ひよぺん幼稚園Gamezoo

2000円以下で満足度の高いボードゲームを制作しています。

[ゲームマーケット2025春]ゲムマ出展後の振り返り
2025/5/21 1:27
ブログ

 概要
先日、ゲームマーケット出展直前に感じた“肌感覚”を記事にまとめましたが、今回は実際に参加してみて(2日目のみ)のリアルな感想をお届けします。
👉 前回記事:https://ci-en.net/creator/25744/article/1443036

一言でまとめると
思ったより快適で、予想以上に手に取っていただけた。ただし、SNSの空気はギスギスしていたし、あと1〜2回出れば満足かな
と思いました。

このように書くと「結果が出なかっただけですぐやめるのか」「言い訳ばかりだな」
とあらぬ誤解を抱く方がいるかもしれません。
先に断っておきますと、ゲムマは私たちの創作活動の一環であり、
実物を作るのはあと1,2作品くらい、という意味です。

https://ci-en.net/creator/25744/article/1332271
こちらの記事にもあるように、ボードゲームは「オンライン」「無料」で遊べる物を作るのは当初から計画していたことです。
また並行してVRChat内のボードゲームワールドやスマホゲームも進める予定でした。

結果的に2日目(日)のみでよかったですし、結構ゲーマーも来られてよかったです。
当日の正直な感想を話した後、私たちの心境の変化、前回の記事を踏まえた感想を書いていきます。

当日の感想
初めに
基本的に書きたいことは以前の記事でだいたい書いてしまったので、今回は補足的な内容や、前回書ききれなかったことを中心に書いていきます。
会場は分かりにくいが、スタッフの対応はよかった
事前に入場者用の地図はあったのですが、当日はスタッフが立っておらず、場所が少し分かりにくかったです。同時に別のイベントも開催されていたこともあり、初見の方には迷いやすかったかもしれません。

私たちは運良く、似た雰囲気の方についていって無事到着できましたが、入場口が「関係者入口」と書かれていたため、一瞬「入っていいのかな?」と戸惑いました。

とはいえ、入口では出展者の確認がしっかりされていて、その対応に安心感がありました。
「出展者はこちらです!」という案内の声も出されていたので、全く分からなかったというわけではありません。
ただ、声を出し続けるのは大変だと思うので、せっかくロゴがあるのなら、立て看板などを設置してもらえるともっと親切だと感じました。

会場内も広かったのですが、スタッフが適度に配置されていたおかげで、すぐに質問ができたのも助かりました。
また、半卓での椅子の無料貸し出しの際も、ブース確認と漏れ防止のためのチェックがきちんと行われており、全体的に運営がしっかりしている印象でした。

出展者同士の助け合い
出展準備中、マスキングテープが見当たらず困っていらっしゃったサークルさんがいたため、手持ちのマステをお貸しすることができました。
お役に立ててよかったです。

一方で、設営中にのぼりを倒してしまい、近くの出展者の方に当たってしまいました。
幸いにも怪我はなく、お相手の方がとても寛大だったため、大事には至りませんでしたが、一歩間違えれば大変なことになっていたと思います。
今後はより注意して行動したいと思います。

何はともあれ、無事に設営を終えることができてよかったです。
参考:https://twitter.com/hiyopenzoo/status/1923915823653253168

頒布数について
頒布部数は、予約が9部に対して、現地では合計56部でした。
(2作品合計での概算、数部の誤差はあるかもしれません)
「現地は予約数の3倍」が一般的と言われていますが、今回はその約6倍という結果になりました。

制作コストの回収には至りませんでしたが、あと1~2回出展すれば売り切れるのではないか、という感触は得られました。

参加者層について
体感ですが、ブースに立ち寄ってくださった方の半数以上が購入してくださいました。

少し意外だったのが、『シャイニングシティ』の方が多く頒布できた点です。
デッキ構築型のゲームを知っている方はほぼ購入してくださり、「デッキ構築で1000円なら、とりあえず買ってみるか」という方も多かった印象です。

