東野K @rooper_k
BakaFire Party様のループ系惨劇体感型推理ボードゲーム「惨劇RoopeR」の非公式惨劇セットを頒布します。
セット名称は【Unvoiced Malice】。悪意と擬態をコンセプトとした惨劇セットです。
- 【惨劇RoopeR非公式拡張】Unvoiced Malice
- 2019/11/14 1:40
Unvoiced Maliceは、BakaFire Party様制作のループ系惨劇体感型推理ボードゲーム「惨劇RoopeR」の非公式拡張セットです。
今回は、Unvoiced Maliceがどのような雰囲気のセットなのか、ご紹介したいと思います。
それにはまず、原作の惨劇RoopeRに登場する【カルティスト】について語らなければなりません。
惨劇RoopeRを遊んだことがある方なら、カルティストのことは御存知かと思います。
行動解決フェイズに、主人公がセットした暗躍禁止を無視することで、脚本家がセットした暗躍+1や暗躍+2を無理矢理通してしまう役職です。
カルティストは非常に強力な役職ですが、行動解決フェイズに脚本家能力を使う役職がカルティストのみであることが、ある意味弱点になっていました。
脚本家がカルティストの能力を使用すると、「ルールYでカルティストが追加されている」「ルールYが分かったことで脚本家の狙いがおおよそ読める」という、脚本の根幹に関わる情報が主人公に渡ってしまい、さらに脚本家が2回目以降カルティストの能力を使おうにも、状況から誰がカルティストか大体わかるため、対策されてしまいなかなか能力を使わせてもらえない。
惨劇RoopeRの脚本家を務めたことがある方ならば、そんな展開を一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
Unvoiced Maliceは、そんなカルティストにもっと活躍してもらいたいという思いから制作を始めた惨劇セットです。
暗躍禁止を無視することができる存在が、カルティストを含めて実に3種類も登場します。
これにより、カルティストの能力が非常に使いやすくなっています。例えるなら、Mystery Circleでミスリーダーとパラノイアが直ちには見分けられなかったため、脚本家が不安カウンターを置く能力を使用することの心理的なハードルが下がっていたように。
暗躍禁止を無視できるカルティストだけではなく、友好+1を無視する役職や不安-1を無視できる役職も登場しており、脚本家が行動解決フェイズに能力を使い、行動カードを無視する機会が劇的に増加しています。
そしてそこに登場するExゲージの存在。
このセットにおけるExゲージは主人公の絶望度を表しており、主人公のセットした行動カードが無視されるとExゲージの値が増加してしまいます。
惨劇を突破しようと奔走する主人公にとって、世界に干渉する手段である行動カードを無視されることは、絶望度の高まりを意味しているのです。
Exゲージが高まれば主人公の心は絶望に染まり、そのまま惨劇の渦に呑まれてしまうかも知れません。或いは何度も行動カードを無視されているうちに、殺意を持った存在に敵と見做され「消される」ことがあるかも知れません。
いずれにせよ主人公にとって、Exゲージはなるべく低く保ったほうがいいでしょう。