一石ラボ @ein_stein_labo
細々と、一人でボードゲームを作っています。 2018大阪が初参加です。 大航海時代の提督になって、空白の地図を埋めていくゲーム、ブランクワールド~Complete the Atlas~がデビュー作です。
- デルタ鉄道ができるまで-07
- 2020/2/20 7:52
一石ラボのCRAZYRATです。
ゲームマーケット2020大阪で頒布するデルタ鉄道株式会社⊿railways inc.(デル鉄)ですが、メイキング的な内容をご紹介しながら、どんなゲームかを説明していきたいと思っています。
初めて見る方は、こちらからどうぞ。
さて、今回ご紹介するのは、所持金を表す所持金カードと改札鋏クリップです。
最初、所持金の表現は、札束をイメージしていました。
お金の単位がメガドル、つまり百万ドルですので、日本円で億単位ですから、相当札束を積まなければなりませんね(笑)
そしてこのゲーム、開始時の所持金はせいぜい$10Mですが、たった3~4ラウンドで、最高$100Mに達するインフレぶり。
お金のコンポーネントも大量に必要になってしまいます。
そこで助言いただいたアイデアが、カードの周囲に数字を書いて、一の位、十の位、百の位をクリップで留める、というものでした。
そして、せっかくなら切符のデザインで、クリップもアナログ時代に切符を切っていた改札鋏をイメージできるものを、と探した結果が、現在のコンポーネントとなっています。
所持金カードのデザインは、アートワークを担当してくださった別府さいさんが、アナログ時代の切符を調べてくださって、細かいところまで再現したものとなっています。(サイズはだいぶ大きいですが…)
このカード、実際に使う時は縦にして、こんな風に左が十の位、右が一の位、下が百の位を表します。
これで、$123Mを表現しています。
もっとも、$100Mに達する事はまれで、達してしまうと終了フラグが切られて、そのフェイズ終了時に、ゲームが終了します。
イメージ通りにできたこのコンポーネントなんですが、一つ難点が…
改札鋏クリップは、洗濯ばさみ型の小さな木製クリップが銀色に塗られている物なのですが、非常に壊れやすい上、銀色の粉が落ちるのです。
梱包前に、せっせと銀色の粉をこすり落としていますが、それがまた大変な作業で、プレイヤーあたり3個必要ですから1セットに12個、それを毎日コツコツと、隙間時間を見ては作業しております。
また、ご使用の際はあまり大きく開かず、均等に力を入れて、壊れないようにしましょう。
壊れてしまったら、このサイズの木製クリップは、(銀色ではありませんが)百均ショップで50個入りぐらいのものが売られていますので、そういったものを使っていただくか、ゼムクリップやダブルクリップなど、数字の場所を示せるもので代用してください。
ここまで手間をかけて、雰囲気を出したつもりなのですが(デルタ鉄道の舞台は、昭和40年代ぐらいから始まって、バブルの昭和末期頃までをイメージしています)、もしかしたら自動改札しか知らない世代の方が多いかもしれませんね…
今回は、この辺にしておきます。
次回は、所有権を示す色マーカーについて、ご紹介したいと思います。
続きはこちら。
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デルタ鉄道株式会社⊿railways inc.だけでなく、旧作もご予約いただければ持ち込みいたします。
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また、デルタ鉄道株式会社の説明書を公開しています。
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