Dilettante

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【キンメダイ!】①”7歳以上”のこだわり
2017/3/5 19:51
ブログ

ハローこんにちは。サークルディレッタントのyupikaといいます。

突然ですが、

みなさんは、ボードゲームの対象年齢欄ってどう思いますか?

私はあんまり信じていません。むしろ「これ、要る?」とさえ思っています。

 

というのも、私には姪がいて、姪が二歳の頃からボードゲームを積極的に楽しんできました。

その過程でどうしても難しいのが理解力です。

最初はすごろく屋で買ったキーチェーンゲーム等からでした。ルールもへったくれもない時代です。神経衰弱しかゲームとしては遊べませんでした。

その後、日本語を解するようになると姪には積極的に色んなゲームを投入してきました。

例えば四歳の頃に一番驚いたのは「はげたかのえじき」です。

4人でのプレイでしたが、なんと姪が1を使って15を3枚討ち取ったのです。手なりからでたものですが、事後とはいえ「勝てた」という認識があったようです。

幼稚園も年長になると相当のゲームができるようになります。

ゲシェンク、珍獣動物園、ドメモ、ラビリンスにハッピードッグまで

小箱の範囲で、ありとあらゆるゲーム”スタイル”を試したところで、ある程度気づきました。

ゲームの複雑性と子供が楽しめるかどうかは別だということに。

 

例えば「カフナ」があります。

このゲームは、どっちかというとアブストラクトよりのゲームです。対象年齢10歳以上。

しかし姪としてはルールが判ればかなり楽しめたようで、五歳の頃はかなりの回数遊びました。

他に「ローゼンケーニッヒ」もかなりプレイしました。

こちらだと得点計算が累乗方式なので、とても就学前児童には無理…なようで、意外といけるんです。単純につながれば勝てる、という認識で充分プレイできます。

逆に、全然できなかったのがブラフゲームです。

「ファブフィブ」、「ごきぶりポーカー」、「チャオチャオ」……どれもゲームにならなくなってしまいました。

何故これらが”出来ない”のか?

実は嘘をつくっていうのは、ものすごく高度な脳内処理作業なんです。

 

「リスクとリターン」または「どういった嘘が本当と思われやすいか」

数字も何もないごきぶりポーカーでさえも、ここまで必要とされます。

それに加えて本当の事をいう時にも嘘の振りをしなくてはいけない、というところまで頭が回りません。

また、ブラフゲームは大人がプレイのアシストをできません。

ほとんどのブラフゲームは根幹に非公開情報という存在が有ります。アシストしてしまえば代打ちにはなるでしょうが、それはプレイしているとは言えないのです。

これは私の考えですが、感情の分化も関わってきます。

 

感情の分化によって、人間は他者の気持ちというのを察するようになっていきます。

相手を察する、というのはかなり高度な感情なのです。

私の見ている限りでは小学三年生くらいで、相手の立場でモノを考えるということができるようになるかと思います。

 

つまり、アブストラクトよりの「難しい」と一般的に思われるゲームのほうが実は感情が必要ない分成長を問わず誰でも楽しめるのです。

 

今回出展する私のゲームは、「7歳からのブラフゲー」でもあります。

大人というか、同卓がアシストできる珍しいブラフゲー、とも言えます。

件の姪は先日、3/4に九歳になってしったのでもはやこのルール難度は大したことがなく、ひっかかりもなかったのですが

私は7歳の頃の姪を念頭においてデザインしています。

ブラフは必須ではないです。おまけの要素です。

ですが、あってもいいしなくてもいい、というところで対象年齢7歳と設定することができました。

 

つまり本ゲームの「7歳以上」はリアルです。

 

「ドメモ*」「ぴっぐてん」の次のゲームくらいの、本格的な心理戦・ブラフゲームの手前にどうでしょう。

 

もちろん、人の持つ単純な嗜好性とか、性格的なものはあると思うのです。

姪は若干とろい人間なので、今でも嘘がつけません。

逆に現在三歳の姪二号は、既に、スーパーでお菓子買ってもらいたい時に

「お菓子買って、ママがいいって言った」>事後そのママに確認>「えっ、言ってないけど?」とか

こんなトリックを日常で起こすほど性格が悪いので、多分ブラフゲームなんてすぐ出来るようになると思うんですけどね。

 

*ドメモ

ちなみにドメモは凄いゲームです。

何が凄いって、このゲームはブラフゲームでありつつもアブストラクトなんです。逆かも。

数字の推論部分だけでは六歳でもある程度出来るんです。ですが、ここにブラフの要素を足すと一段面白くなる。

なので姪は六歳頃からドメモが好きになってでブラフというものの基礎はこのゲームで学びました。