モザイクゲームズ

モザイクゲームズと申します。2017年の初出展以来、ボードゲーム「モザイク」の専業メーカーとしてゲームマーケットに参加させていただいて来ました。2024年春は、従来の「モザイク」「モザイク・ミニ」に加えて、同じゲームをコンパクトにした「モザイク・ポータブル」と「モザイク・ポケット」を出品します。どちらもイベント限定の商品になります。また昨年発売したカードゲーム「Up&Down(アップんダウン)」も出品します。「モザイク」ファミリーは美濃焼タイルをコマに使用した2人用のアブストラクト・ボードゲームですが、「アップんダウン」は多人数で楽しむことのできるファミリー・カードゲームになります。まるで方向性の異なる2つのゲームですが、共通する点が1つあります。それはどちらもルール説明が1分でできるほどシンプルなゲームであると同時に、長く遊んでも飽きないプレイアビリティの高いゲームであるという点です(と自負しています^^)。誇大広告であるかどうか、ぜひ【C01】ブースで確認してみてください。

「ラプラス」誕生秘話(3)
2018/4/24 0:17
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こうして5路盤のUpperHand(海賊版ではありますが…)が、私たちのあいだで普及して行くと、次にこれをもっと大きなボード、つまり7路盤や9路盤で遊んだら面白いのではないかという発想が出てきました。
特に当初からUpperHandのゲーム性に注目されていたゲーム研究家(と呼んでいいのかな?)の南雲夏彦さんは、著書「ゲーム探検隊」(1989年)の中でも7路盤のアッパーハンドを紹介されていますし(写真)、本文にも「このゲームには7×7盤がよりふさわしい気がする」と書かれています。
ところが、自作派の私たちにとって、ひとつ重大な問題がありました。7路盤のボードを作って、実際にビー玉でゲームをプレイしてみると、かなりの頻度でプレイ中にビー玉が崩れるのです。5路盤の時にはそれほど気になりませんでしたが、盤が大きくなり、ピラミッドの高さが高くなるにつれ、ちょっと余分な力が加わっただけで「雪崩(なだれ)」が起きやすくなる(笑)。これではゲームになりませんから、大きな盤のUpperHandはあまり広まることはありませんでした。
なにかうまい方法はないものだろうか? ある時ふと筆者のアタマにひとつのアイデアが浮かびました。「そうだ、コマがビー玉だからすぐに崩れてしまうんだ。コマの形を球ではなく、円盤状にしてしまったらどうだろう?」(この項、次回に続きます。)