一方で、『ぱぴぃ☆すたあず』はトリックテイキング(トリテ)ながら少しクセのある内容なので、カジュアルなトリテを求めている方からは外れやすく、
かといってトリテ上級者には「1トリック2枚出し」があまり響かなかったようです。
これは企画段階でトリテのトレンドを把握できていなかった今後の改善点です。

ただ、誤解してほしくないのは、「だからつまらないゲーム」というわけではありません。
“今求められているトリテ像と少しズレていた” という意味です。

なお、テストプレイ時には普段あまりボードゲームをしない方にもプレイしてもらい、「説明は難しそうだけど遊ぶと分かりやすい」
「組み合わせを考えるのが楽しい」
といった感想をいただいていました。
普段遊ばない人には新鮮ですが、ゲムマに来る少し目の肥えた人には、
あまり刺さらない作品だったかもしれません。

価格面に関しては、1000円(シャイニングシティ)でも1800円(ぱぴぃ☆すたあず)でも、それほど差を感じませんでした。
テーマの違いもあるので一概には言えませんが、簡単な説明やパッケージを見て「ぱぴぃ☆すたあず」を買ってくださった方もいたので、
「2000円くらいなら気になったら買う」という層は一定数いるようです。

また、『シャイニングシティ』はキャラメル箱仕様でしたが、それによるマイナス評価は特に感じられませんでした。
店舗販売なら目立ちにくいかもしれませんが、今回は設営にも力を入れたことがプラスに働いたと思います。

総じて、
・価格が2000円以下であれば、価格よりも内容の好みが重視される
・キャラメル箱であっても大きな問題はない
という手応えを感じました。
今後は、1500円前後の軽量ゲームを中心に制作していこうと考えています。

当日の頒布について
私たちは、積極的な声かけはせず、興味を持ってくださった方に説明を行うスタンスでした。
一方、近くのブースの方はかなり積極的に声をかけ、目ざとく立ち上がってビラを配るといった動きもありました。

どちらが正解というつもりはありませんが、その影響で、せっかく設営を見て足を止めかけた方が、足早に離れてしまう場面が何度かあり、正直残念に感じました。

とはいえ、こればかりは運の要素もあります。
むしろ私たちのブースは入口付近という好立地だったこともあり、恵まれていたと思います。
こういうのも含めて、現地ならではの“味” だと捉えているので、
「まあ、仕方ないか」
と受け止めています。

釣り銭について *5月21日追記
過去開催の情報を見ていると「開幕1万円出された!」というのを見かけたので、釣り銭は多めに持っていきました。
といっても100円、500円は元々溜めていたので、特に準備で手間取ることはありませんでした。
内訳は次の通りです。(頒布物は1000円、1800円、左記セット2500円の3つ)
100円  100枚
500円  15枚(札切れのための予備)
1000円 30枚
5000円 4枚
結果的に5000円札を1回見ただけで、あとはちょうどか2000円くらいでした。
100円玉が少し減ったくらいなので、50枚ほどあれば大丈夫だと思いました。

イベント中もスタッフの対応がいい
先ほどはイベント開始前の話でしたが、イベント中もスタッフの対応は素晴らしかったです。

近くのブースで突発的に行列が発生する場面がありました。
(後日調べたところ、予約キャンセル分の解放待ちだったようです)

その際、スタッフの方がすぐに状況を察して現場に来られ、列形成の誘導をしていたのがとても印象的でした。
運営の手厚さと対応力の高さを感じました。

当日の交流
何人かの方から
「記事見ました」「とがった意見でしたね」
と声をかけていただきました。
ほとんどは記事公開前から相互に認知していた方でしたが、一部は初めましての方もおられて、なんだか照れくさかったです。

中でも「ゲームには興味があるけど、試遊してみないと分からないから買わない」
と言ってくださった方がいて、その言葉が特に印象に残りました。

「雰囲気に流されず、しっかり作品に向き合ってくれている」と感じて、嬉しくなりました。
(正直、少し泣きそうでした……)

