ルドルフゲームズ @Rudolph_Games_
ボードゲームの企画・制作を行うルドルフゲームズ(ルドルフ合同会社)です。みんなで楽しめるゲームを制作しています。
- 『よえたこ!』開発の話――わからなくても、動きを真似して答えに便乗!
- 2026/9/15 11:14
こんにちは、ルドルフゲームズです。ゲームマーケット2026秋で販売予定の新作『よえたこ!』について、制作のなかで考えてきたことをお話しします。
逆さの問題を聞き取り、アクションして答える
『よえたこ!』は、問題が逆さまに読まれるゲームです。「しくみ」「もの」「とくちょう」の3つの山からカードをめくり、問題を逆さの言葉で読み上げます。答える人はその音を聞き取り、指定されたアクションをしながら答えます。
たとえば、読み手が「よえたこ、てっがあちた/のもりの/くごう、できんで」と読んだ場合(元の問題は「立ち上がって答えよ/乗り物/電気で動く」)、実際に立ち上がりながら「電車!」と答えて正解です。
わからなくても、動きを真似して「便乗」できる
このゲームの面白いところは、聞き取れなかった人にもしっかりチャンスがある点です。誰かが急に立ち上がって「電車!」と言ったら、その動きを真似して自分も立ち上がり、「電気自動車!」と続けます。
最初からすべての言葉を解読できなくても、目の前の人の動きや答えがヒントになります。答えは同じものを繰り返さず、別のものを考えます。問題がわからなくても他の人の動きを真似し、答えからお題を推測して別の答えで便乗できるのが、このゲームならではの楽しさです。
真似したその動き、ほんとうに合っている?
通常ルールでは、問題に必ず「しくみ」、つまり指定されたアクションが含まれます。体を動かすものが多く、みんなで動くだけでも場がにぎやかになります。
面白いのは、最初に動いた人のアクションをみんなで真似しても、その人が正しく動けているとは限らない点です。聞き違いや勘違いがそのまま広がり、全員で思いがけない動きをしてしまうこともあります。正解にたどり着くまでのそうしたやりとりも、このゲームならではの楽しさです。
わからない人も、わかる人も、一緒に楽しめるゲームへ
最初は、逆さまに読まれる問題を聞き取って答えるだけのゲームでした。しかし、それだけでは逆さ言葉を聞き取るのが苦手な人が「自分には向いていない」と感じてしまい、まったく答えがわからないまま取り残されてしまいます。
そこで大切にしたのが、問題の意味が聞き取れなくても楽しめる仕組みです。ほかの人の動きを真似したり、出た答えから問題を推測したりして、途中からでも参加できる形を目指しました。
一方で、すぐに問題がわかった人には、最初のアクションをとることで「みんなが動き出すきっかけを作る楽しさ」があります。わかる人だけが活躍するクイズにするのではなく、得意な人も苦手な人も同じ場で一緒に盛り上がれる、そんなパーティー感を大切にしながら制作を続けてきました。
クイズの答えそのものは、身近な言葉に
カードの言葉選びでは、「逆さの音を聞き取る難しさ」と「クイズ自体の難しさ」を分けて考えました。問題の意味がわかったら、誰もが知っている身近な言葉で答えられるものにしたい。そのため、意味の狭すぎる言葉や、組み合わせたときに答えにくくなる条件を丁寧に見直してきました。
最初にわかった人だけで終わらせない工夫
得点のつけ方も検討を重ねました。現在は、一番先に正解した人が2点、その後の正解が1点です。他の人の動きを見てからの便乗も、ちゃんと得点になります。
お手つきのペナルティはなく、言い直しも自由です。「間違えたらどうしよう」と黙り込むより、思いついたらまずは声を出し、動いてみる。そんな時間を楽しんでもらいたいと思っています。
子どもと遊ぶときも、メンバーに合わせて難易度調整
カード全体にレベル分けがあり、一緒に遊ぶメンバーに合わせて難易度を調整できます。
子ども向けのやさしい遊び方として、使うカードの枚数を減らしたり、通常ルールで使う「しくみ」カードを外したりする方法も用意しています。まずは逆さの問題を聞き取ることに慣れるところから、メンバーに合わせた難しさで楽しめます。
『よえたこ!』は3〜6人、約15分、6才以上。ゲームマーケット2026秋で税込2,000円にて販売予定です。
ゲームデザイン:玉地 秀光・藤原 奏人
ぜひ商品ページもご覧ください。
