AGRETT

宝塚で活動するアナログゲーム研究会、通称「AGRETT」です。メンバーは以下の通り。
会長:かっきー、 代表:TAIGI、 秘書 兼 広報:いずも、 庶務:しこち、 監査役:清兵衛、 営業 兼 生産:CC、 経理:Vii、 留学枠:放課後サイコ野郎

AGRETTのご紹介
2016/2/8 1:17
ブログ

赤幼女

初めまして。

宝塚で活動しているアナログゲーム研究会AGRETTの創設主でありますTAIGIです。

そもそもAGRETTとは何なのかを皆様にご説明させていただく場としてこの場をお借りします。

 

AGRETTが現在のアナログゲームの分野で主に活動するようになったのは2015年の5月頃ではないかと記憶しています。

変遷をたどると、前身はレトロデジタルゲーム会のようなものでした。

昔にやったことのある懐かしのSFCゲームやN64ゲームを複数の仲間で集まりわいわい一晩を楽しむだけのかるーい集まりだったかと思います。

私個人としては据え置きメインのゲーマーでオンライン上の猛者と競って上位レート帯や一桁ランカー勢としのぎを削る経験もしてきましたが、転機が訪れたのが昨年の4月頃。

少しプライベートの時間に余裕が出てきたこともあり、レトロゲー研時代よりかねてから、現会長を務めているかっきー氏が提案してくれていたアナログゲームを皆で試してみようと思い立ちました。

徐々にメンバーが集い、各自思い思いのアナログゲームを購入しては集まり、ひたすらにアナログゲームをプレイする日々が続きました。

やがて、ただプレイするのではなくゲームの本質を理解し、ゲームとしての出来に対して目聡くなってきた我々は、アナログゲームを研究する名目での活動へと移ります。

そんな折、ゲムマという大イベントの情報が入ってきたのが昨年9月頃。

様々なジャンルのアナログゲームをこなして中級者ぶってきたメンバーに対して私から「我々もそろそろゲームを作って出そう」と、いつも通り突発的に出展を決めました。AGRETTという組織名が誕生したのも時を同じくしています。

当然ながら11月の本家ゲムマには間に合いませんでしたので、まずは地元にも近い神戸ゲムマでの出展を目指してゲーム制作を開始しました。

まず私たちが行ったのは面白いゲームとは何なのか、アナログゲームとは何なのかという根本的な問題と向き合うことでした。

様々なゲームを構成する面白さの要素を成分分析し、理論的に解明、そしてそれらの要素を抽出し濃度を変えて再構成することで新たに独自性の高いゲームを生み出そうとする試行錯誤の日々。

その末にようやく生まれたのが今回お披露目となる「TSUMI BBA」となります。

 

「TSUMI BBA」を創り出す上で私たちは自らのゲームに下記の制約を課しました。

・シンプルなカードゲームであること

・山札という概念は排除すること

・カードの表裏両方に意味があること

・実力志向のゲームであること

・並べるだけで美しいこと

・情報の隠匿性を楽しめること

 

そして最後に、「何度もプレイしたくなること」。

 

デジタルゲームはCPUやGPUなど、集積回路技術の目覚ましい進歩により大きくその価値は変わってきました。

現在ではとくに「ゲームのソーシャル化」が進みオンラインで不特定多数のプレイヤーとつながることが普通となっています。

PS4などの据え置き機は操作性やゲーム性、画質や音質を重視した比較的コアなゲーマー層をターゲットにしており、スマホを主メディアとした携帯アプリやブラウザでの、いわゆるソーシャルゲームは幅広いスマホユーザーから支持を得ています。

ただいずれにしてもデジタルゲームが提供してくれる場はオンライン上でのソーシャル化であり、現実世界での人とのつながりは実際には希薄になっていっているのが実情です。

マルチプレイ対応のレトロゲーのように、みんなで一つ屋根の下集まりわいわいやるといった類のゲームは廃れ、オンライン上マルチなプレイであっても厳密にはすべて個人プレイであるというのが現在主流のマルチ対応デジタルゲームの姿です(もちろんパーティゲーなどは健在ですが・・・)。

Wii Uが幅広いゲーマー層を獲得するために打ち出したスプラトゥーンですら、継続的に遊んでもらえるソシャゲのシステムを取り込みつつもオフラインでのマルチプレイについては排除し、ナワバリバトルはオンライン上でしか行えない(一人プレイ)というのが現実です。

 

アナログゲームが決定的に違うのはやはり実際に人と顔を合わせてコミュニケーションを図り、相手の表情や仕草を無視しない血の通ったやり取りを行うことが一つの醍醐味となっていることです。

思考を巡らせながらもお互いの顔色をうかがい、時には笑い、時には怒り、時には泣いたり(?)感情豊かにプレイでき、その一時の感情を皆で共有できることこそがデジタルでは楽しめないアナログ特有の冥利だと考えています。

また私も多少嗜みますが、囲碁や将棋のように完全な実力ゲームになるのではなく、トランプやUNOのように勝ち負けよりも楽しくプレイできることを第一目的とすることが私たちAGRETTの目指すゲーム制作です。

 

私たちはアナログゲームという存在が、人と人とをつなぐ真なるコミュニケーションツールの一つとしてこれからの人生をより豊かにしてくれるものと期待しています。

また、当然ながら私たちが作るゲームもそうであって欲しい。

そういった思いを込めて創り出された「TSUMI BBA」。

ぜひご賞味くださいませ。

 

 

AGRETT代表 TAIGI