企業ブースの対応
企業ブースですが、他ブースと間違えてしまったのに笑顔で対応、その後道案内までしてくださったところもいてすごく優しかったです。
一方で、予約表で個人情報が見えてしまっているところもありました。
その企業がいくらいいものを出していても、情報の扱いが雑なところはちょっとなー…と思いました。

参加側としてはとても良いイベント
入場チケットは電子で1500円。最初は少し高めかな?と思いましたが、
実際にはさまざまなイベントが行われており、購入したゲームをその場で遊べるフリースペースもありました。

この価格であれば、ボードゲームカフェと比べても大差なく、試遊目的でも十分に元が取れる内容だったと思います。

心境の変化
ゲムマに対する印象
当初、私たちが思い描いていたゲムマのイメージとは少し違っていました。
ですが、実際に参加してみて、「今のゲムマ」はあれはあれでよかったと思えたので、以前抱いていたような不満はなくなりました。

ただそのうえで、
「ゲムマが掲げている理念」と「現在の実情」にギャップを感じたのも事実です。
今回の参加を通じて、ゲムマ以外にも魅力的なボードゲームイベントがあることを知ることができたのも、大きな収穫でした。

今回の出展で、自分たちの実力不足を感じた部分もあれば、手応えを得た部分もありました。
そのため、もう一度ゲムマに出展して一区切りをつけようと思っています。
そのうえで、今後は別のイベントに参加していきたいと考えています。

低価格を掲げている理由
最近、こちらの記事のアクセスが増えているようで、もしかすると一部誤解されているかもしれないと感じたので、改めて補足します。
https://ci-en.net/creator/25744/article/1422684
私たちがコストを意識しているのは、「稼ぐため」でも「赤字を避けたいから」でもありません。

冷静に考えればすぐに分かることですが、仮にお金を稼ぎたいだけなら、本業や日雇いバイトをした方がはるかに効率的です。
そうではなく、「お金をかければ質が上がる」のは当然と考えており、あえて制限を設けてやるのが楽しいと思っています。

「ボードゲーム制作はお金のかかる趣味」と言われます。
確かに、自作するだけでも印刷費や素材費などで数万~十数万円かかることもあります。
でも、その金額で半年〜一年、それ以上にわたって遊べると思えば、コストパフォーマンスはかなり良いのではないでしょうか?

そして、限られた予算(リソース)の中で創意工夫を凝らすことに、私たちは面白さを感じています。
何より、手持ちのリソースを最大限活用するように割り振るプロセスってゲームみたいで楽しいと思いませんか?

雪辱を晴らした
チームとしては初出展ですが、はやと🐧個人は過去にゲムマに出展したことがあります。
そのとき売れたのは、たった1部でした。
参考:https://ci-en.net/creator/25744/article/1408326

その経験がショックで、長らく創作から離れていました。
とはいえ、完全にやめたわけではなく、unityroomではいくつかブラウザゲームを公開していました。
ただそれも、「unity1week」や「VTuberのファンゲーム」といった、
ある種 下駄を履かせてもらっている 状態での創作活動でした。

今回のように、自分たちの一次創作で、しかも50部以上も売れたというのは、私たちにとっては十分すぎるほどの成果です。
そして何より、「これからも創作を続けていける」という自信につながりました。
記事を公開した影響
前回の記事は、私たちの想定を超えて多くの反響をいただきました。
内容に賛同する声もあれば、疑問や指摘をいただく声もあり、体感としては賛否半々といった印象です。

ポストや引用RTにはすべて返信させていただきました。
また、可能な限り空リプも確認させていただいています。

ここでは、まず良かった点、次に寄せられた反応に対する私たちの考えをまとめたいと思います。

良かったこと
出展を考えている方に届いたこと
これは、まさに私たちが一番届けたかった層に届いたということで、本当に嬉しかったです。

ただし、私たちの感覚によるもの、n=1の結果 に過ぎません。
決して鵜吞みにせず「一例」として捉えていただき、最終的な判断はご自身でしていただきたいです。

他県のイベント情報を得られたこと
特に北海道のイベントについて、複数の方から反応をいただきました。
もともと興味はありましたが、距離の問題で参加を迷っていました。
今回のやり取りを通じて、実際に足を運んでみたいと思えるようになりました。

