メンゲ連ハウニ部 @mengere9
次回作は、伏せたカードを全国地図に見立てた「SUPER信(のぶ)戦略」、
それとも1950年の朝鮮半島で国連軍と中共義勇軍が戦線を上げたり下げたりする「SUPER朝鮮略」…。迷う。
- SUPER「ローマ戦略」 ~プレイングマニュアル~
- 2019/11/15 14:49
はじめましての方、はじめまして。「核の人だ! 核を使う方の核の人だ!」毎度ごひいきありがとうございます。デザイナーのGリングです。
(ちなみにこちらが核を作る方の核の人です。)
すでに公開したマニュアルを読んでお気づきになったかもしれませんが、このゲームは一人のプレイヤー独力で勝利条件を全うするのが、かなり難しい設計になっています。
アナログゲームを楽しむ皆さんを、私の主観ではありますが、
ガチ勢 :システムの最適解を求めて、勝利条件の達成に重きを置くプレイヤー
エンジョイ勢:ゲームの勝敗よりも、ゲームを舞台に他プレイヤーとのロールプレイを重視するプレイヤー
に分けたとき、ガチ勢とエンジョイ勢ではプレイスタイルが大きく異なるでしょう。
あくまで、デザイナーの一見解ですが、それぞれにオススメのプレイスタイルをご紹介します。
(もちろん、手にとって下さった皆さんが自分のプレイスタイルを築いてくれれば、デザイナー冥利に尽きます)
1.ガチ勢スタイル
このゲームは初期属州カードの組み合わせでいきなりリーチがかかる場合もあります(色が三色そろってる、人口が15ぐらいある)。
もちろんそうなったら、他のプレイヤーは「蛮族の侵入」や「元老院勧告」を駆使して、リーチ状態をドンドン削っていきましょう。
そんな苦難も乗り越えて、戦争で領土を広げてきたら、防御側プレイヤーにどんどん援軍を送り込んで、逆転に追い込んで行きましょう。
とまあ、これが普通のウォーゲームなのですが、このゲームではとにかく「軍団」に金がかかります。でもその「資金」も潤沢ではありません。
カードの枚数は把握可能な枚数です。捨て札と場の札、手札を見ながら、経済的に戦争を行う苦悩は、当時の軍人皇帝たちのそれといっしょでしょう。
ぜひ、ギリギリな戦いをお楽しみください。
ただ、この場合、1ラウンドが長丁場になる可能性が高いのでお気をつけください。
2.エンジョイ勢スタイル(王道)
まず、説明書どおり名乗りましょう。ここでは仮に「アベリウス」「イガリヌス」「カルボエス」「プゲリオス」と名乗ってもらいます。
初期属州でリーチがかかった場合、
ex.アベリウスは、初期属州が緑属州3枚、赤属州1枚
イガリヌス:「元老院勧告!」余の緑属州と、アベリウスの赤属州を交換するぞよ!
プゲリオス:「蛮族の侵入!」あーん、カルボエスの緑属州が中立になっちゃったぞよ~!
カルボエス:あべ君、金無いよね。俺の「資金カード」と何か交換する?
そうです! 勝ち馬に乗る作戦です。勝者にこびて副帝の地位と2ポイントを山分けして、さっさと次のラウンドに切り替えようという、いかにもローマ帝国的な戦略です。
ローマの偉い人は程度の差こそあれ、みんな知り合いの知り合いですから、血なまぐさい決戦は最後の最後まで取っておけばいいんです。
3.エンジョイ勢スタイル(邪道)
さて、他のプレイヤーたちが副帝の地位ほしさに直接間接に支援や協力をしてくれたおかげで、アベリウスは第1ラウンドで見事皇帝の地位に着きました。
アベリウス:えーっと、それじゃ名誉チップは3枚とも僕が取ります。
他の三名 :?!?!?!
仁義にもとる決断です。次のラウンドからアベリウスは総攻撃を食らうでしょう。
もしくは、副帝の地位を巡って不公平感が起きないように、事前にプレイヤー同士で密約を結んでおく(他のプレイヤーには内緒。なんだか、ローマ帝国の正当な後継者自認する某国の外交方針みたいですね!)のもいいかもしれません。
こんな、人間関係にヒビの入りかねないローマ帝国の内戦ですが、まあ顔見知り同士の内戦なんて、おおむねこんなものです。
たぶん核ミサイルの押し付け合いよりは剣呑ではないはずなので、ぜひゲムマ当日の二日間はブース番号「E20」で、一緒にきた友達の意外な人間性を知る試遊をお楽しみください!