ジブセイルゲームス

ジブセイルゲームズはウォーゲームを扱う同人レーベルです。「椅子多め」の試遊卓併設ブースでお待ちしています。【2020秋ラインアップ】【新作】「Operations Research for COVID-19~図上演習 新型コロナウイルス~」感染対策本部幹事として「感染による死」「経済による死」の最小化を目指すソロ用Operations Research! 【2020春ラインアップ】「遠すぎた東大─神田解放区闘争-」東大安田講堂事件が起きたその日、神田地区を不法占拠し東大本郷キャンパスを目指して進撃する過激派とそれを阻止して神田解放区の奪還を目指す機動隊との戦いを机上に再現するボードウォーゲーム!

複雑で長時間かかってもボードウォーゲームなら面白いっすよ
2017/3/25 7:00
ブログ

前回、
短時間で終わるボードウォーゲームが増えてきましたよ
というお話をしましたが、

「やたら複雑でやたら時間のかかる」ボードウォーゲームにも、「複雑」で「時間のかかる」意味があります。よくできた作品なら、膨大な数のユニットでも重いルールでも長いゲーム時間でも、プレーヤーは「どっぷりと楽しむ」ことができるのです。

ボードウォーゲームのルールやユニットには、実際にあったことをボードウォーゲームで再現するために必要なものを取り入れています。実際にあったことをどれだけ「細かく」(正確ではない)再現するかによって、ルールに取り入れるボリュームや用意するユニットの数が変化します。実際にあった事象を細部にわたって反映したボードウォーゲームはルールの分量は多くなり、ユニットの数は増え、ゲーム時間も長くなりますが、そこでプレーヤーは、実際の当事者と同じような思考でゲームで必要な決断を下すことができます。ここに、ベテランたちが「ビックゲーム」と呼ぶ複雑で時間のかかるウォーゲームの存在意義があるといえるでしょう。

ビッグゲームでは、全てのマップ(A0サイズのマップを複数枚)をゲームの間広げておけるスペースの確保が困難でしたが、ゲームサークルによっては、公共の会議スペースを2日間確保して年に数回のビッグゲームプレイも行っています。公共の会議室を借りるコストも意外と安く、ゲームカフェで終日過ごす金額とそう変わりません(参加者で分担すればもっと安くなる)。

一方の陣営に複数のプレーヤーを配属して、それぞれ担当戦区を受け持って「担当戦区のはざまが手薄になって敵に突破される」というマルチプレイもビッグゲームのだいご味です。

願わくは一人でも多くの人がこの興味深い世界に足を踏み外しますように

[caption id="attachment_50017" align="aligncenter" width="199"] 太平洋戦争を扱う戦略級ボードウォーゲームで「複雑で時間の掛かる」製品の筆頭といえば、SPIの「War in the Pacific」だ。ゲームマーケット2017春にも企業出展する「サンセットゲームズ」(復刻版の「戦国大名」と「聯合艦隊」を販売中)では2017年12月の再販を目指して作業を進めている[/caption]