まだ具体的な予定は立てていませんが、26年のどこかで北海道イベントに参加することを視野に入れ、準備を進めていこうと思います。

見かけた意見に対する私たちの考え
宣伝目的では?
公開後、15万インプレッションほどの反響をいただきました。
ただ、それにより増えた予約数は1件のみです。
参考までに、X(旧Twitter)でのプロモーション投稿は1000インプレッションあたり約400〜650円と言われています。
これを元に計算すると、あの記事がもし宣伝目的だったなら5万円超の広告費に相当する計算になります。

また記事の内容から、フォローはしても作品自体に興味を持つようなものではないと思いました。
総じて何も考えずに軽々しいことは言わないほうがいいのでは? と感じました。
あと宣伝目的なら、この記事も伸びるでしょうね。

時期的には、紹介動画がアップされたタイミングで予約が増えていたので、そちらの影響が大きかったと思われます。
みんなで協力していこう、という方々の善意や努力を踏みにじるような発言は控えたほうがいいと思います。

(出展ハードルが高いことについて)チャック横丁があるよ
今回、初めてチャック横丁に足を運びました。
事前には「小規模サークル向けの出展スペース」として名前だけ知っていたのですが、実際に現地で見て感じたのは、「この配置、本当に大丈夫?」という違和感でした。

特に印象的だったのは、企業ブースに挟まれるような形で設置されていたこと。
物理的な通行量だけでなく、心理的にも非常に厳しい環境に見えました。
特に1日目は片側が完全に壁を向いていたため、せっかくのイベントなのに疎外感を感じてしまうのでは?と思いました。

これに対して
・昔は違った
・自分のときは○○部売れた
・気軽に出展できるのが魅力
・すごいサークルは成果を出している
といった反論が返ってくるのかもしれません。

出展者側からすると「昔は違った」はあくまで運営側の都合であり、こちらにとっては今回が最初で最後の出展になるかもしれない。
また、「○○部売れた」話は、その人の努力と実力の成果であり、環境が違えば当然結果も変わります。

「気軽に出展できる」といっても、それは出発点であって、その後に本気で創作に取り組むからこそ、ちゃんとした環境で展示・頒布したいというのが本音です。

そして「すごいサークルは成果を出している」ことも事実ですが、それは配置やシステムが優れていたからではなく、彼らの努力の賜物でしょう。

出展者が最大限の努力をしている中で、運営側の配置や環境がその足を引っ張ってしまっているとすれば、それはやはり見直しが必要ではないでしょうか。
チャック横丁が本来目指している“創作支援”の理念があるならこそ、出展者が報われるような環境整備にもう一歩踏み込んでほしいと強く感じました。

出展するなら事前調査して当然/まずは1回参加してみるべきでは?
このご意見については、まさにおっしゃる通りだと思います。
曜日ごとの傾向などは、調べればすぐに分かったことですし、その点は私たちの反省すべき部分です。
ただ、そのうえで改めて「出展の目的って何だろう?」 と考えました。

私たちは「ゲムマに出たい」という気持ちよりも、「自分たちのゲームを見てほしい/届けたい」という思いが先にありました。
これまで参加してきた他の即売会では、曜日による違いをほとんど感じたことがなく、
実際にゲムマに何度も参加している知人からも「そんなの気にしたことないよ(笑)」という声を聞いていました。

また、「初参加では?」というご指摘も見かけましたが、私たちは一般参加としては何度かゲムマに足を運んでいますし、チームとしては初出展ですが、はやと🐧個人は過去に出展経験もあります。

確かに、その出展は2010年代・関西開催が始まったばかりの頃で、以降はライフスタイルやコロナの影響でしばらく離れていましたが、まったくの初参加というわけではありません。

