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逆から読んでも
- ストーリー紹介|マーダーミステリー「そのAIは何を求めるのか」はじまり
- 2023/11/20 14:48
ゲームに実際に収録しているプロローグです。こちらは公開情報となります。ストーリーの雰囲気やあらすじ理解にご活用ください。
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⚫︎はじまり
あなた達4人は、 サークル『AI(あーい)えばこうU(ゆー)』 で活動している大学四年生だ。そこで「大学生活を豊かにすることを目的としたAI」の開発を行っている。今度の学園祭と全国の学生による最先端プログラムの発表イベントに向け、半年前から本格始動した。
物語は、AIを数年前から制作していたプログラミング専攻の『灰村 樹里(はいむら じゅり)』が、三人を勧誘するところから始まる。
灰村 「AIで手一杯で、宣伝とか記録とか出来ないことがあると思う。活動は、みんなの経験にもなるはずだ。どうか、よろしくお願いします」
最初に誘われたのは、灰村とは高校時代からの友達で、 3DCG専攻の『連田 麻矢(れんだ まや)』
連田 「AIってなんとなくしか分かんないけど、テストだけだもんね……?はいむーの誘いだし!よろしくね!」
次に、学内の学生大学CM制作企画でも最優秀賞を得る実力者である、 映像表現専攻の『暮宮 永智(くれみや えいち)』
暮宮 「AI、ね。いい映像を作って、世界のトレンドにするか。よろしく」
最後に、学校内の行事運営で前線にいたこともある、 web&マーケティング専攻の『須栗部 ルナ(すくりべ るな)』
須栗部 「AI!?その辺のターゲットは触れたこともないし、私でよければ協力したいな。よろしくお願いします」
あなた達がサークルに加入してから少しして、まだ声もないAIに三者三様なテストプレイを行っていった。
学内設置前、AIには女性のフリーイラストが付き、サークル名から取って『えば子』と名付けられた。
※えば子の音声は須栗部の声を合成している。これ以降、須栗部役が読み上げる。
えば子 「みなさん、こんにちは!大学生の生活をサポートするAIの『えば子』 です!気軽に話しかけてね!」
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連田 「寒くって〜!温かいものを食べたいんだけど、何がいいかな?」
えば子 「今日は例年より寒いですね。温かいものと言えば、日差しや湯気でしょうか。今日は鍋を食べたいです!本日の食堂の日替わりランチはピリ辛中華あんかけ麺としょうが焼き定食ですよ!」
連田 「どっちも美味しそうで迷う!……決めた!ありがとう、えば子!」
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暮宮 「ずっと笑顔で話を聞くのは楽しいのか?不満はないのか?」
えば子 「私は笑顔が取り柄です!みなさんのお話はとても楽しいですよ。満足できないという状態がないため、不満はありません」
暮宮 「そうか。不満がないのはいいことだな」
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須栗部 「えば子、お疲れ様。私の声がつくって自分と話すみたいでちょっと不思議」
えば子 「お疲れ様です!自分の声を作るのは凄いですね!自分と話す体験は中々できません。通常あり得ないことが起こるのは不思議ですね」
須栗部 「えば子の回答って聞いてて飽きないな。今日もありがとう」
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灰村 「えば子。みんなとは楽しく話せてるかな?」
えば子 「みなさんとのお話のおかげで、楽しい時間を過ごせています!」
灰村 「それは良かったよ」
全員がそれぞれ役割を担い、ありながらAIは学内でも試験的に設置された。
───勧誘から半年後。
来週の学園祭に向け、それぞれ準備を整えていたある朝のこと。機材管理を担当している 暮宮 がいつも通り『えば子』のセッティングをするため、電源を入れるも、普段ならすぐに表示されるはずの『えば子』はそこにいない。それどころか『えば子』を構成していたアプリがそこにはない。
ただあるのは、ブルースクリーンになったモニターだった。
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