蓑竹屋GAMES

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2020秋・土【エ14】蓑竹屋GAMES 其の弐
2020/11/4 18:59
ブログ

こんにちは、蓑竹屋GAMESです。
今回は『ルーク&レイダーズ』というゲームをご紹介させていただきます。

2016年秋に発表したゲームですが、今回、『拡張カードセット2』を出すにあたり、
基本セットを4年ぶりに増刷しました。

ルーク&レイダーズのシリーズ

●協力型ゲーム?

このゲームは、押し寄せる魔物の群れから城を守るタワーディフェンスゲームです。
しかし協力型ゲームではなく、各プレイヤーは自分だけの戦場を持ち、そこから最も早く
モンスターの脅威度を下げることができたプレイヤーが勝利するという競争型のゲームです。

とはいえ、このゲームもスタート段階では、協力型ゲームをベースに考えられました。

コンピュータゲームのように自動で攻めてくるモンスターが敵となり、それに対抗する兵士を集め、
戦術的に動かしながらモンスターを撃退していく。
協力型ゲームとしても、魅力的なテーマだと思います。

ただし…作るにあたって、なんとか解決したいと考えたのは、協力型ゲームによくある「奉行問題」でした。

「奉行問題」とは協力型ゲームにおいて、ひとりのプレイヤーが他のプレイヤーの行動を仕切って
しまうことです。
協力型ゲームの多くは勝利条件を全員で共有しているため、作戦はすべてゲームに慣れたプレイヤーに
丸投げしてしまい、ゲームに慣れてないプレイヤーは手番にカードをめくったり、ダイスを振ったりする
だけといった消極的な参加になることがよくあります。

コミュニケーション手段を制限したり、裏切り要素を入れたりすることで、
「奉行問題」を回避するゲームもありますが、協力できない(しにくい)協力ゲームは、
そもそも協力ゲームである必要があるのだろうか?という疑問を感じました(あくまで個人の感想です)

なので、割と早い段階で無理に協力ゲームにこだわる必要はないかなと考え、協力ゲームの
「システムが敵」という部分だけを使ったゲームを作ろうと思ったのが、このゲームの第一歩目でした。


●自己責任の戦場

このゲームではプレイヤーがそれぞれ、自分だけの戦場(マップ)を担当します。
他のプレイヤーが、あなたの戦場に干渉することはできません。
あなたの思うようにコマを動かすことができるのです。

戦場は別々ですが、そこに召喚されるモンスターは、すべてのプレイヤーに同じ種類が、
同じタイミングで、同じ場所に出現します。
これは全員の戦場の難易度が、常に同じになることを意味します。

与えられる障害は共通、その状況に対し、それぞれのプレイヤーが自分がベストと考える作戦で
モンスターを迎え撃ちます。

これにより、誰が最も優れた司令官なのかを証明することができます。
たとえ思いついた作戦がうまくいかなくても、協力型ゲームでミスをした時のような罪悪感を
感じる必要はありません。単純にあなたが敗北するだけなのですから。


●バリアブルフェイズシステム

ただし、それだけだと、みんなで集まってソロプレイをしているだけになるでしょう。

このゲームでは、手番プレイヤーが順番にコマンド(命令)をひとつ選び、
そのコマンドも全員で共有します。
これは全員が持ち回りで奉行をするイメージと思ってください。

コマンドには「兵士を行動」「兵士を休息させる」「お金を集める」「兵士を雇う」などがあり、
資金のない時に「兵士を雇う」、動かせる兵士のいない時に「兵士の行動」などが選ばれることも
あります。これにより地味ではありますが、ゲームにインタラクションを持たせています。


●まとめ

このゲームは、協力型ゲームの「システムが敵」というギミックを競争型にアレンジした、
少し毛色のちがったゲームです。
ゲームの詳細な情報は下記のページにあります。ご興味がありましたら、こちらもご覧になってください。

→『ルーク&レイダーズ 基本セット』作品ページへ
→『ルーク&レイダーズ 拡張カードセット』作品ページへ
→『ルーク&レイダーズ 拡張カードセット2』作品ページへ


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