コザイク

『キャット&チョコレート』シリーズ、『シャドウレイダーズ』、『エムブリオマシン』、『ゲスクラブ』、『ぼくらなかよし』、パッケージ型マーダーミステリー『九頭竜館の殺人』、『人狼村の祝祭』、『あの夏の囚人』などを出版している株式会社コザイクです。

『なつめも』について
2019/5/11 11:02
ブログ

はじめまして、コザイク代表の秋口と申します。

ここではゲームマーケット2019春で先行発売される『なつめも』について語らせてください。

突然ですが、ボードゲームの魅力って何でしょう?

人と人をつなぐコミュニケーション・ツールとしての優秀さ?

美しいデザイン?

実際に触れられる「モノ」としての存在感?

——もちろん魅力はひとつではなく、複合的なものだとは思うのですが、個人的には「新しいメカニズム(ゲームシステム)に出会えること」という部分に、特に強く惹かれています。

ちょっと古いデジタルゲーム好きの方々ならば、初めて見下ろし型のRPGが発売されたときの、あるいは初めて対戦格闘ゲームを遊んだときの、あるいは初めてミステリーノベルゲームが現れたときの衝撃を、いまも思い出せるのではないでしょうか。

そうした新しいジャンルとの出会いが持つ喜びを、ボードゲームの場合は、驚くべきことに、ひとつひとつの作品がもたらしてくれる……僕はそう信じています。

そして、『なつめも』は間違いなくこうした「新しいメカニズムとの出会い」を与えてくれるゲームだと言えます。

作者の宮野さんに初めて遊ばせていただいたとき、僕はシステムの軽さ、「カレンダーを埋めていく」ドキドキ感、それほど親しいわけではない、それこそゲーム会で2、3回一緒に遊んだことがあるだけの他プレイヤーたちをまるで小学校時代の本物の同級生であるかのように錯覚させる不思議なプレイ感覚に、強い衝撃を受けました。

イベントに参加するかしないかを選ぶだけ、カレンダーを埋めていくだけ……。なにも新しいこと、特別なことはしていないのに、似たシステムを持つゲームをひとつも思い出せない。

ちょっと褒めすぎかもしれませんが、これが、僕の『なつめも』に対する印象です。宮野さんから「コザイクから出版しませんか?」と訊かれた際は、迷わず「もちろん!」と返答していました。

できるだけ大勢の人に遊んでいただきたい、という想いから、価格はかなり低く抑えています(この内容でゲムマ価格2500円は破格のはず!)。

いわゆる紙ペンゲームではありますが、専用シートは大量に、印刷所から「そんなに入れたら箱が閉まらないかもよ?」と言われるほどの枚数を同梱しましたので、残り枚数を気にすることなく遊んでいただけます。それでも不安だ、という方のために、公式サイトにはA4印刷用のシートデータもアップしておきました。

個人的には、あえて男性プレイヤーが自分のキャラクターの性別を変えて、野太い声で「ちょっと男子〜。ちゃんと宿題やってる〜?」などとロールプレイしながら遊ぶとより楽しいんじゃないかな、と思っています。

エリア02、コザイクブースには小さな試遊卓を3つ用意しました。まずは遊んでいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします!

『なつめも』のルール紹介はこちら