業は、ある意味、協力作業のようなもの。
他のプレイヤーを直接攻撃する要素は、ほとんどありません。

このゲームは、陸地の配置で名声を取るか探索しやすさを取るか、港の建設名声を取るかお金を取るか、あるいは探索のし易さを取るか特産品の価値を取るか、といったジレンマの中で、こんなところにこんな町が、といった不思議な世界地図が出来ていくことを楽しむ、というコンセプトで作られています。
運要素はかなり強く、勝敗はあまりやり込み度に左右されません。

とはいえ、見た目のルールの煩雑さ、時間の長さの割には、軽いプレイ感だと思っています。
ぜひとも、体験して頂けたら幸いです。

ブランクワールド~Complete the Atlas~のルールは、公式サイトで公開しています。
また、ゲームマーケット2018大阪でのご予約はこちらから。