ペンとサイコロ

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「てざわり将棋」を持ち込みます(試遊のみ)
2017/3/2 23:19
ブログ

ゲムマ神戸に「てざわり将棋」を持ち込みます。

こちらは「国文祭、障文祭なら大会プレイベント 奈良県障害者芸術祭HAPPY SPOT NARAのワークショップ」で制作した物で、制作に当たっては「たんぽぽの家」様にご協力を頂きました。

また、上記のイベントを主催された奈良県の承諾を得た上での持ち込みとなります。



「てざわり将棋」は障害者芸術祭に出展するために制作されたため、


  • 障害があっても楽しめる

  • 生涯があるから楽しめる


をコンセプトにデザインしました。

(奈良障害者芸術祭でのパネル)

ゲームは各チーム6個の駒を使用し、

  • 相手の駒を全部取る

  • 相手の陣地の真ん中に移動する


いずれかで勝利になります。



駒の裏の材質で3種類に分かれていて、これが三すくみの関係になっています。

つまり、相手の駒とはジャンケンで勝敗を決める、という訳です。

実際のプレイ風景

 

ゲームとしてはシンプルですが、このゲームはそもそも「視覚障がい者でも遊べる」を目標に設計しました。

このため駒の動く場所は全て彫り込んであり、触っても動かないようになっています。

(視覚障がい者は触って場所を確認するため、動くと場所がズレてしまう)

 

駒の上面は突起の形状が違うことでいずれの陣地か分かる、裏面は「材質」で区別するので触れば分かる。

全て「触れば分かるようになっている」というのがコンセプトです。

だから「てざわり将棋」。

普通に遊んで頂いても結構ですが、ぜひ目を瞑って遊んでみてください。

たった5×5の盤面が、とても広く感じられるのではないでしょうか。

視覚障がい者はいつもこんな感覚で生活をされているわけです。

そうして「視覚障がい者はこうして世界を認識しているのか」と感じて頂ければと思います。

 

このゲームはサンプルのみなので販売はありません。

現在はこの一つのサンプルしか存在しませんので、神戸の会場に来られる方は、ぜひ実物を見て、遊んで頂ければ幸いです。

また、共同出展の「ぷろぼの」様はこうした障害者の就業支援を行われている社会福祉法人です。

当日はぷろぼのの職員・利用者ともに出展側として参加されていらっしゃいますので、初参加作品である「ノームと幻獣の森」「月の塔」もあわせてご覧頂けましたら幸いです。

 

それでは当日はよろしくお願いします。

 

文責:ペンとサイコロ ろい