楓子🐣もゲムマ以外では、出展者として「同人イベント」や「コミケ(共同出展)」に参加した経験があり、
一般参加では「デザインフェスタ」「博物ふぇすてぃばる!」「ワンダーフェスティバル」などにも行ったことがあります。
それらのイベントでは、ある程度SNSで宣伝をすることはありますが、ゲムマほど本格的に告知が求められる印象はなく、
「ゲムマ特有の空気感」には初心者がすぐに気づくのは難しいのでは……とも思いました。

そうした背景があって、今回の出展を通じて、以前との印象の違いや新たに感じたギャップが、私たちの感想にも影響していると感じています。
その他Xの雰囲気
私たちは今回、社会人チームとしてボードゲームを制作し、ゲームマーケットに初出展しました。
時間や資金にある程度の余裕があったからこそ、なんとか形にできたし、反省点も含めて「次はこうしたいね」と前向きに考えられています。

これがもし、学生チームだったら?
限られた予算と時間、慣れない制作環境のなかで、ようやく完成させた初めての作品。
それをSNSで「初出展はボドゲの宝」なんて言葉とともに称賛しながらも、いざ蓋を開けてみれば、事実に基づかない批判やあら探しが飛び交っていたとしたら……。
それを目にしたとき、「ちょっと怖いな」と感じてしまいました。

特に気になったのは、そうした否定的な発言をしていたのが、ただの匿名アカウントではなく、
フォロワー1000人超のボードゲーム制作者や、ある程度名前の知られた人たちだったことです。

もちろん、意見を言う自由はありますし、批評がすべて悪いわけではありません。
でも、初出展者が目にしやすいタイミングで、大人げない言い回しや攻撃的な表現をあえて使う必要があったのでしょうか。

創作は、本来もっと自由で楽しいものであるはずです。
特にボードゲームは、「自分の面白い」を形にして、それを誰かと共有し、一緒に楽しむことができるものです。
ゲームマーケットは、そうした「創作の場」だと感じています。

私たちも、最初から長く続けるつもりはありませんでした。
ただ、自分たちのアイデアを形にしてみたかっただけです。
でも、SNS、とくにXでのやりとりを見ていると、
「この界隈、ちょっとギスギスしてるな」と感じざるを得ません。

ゲームマーケットそのものはとても素敵なイベントでした。
来場者や他の出展者も温かく、交流も多くて「また出してみたい」と思える場でした。
ただ、それに付随する「Xでのゲムマ活動」には、少し距離を置きたいなと感じています。

批判も感想も自由。
だけど、誰かの「初めての一歩」を萎縮させるような空気が広がってしまっているなら、それは一度立ち止まって見直すべきではないかと、私は思います。

前回の意見に至った経緯
ボードゲームを作って、試遊会やイベントに出る中で、何度も耳にした言葉があります。
それが「土曜がメイン、日曜はおまけ」というフレーズです。

最初は「へえ、そういう傾向があるのか」と軽く受け止めていました。
でも、何度も繰り返し言われるうちに、だんだん引っかかるようになってきました。

じゃあ、日曜しか出られない人は、最初から“外れ枠”なんでしょうか?
そう言われているようで、正直、あまりいい気分ではありませんでした。

私たちはビジュアル面にも力を入れています。
それを話しても、「ふーん」と興味なさげな反応だったり、
「でもゲームの中身は?」と、まるで“見た目だけで勝負してる”と思われているような反応を受けることもあります。

中には、明らかに上から目線で「イラストや動画は外注でしょ?」といった態度を取ってくる人もいました。
(実際には、私たち2人で全て制作しています。
あえて言えば、YouTubeに公開している動画の声だけは依頼しましたが、編集はすべて私たちです)

そして、それを言ってきた人たちを見てみると、結局イラストは外注していたり、凝ったデザインに頼っていたりする。
別にそれが悪いわけではありません。
お互い得意なところを活かせばいいはずなのに、なぜかこちらだけが軽く見られているようで、納得がいきません。

