ジブセイルゲームス

ジブセイルゲームズはウォーゲームを扱う同人レーベルです。「椅子多め」の試遊卓併設ブースでお待ちしています。【2020秋ラインアップ】【新作】「Operations Research for COVID-19~図上演習 新型コロナウイルス~」感染対策本部幹事として「感染による死」「経済による死」の最小化を目指すソロ用Operations Research! 【2020春ラインアップ】「遠すぎた東大─神田解放区闘争-」東大安田講堂事件が起きたその日、神田地区を不法占拠し東大本郷キャンパスを目指して進撃する過激派とそれを阻止して神田解放区の奪還を目指す機動隊との戦いを机上に再現するボードウォーゲーム!

短時間で終わるボードウォーゲームも増えてきたっすよ
2017/3/24 7:00
ブログ

日本語で読める専門誌が2つもあるし、日本語のルールが付いたパッケージも定期的に登場しているから、ウォーゲームを体験できる環境が戻ってきたね!

……というお話を前回しましたが、

「そうはいっても、1日では終わらないぐらい時間がかかるからなあ」とぼやくボードゲーマーも少なくありません。

いえいえ、最近はゲームデザインの進歩で「常識的な時間」で終わるウォーゲームも増えてきました。以前ですと、太平洋戦争をテーマにした戦略級ウォーゲームは、扱う要素が多いのでどうしても規模が大きく(駒の数やルールの量が多く、手順も複雑)なりがちで、ゲームに要する時間も、開戦から終戦まで扱うフルシナリオでは10~20時間ほどかかる製品がほとんどでした。しかし、2014年に登場した国際通信社の「太平洋戦史」は、ゲームに要する時間が2~3時間程度でルールも分かりやすいデザインになっています。

太平洋戦争の戦略級なのにプレイしやすいということもあって、初版は発売とほぼ同時に完売、ボードウォーゲームでは異例の重版をリリースしたものの、これも短期間で完売。そして、駒やマップ、カードのサイズを大きくして追加ルールも用意したDELUXE版も完売と、最近のボードウォーゲームとしては例のない大ヒットとなりました。長らく入手できない状況でしたが、3月のゲームマーケット2017神戸に合わせてDELUXE版を再販しました(ボックスパッケージから冊子パッケージに変更)。

同人レーベルでもガルパンボードゲーム「「ぱんつぁー・ふぉー!」のデザイナーが主宰する「堀場工房」から「PACIFIC GO」がゲームマーケット2017春で登場する予定です。そして、僭越ながら私のジブセイルゲームズでも、ゲムマ2016秋でRC版とβ版を頒布した「“海運級”太平洋戦争」「太平洋の土下座」のRTM版を頒布します。さらに、太平洋戦史のデザイナーも「日米中の3人プレーヤーが争う1940年から始まる”展開次第では開戦しないかもしれない”太平洋戦争」の戦略級ウォーゲーム「大東亜共栄圏」(仮題)を開発中です。

もちろん、太平洋戦争以外のテーマでも駒数とルール分量を少なくして短時間で終わり、それでいてかつ、展開が単調にならないゲームとしても興味深いボードウォーゲームがたくさんあります。
ぜひ、この機会に試しに1つ体験して、この興味深い世界に一人でも多くのゲーマーが足を踏み外しますように。

[caption id="attachment_50013" align="aligncenter" width="300"] 堀場工房さんの「PACIFIC GO」 関連情報は堀場工房さんのTwitterで公開中[/caption]

 

[caption id="attachment_50012" align="aligncenter" width="300"] 太平洋戦史のデザイナーが同人レーベル「Bonsai Games」で開発中の「大東亜共栄圏」[/caption]

 

[caption id="attachment_50015" align="aligncenter" width="300"] 二人でやれば2時間で終わる「VITP」“ミニ”。四人でやれば日米陸海軍が競うVITP“マルチ「太平洋の土下座」[/caption]

 

[caption id="attachment_50014" align="aligncenter" width="221"] 輸送船団の運用と議会、世論、特権階級の“圧力”“足枷”に注目した「”海運級”太平洋戦争」[/caption]