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SoLunerG(ソルナーゲームズ)です。「未だ見ぬ“遊び”の極点へ。」をコンセプトにオリジナルゲームを創作しています。 FOGSITE【ゲームマーケット大賞2019大賞】/WeddingRing/旬果旬菜/MimicArts/常夏日記/ヰニシヱ戦棋/はまりたがり

ゲームマーケット2015秋を振り返って。/SoLunerG
2015/11/30 0:00
ブログ

ゲームマーケット2015秋お疲れ様でした。

SoLunerG代表の明地宙です。

ゲームマーケット開催から1週間が過ぎました。

この休みに戦利品で遊ばれた方も多いかと思います。

更新が遅くなりましたが、反省も兼ねてゲームマーケットの振り返りを書き連ねていこうと思います。

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SoLunerGは今回、初出展でした。「はまりたがり」と「ヰニシヱ戦棋」を新作として販売しました。

ゲームを買う側としての参加は経験ありますが、ゲームを売る側としての参加は初めてで終始緊張していました。

ゲームマーケット2015春に参加した際に、出展することを想定してブースをまわりました。どのようなブースだったら立ち寄っていただけるか、印象に残るかを分析しました。宣伝方法やブース設置、インストからトークの仕方まで細かくメモをとりました。

その時のメモを参考に今回ブース運営を行った次第です。

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しかし、実際にやってみるとなかなか想定通りにはいきませんでした。

まず、ゲームの制作がスケジュールの通りに進行できませんでした。前日の夜まで作業が続き、見通しの甘さを痛感することとなりました。

ブース設置は早めに会場に着いたにも関わらず全然時間がなく、慌てた雰囲気の中スタートしました。

インストやトークも脳内でかなり組み立てたつもりだったのですが、いざ話すとなるとそう上手くはいきません。上手いトークといっても買わせるトークはしたくなかったので、良さをアピールすることに重点を置きましたが、インストに時間をとられてしまったため、インストはもっと明快に簡潔にする必要がありました。

POPはいろいろ考え、かなり目を惹くようにしましたが、少し情報が多すぎたかもしれません。効果的だったのは、iPadで動画を流したことと、簡易ゲーム説明表を利用したことです。ゲーム偵察部隊様によるプレイ動画には、言葉に詰まった際に助けられました。簡易ゲーム説明表は視覚的に伝えることができましたが、海外の方も訪れたので英語版も作っておくべきでした。お品書きや、値札ももっと見やすくするとよかったです。

お金に関しては、おつりは多めに持っていったのでそこまで困らなかったのですが、おつりを渡す際の計算に少し手間取ったので、あらかじめレジ裏に簡易表を貼っておくとスムーズにいくと思いました。

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初出展のため立ち寄る人も疎らだと高を括ってましたが、開始早々多くの方に立ち寄っていただきました。

結論からいうと販売した2作品はありがたいことに完売となったわけですが、実はいろいろな事情が絡んでいました。

まず、8500人(春)から9500人(秋)と、多くの方が来場されたことが大きいです。15:00からの来場者が含まれていないのであれば1万人以上来場されたかと思います。

加えて、B-22で設営していたわけですが、とても運のいいことに人の流れの最も多い場所でした。入り口から最も近い卓という恵まれた場所で設営できたため、多くの方の目に留まりました。メインストリートに面していたと言っても過言ではありません。

そして、非公認スタンプラリーに参加していたため、スタンプラリーを集める方も多く訪れました。

多くの方に立ち寄っていただけたことで、13:00頃に完売御礼のボードを掲げることとなりました。

完売は大変嬉しかったのですが、今回の一番の反省点は「完売」に関してです。

搬入方法を決めるとき、送料が利潤を上回ることを恐れ、手持ち搬入を選択しました。この手持ち搬入が間違いでした。リスクを負ってでも制作した数全て会場に持ち込むべきだったのです。

手持ち搬入は当然、持ち込める数に限りがあります。そのため確実に在庫を抱えることとなります。今回持ち込めたのは半数でした。それでも売れ残るとの思いがありそこまで気にかけていませんでした。「もし完売したら」を考えていなかったのです。

販売開始後すぐ完売になるブースも多く、それ自体はとても凄いことであり人気である証だと思います。

問題は完売した後です。売るものがなければ、撤退せざるを得ません。

ブースによっては、試遊卓で遊んでもらうことでゲームの楽しさを1人でも多くに伝えたり、委託の宣伝をしたり、次回の新作の告知をしたり、サンプルを展示しているところも見かけました。

このような働きかけができればそこまで問題ないのですが、撤退してしまうとその位置に穴ができてしまいます。

SoLunerGも撤退するかどうか話し合ったのですが、どうしても穴を開けたくなかったのでとどまることにしました。ヰニシヱ戦棋のデモ版を頒布したり、引き続き興味のある方にインストをするなど努めました。しかし、「欲しかった。」という声を聞くたびに大変申し訳なく思いました。

制作数全てが完売ならともかく、在庫があるのに販売できないのは来ていただいた方に失礼にあたります。様々な都合で昼過ぎに来場される方も少なくありません。買うことのできる商品が少ない、設営しているブースが減るとやはりイベントとしての規模が小さく見えてしまいます。無人のブースができてしまうことは、来場者だけでなく落選してしまった方々にも申し訳ないです。

終始盛り上がっているイベントにするためには、それぞれのブースが工夫しなければならないと感じました。(もちろんブースによっても様々な都合があるため撤退を咎めることはできませんが)

この反省を踏まえて、次回出展する際は、制作した数全てを搬入し、売れ残ってしまった場合はゲームの魅力が足りなかったということで、責任を持って手持ち搬出にしようということになりました。また、「万が一、完売したらその後どうするか」もしっかり決めてから望みたいです。

gm

ゲームマーケットがこの先、全ての参加者にとってより良いイベントになりますように。

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拙い文章でしたが最後まで読んで下さりありがとうございました。

SoLunerG 明地宙