SNSでも「土曜メイン」という言葉をよく見かけます。
特にXでは、出展前の宣伝活動をしていると、自然とそうした発言がタイムラインに流れてきます。
それを見てしまうと、日曜組としては
「なんか損してるのかな」と不安になり、モチベーションも下がります。

でも、それについて「違和感がある」と言おうものなら、「たかが1日違いで被害者ヅラするな」だの、「じゃあ土曜に出せば?」といった反応が返ってきます。
それって、議論でも対話でもなく、ただの押しつけや分断ですよね。

最初は純粋に「面白いゲームを作って出してみたい」と思って飛び込んだ世界だったのに、今では界隈全体に息苦しさを感じています。
イベントそのものは楽しいし、直接会って話すといい人たちも多いです。
でも、Xを通した「空気」のようなものが、どんどん創作への熱意を削いでいきます。

ボードゲームを嫌いにならないためにも、対策が必要かもしれません。
ネガティブな記事の公開良くありませんよ
「ネガティブ」と表現したものの、あの記事が本気で否定的に受け取られるとは思っていませんでした。
意図としては、「人によっては少し気になる内容かもしれませんよ」
という注意喚起の意味合いで、「看板」のように使ったつもりでした。
とはいえ、そうした意図が十分に伝わらなかったのは事実で、表現方法には改善の余地があったと思います。
これは、どちらが悪いという話ではなく、表現と受け取りのズレによるものと思います。

私たちは、特定の誰かを攻撃する意図は一切なく、一つの視点として提示し、議論のきっかけになればと考えて発信しました。

SNSで深い議論をするのは難しいこともありますが、だからこそ多様な視点が交わることで、互いの考えを見直したり深めたりするチャンスにもなります。
そうした建設的な意見交換こそが、進歩や成長に繋がると信じています。

誤解が生まれたことは残念ですが、それに対して皮肉や感情的な反応が返ってくると、建設的な対話にはつながりにくいのではないでしょうか。

特にXのようなアルゴリズムベースのSNSでは、ネガティブな反応を示すほど関連投稿がタイムラインに表示されやすくなる、という逆説的な仕組みがあります。
見たくない投稿に対しては、反応せずにミュートやブロックを利用する方が効果的です。
(ミュートはミュートで、あまり機能がよくないという面もありますが…)

異なる意見に触れること自体がストレスになるような環境であれば、もしかしたらSNSという場自体が合っていないのかもしれません。

意見を述べる自由と、受け取る自由。両方があるからこそ、SNSには価値があると私は思っています。
ゲムマ直前にあの記事を上げるのは良くなかったのでは?
出展者の立場を考えれば、イベント直前は宣伝に注力する大切なタイミングであることは理解しています。
その中であの記事を投稿したことで、ノイズになってしまったことは率直に申し訳なく思います。
特にイベントを楽しみにしていた方や準備に忙しい出展者の方にとっては、水を差されたように感じたかもしれません。
そこは配慮が足りなかったと反省しています。

また、「ゲームマーケットとは何だろう?」と初めて検索した方が、あの記事を最初に目にした場合、マイナスの印象を持たれた可能性も否定できません。
これを書いている5月20日現在、Google検索しても上位に出てきてしまうため、
たまたま興味を持った方にとっては、よくなかったかもしれません。
 

ただ一方で、発信した内容自体は特定の誰かを否定したり、攻撃したりするものではなく、あくまで一つの視点として提示したものでした。
言葉の選び方やタイミングには問題があったかもしれませんが、
内容としては建設的な議論の種になると思っていたし、実際そういう意見交換ができる場であってほしいという期待もありました。

それら含めて「なぜ良くなかったのか」を具体的に指摘していただければ、こちらとしても改善の余地がありました。
「タイミングが悪い」という指摘はありましたが、それ以上の具体的なフィードバックが少なかったため、
「特定の誰かを中傷しているわけでもないし、公開の時期も私たちの自由では?」
という気持ちがありました。

