スイッチゲームズ @SwitchGames_
株式会社アークライトのゲームブランド「スイッチゲームズ」です。
スイッチを入れたらすぐに遊べるような、気軽に楽しめる国産ゲームを制作しています。
また、秋葉原のR&Rステーションにてゲームイベントを毎月開催しております。
- 【レポート】自作アナログゲームのトリセツ読書会
- 2016/11/9 16:42
こんにちは!スイッチゲーム会の中の人です。
この記事は、10月25日(火)に行われた
「自作アナログゲームのトリセツ読書会」(http://twipla.jp/events/224886)
についてのレポートです。
なお、取材および記事作成を鷹海和秀さんが行ってくださいました。
この場を借りて御礼申し上げます。
以下、取材記事となります。
――――――――――――――――――――
ここ数年は多くの人がオリジナルのアナログゲームを自作するようになり、面白くて個性的なゲームも数々登場しています。
アナログゲームを自作するには、カード・コマ・ボードなどのコンポーネント(内容物)はもちろん必要ですが、中でも「ルールブック(説明書)」は欠かせないものです。
しかし中には、重要な記述が欠けている、または読みにくいなどの理由で、ゲームを遊ぶのが難しいものも存在してしまっています。
※ゲーム制作者が直接インスト(説明)を行うと、制作者の頭の中にはすべてのルールがあるため、ルールブックに不備があってもゲームが遊べてしまうのです!
そこで、ルールブックの質の向上をお手伝いできないかということで、「自作アナログゲームのトリセツ読書会」というイベントが開催されました。
2016年10月25日、R&Rステーション秋葉原店にて。
このイベントは、完全予約制で行われました。
約50分のコマを3回、それぞれ2卓で行われたので、計6団体(サークル)が定員です。
参加したのは6つの団体で、計6つのゲームが議題に上がりました。
会の流れとしては、まずスタッフと協力者が「読者」役として、20~30分かけてゲームのルールブックを読みます。
ルールブックを持ってきた本人を目前に、あえて説明は受けず、黙々とルールブックだけを見ていきます。
「ゲームを買って初めてルールを読む人」という状態でこそ、気づけることがあるからです。
そして一通り読み終わったら、気になった点を本人に伝えていきます。
「読者」役はスイッチゲームズのスタッフに加えて、以下の方々も協力して「読者」役をされていました。
◎ふうかさん(国内屈指のボードゲーム紹介ブログ「ふうかのボードゲーム日記」管理者)
◎秋山真琴さん(アマチュアでは国内最大規模のボードゲームイベント「ミスボド」主催者)
◎長谷川登鯉さん(数々のボードゲームのアートワークを手がけている)
水がめ座すごろく様の『ひらがな将棋(仮題)』の説明書を読書中。
読書の時間はとにかく真剣です。ゲームが目の前にあるのに、会話はほとんどありません。
ルールの不明点が見つかったら、バッチリと指摘されます。
例えば内容物の書き方、表現がまぎらわしいところ、ルールのレイアウトについて、読みやすく理解しやすい記載順についてなどなど、一見ちゃんとしているようなルールブックでもかなり多くの指摘が出てきます。
ときには、「同じことを何度もいろいろなところで説明してしまっていて、くどい」といった鋭い感想が出てくることも。
ほかにも、「テキストが長すぎると読む気が無くなってしまうので、簡潔にわかりやすくしたほうがいい」という意見も出ていました。
また、いいポイントについてもしっかり指摘され、よりわかりやすい表現について、その場でディスカッションが行われていました。
まだ製作中のゲームに対しては、コンポーネント(内容物)についての意見も出ていました。
約50分という短い時間ながらも、ルールブックが読みやすくなる重要なポイントの指摘が数多くされ、それぞれのルールブックがより読みやすくなること間違いなし、という感じになりました。
(取材・文:鷹海和秀 https://www.facebook.com/kazuhide.takaumi)
(加筆・編集:スイッチゲームズ運営スタッフ)
――――――――――――――――――――
以下はイベントで実際に使われたルールブックと、使用された感想シートのスキャンです。
今回はその一部を、それぞれの参加者、協力者の許可を得られた範囲で公開させていただきます。
※限られた時間で多くのやり取りをするために、口頭でやりとりしたことも多いですし、
すべてのデータを掲載できているわけではありませんが、お役に立てば幸いです。
●『First Food』(さとーふぁみりあ様)
ルールブック(全文)はこちら
↓感想シート(一部)
●『毒ガス塹壕戰ゲ-ム』(オフ会王('φ`{-}'∮`)様)
ルールブック(全文)はこちら(読者のコメント書き込みアリ)
↓感想シート(一部)
●『ヴァノスギア』(OZplanning様)
↓感想シート(一部)
●『ぺあってにゃ~』(ひとじゃらし様)
↓感想シート(一部)
●『ケモノポリス』(merry-andrew-works様)
※感想シートを使わずにルールブックに直接書き込むだけで進めてしまったため、読みづらくなってしまいました。申し訳ございません。
↓ルールブック(抜粋)(読者のコメント書き込みアリ)
●『ひらがな将棋(仮題)』(水がめ座すごろく様)
※感想シートを使わずにルールブックに直接書き込むだけで進めてしまったため、読みづらくなってしまいました。申し訳ございません。
↓ルールブック(抜粋)(読者のコメント書き込みアリ)
――――――――――――――――――――
参加した方々は以下のような感想をおっしゃっていました。
「自分たちだけでは気付けないところまで指摘していただき、非常に参考になりました」
「限られた時間で多くの事を提示していただき大変有意義な時間を過ごすことができました」
「ご指摘いただいた点は、かなり書き直しの役に立ちまして、自分としては180%くらい良くなった、といったレベルで満足しております。本当に有難うございました」
「ダメ出しばかりを一方的に受けるので、覚悟はしていましたがきつい感じはしました。僕はゲーム作りとはそういうものだとわかっているので、全然気にとめませんが、初心者の方は心が折れちゃうかもしれませんね」
「他の人にルールブックを指摘してもらう機会は中々ないので、次回もぜひ参加したいです」
――――――――――――――――――――
次回開催について
このイベントですが、ありがたいことに好評でしたので、
11月22日(火)に第2回の開催が予定されています。
◎第2回イベントページ http://twipla.jp/events/229284
アナログゲームを作っている方は、ぜひ参加をご検討ください!
(スイッチゲームズTwitterアカウント https://twitter.com/SwitchGames_)
――――――――――――――――――――
※おまけ※
水がめ座すごろく様がこのイベントについて言及した記事を書いてくださいました。
http://insurance-sugoroku.hateblo.jp/entry/2016/10/27/%E8%AA%AC%E6%98%8E%E6%9B%B8%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%80%A7%E3%81%AA%E3%81%A9