これが
「初めて興味を持った人が、あの記事で来場を躊躇するかもしれません。
表現を変えるか、イベント後の公開を検討しては?」
といった言葉をいただけていたら、私たちも立ち止まって再考できたかもしれません。

制作の裏側、実態を発信することで、出展の一助になると考えていました。
その結果、ボードゲームに興味を持つ人のきっかけを潰してしまうのは本意ではありません。

長く続けたほうが結果が出る、という言葉について
「長く続けたほうが結果が出ますよ」
という言葉をもらったとき、「それは当たり前では?」と感じました。
努力の継続が成果に繋がるというのは、言われなくても理解しているつもりでした。

だからこそ、その言葉をあえてこちらに向けて言われたとき、
「え?もしかしてそこから説明しないといけないのか?」
という軽いショックのようなものを感じました。

それがすでにある程度前提を共有できていると思っており、そのうえで発信していました。

もちろん、相手には悪意はなかったと思いますし、励ましの意図があったのでしょう。
でも、それだけに、前提のズレがあると話がすれ違い、虚しさを感じることがあります。
例えるなら、山の八合目あたりにいる状態で「どこから登れば頂上に早く着けるか」と相談しているのに、
「山は上に行けば行くほど高くなるんですよ」 と言われるような感覚です。

これは相手が悪いわけではなく、コミュニケーションの難しさだと思います。その人にどこまで共有されているかを見極めることが大事なのかもしれません。

たぶん、相手にとっては善意だったし、特にXという文字数が限られる中、シンプルで分かりやすい言葉を選んでくれたのだと思います。
でも、その善意が本当に相手の立場を理解したうえでのものかどうか――そこに少し疑問を感じた瞬間でした。

インフルエンサーに頼んでいる、矛盾している
「インフルエンサーに頼んでいる、矛盾している」
まず明確にしておきたいのは、私たちはインフルエンサーに依頼することを否定したつもりはありません。
むしろ影響力のある方に情報発信を依頼するのは、一般的な手法です。

そのうえで、私たちは動画制作なども楽しんで行っているので、自分たちでやりたい、という気持ちがあること、
インフルエンサーの宣伝力は強いということを再認識しただけにすぎません。

もし本気で完売を目指す、あるいはボドゲ制作を職業にしているのであれば、インフルエンサーに依頼するかもしれません。
またブログや動画で取り上げていただきましたが、それらはすべて無償、善意によるものであり、
そのような相互扶助の関係が非常に温かいと、当初は思っていました。

また、批判するのであれば、記事や投稿内容をよく読んだ上で意見をいただけると助かります。
タイトルや他人の反応だけを見て反発してしまうと、対話や批評としての深みが生まれません。
「自分たちの宣伝不足」と「インフルエンサーの宣伝力は強い」
というのは両立することですし、そこから「インフルエンサーを否定する」というのは論理の飛躍です。

また、仮に内容に反対したいという思いがあるにしても、まずはその対象となる記事や発信内容にきちんと目を通してから反応するのが最低限のマナーではないでしょうか。
私たちとしても、建設的な議論や批判は歓迎していますし、それによって得られる気づきや成長も多々あると考えています。
しかしながら、記事を読まずにタイトルや他の人のポストにそのまま流されるだけでは、対話や批評の域に達しておらず、単なる表層的な反発にとどまってしまいます。

ですので、「インフルエンサーに頼んでいる=ダメ」
あるいは「頼んでいるから批判されて当然」という短絡的な構図ではなく、
どういうメッセージが発信されているのか、どんな背景や目的があるのかに目を向けた上で意見を交わしていきたいと願っています。

空リプなど直接的に言わないのであれば、こちらとしても干渉するつもりはありません。
ですが、引用されてしまうと見ることができるため、私たちに向けて発信されたと受け取ることができます。
「そんな意図なかったのに」「引用まで反応するのはそっちの勝手では?」
と思われるかもしれませんが、それは私たちも同じように感じたことです。
お互いに、その気持ちを忘れずにSNSを使えたら嬉しいです。