Head Quarter Simulation Game Club

ゲーム概要

  • 神聖ローマ帝国を構成する州、Land(ラント)の領主候補となり権力を奪い合う
  • ワーカープレイスメントでお金を稼ぎ、技術開発や建物建設に振り分け
  • 毎回異なるマイルストーン、イベント、要望カードで高いリプレイ性
プレイ人数 3〜4人 プレイ時間60〜90分
対象年齢12歳〜 価格4,000円
発売時期2019秋 予約 不可
ゲームデザインHead Quarter Simulation Game Club有志 イラスト・DTPhttps://pixta.jp/illustration/53798004

ゲーム詳細

慶應義塾大学の公認ボードゲームサークル Head Quarter Simulation Game Club による4作目です。


 

時は中世ヨーロッパ、神聖ローマ帝国は1つの国であると同時にラントと呼ばれる多くの領邦で構成されていた。ラントでは独自の権力を有する諸侯たちが時に誠実に、時に横暴に政治を行っていた。彼らの目には一体何が映っていたのだろうか……。



舞台は中世の神聖ローマ帝国、プレイヤーは国を構成するLand(ラント)と呼ばれる領邦の領主の跡継ぎ候補となり、領主の座をかけて争います。他の候補者の妨害を行いながら作物を徴収し、売却することでお金を獲得します。領地に建物を建設し人々の要望を満たすことで、他の候補者より多くの名声を得て領主となることを目指すゲームです。

 

このゲームの基本の流れは以下の手順を手番プレイヤーが行い、次のプレイヤーに手番を回すことです。

0. (スタートプレイヤーの人の手番が来る直前に、次のイベント開示 and ゲーム終了条件チェック)

1. 配下をアクションスペースに送ってお金稼ぎ

2. お金を使って技術開発や建物建設

 

アクションスペースについて



2人いる配下をアクションスペースに送り込み、資材を獲得、契約を達成してお金を獲得

このワーカープレイスメントにはちょっとした特徴が……

1. 配下は前にいたアクションをもう一度行えません (ご利用は計画的に)

2. アクションスペースには少し強い「特権アクションスペース」が存在します

これらを上手く駆使してお金を稼ぎましょう。

 

建物建設について

得たお金は技術開発 (今回の説明では省略)、建物の建設に使うことになります。

建物建設で得られるメリットは……

1. 建物を建設する土地にある権力トークンを獲得、得点計算やマイルストーン達成で活躍

2. 建物の建設場所によっては要望カードで点数が入る可能性も

建物の建設場所は早いもの勝ちです、他プレイヤーとの駆け引きが大事になってくるでしょう。

 

得点計算について

 

得点計算はゲーム中2回あります。

いずれかのプレイヤーが6/10個目の建物駒を配置した場合、スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーが手番を終えた後に1/2回目の得点計算を行います。2回目の得点計算後にゲームは終了します。

得点の評価項目は2つであり、

1. 各色の権力トークンの数グランプリ

2. 建物を建設している区画の数

1回目の得点計算ではまず、権力トークン置き場に置かれているトークンの数を色ごとに比べます。各色につき、権力トークンの数が1/2/3位であるプレイヤーに、8/4/2点が与えられます。
















































黄色 灰色
K君 1 0 2 2 1 0
H君 0 0 2 2 0 0
T君 2 0 1 2 2 0
S君 0 0 0 1 3 1


  1. 1回目の得点計算で権力トークンの数は上の表のようになりました。

  2. 赤の順位はT君が1位、K君が2位です。T君は8点、K君は4点を得ます。H君とS君は同率で3位ですが、赤の権力トークンを持っていないので点数は入りません。

  3. 青の順位点は青の権力トークンを持っているプレイヤーがいない為、誰にも入りませんでした。

  4. 黄色の順位はK君とH君が同率1位、T君が3位です。K君とH君は1位と2位の点数の合計を2で割った6点を、T君は2点を得ます。

  5. 白の順位はK君とH君とT君が同率1位で、1位、2位、3位の点数を3で割って端数を切り捨てた4点を得ます。S君は白の権力トークンを1個持っていますが、4位なので点数を得られません。

  6. 黒の順位はS君が1位、T君が2位、K君が3位です。S君は8点、T君は4点、K君は2点を得ます。

  7. 灰色の順位はS君が1位で、8点を得ます。


次に、各プレイヤーは自分の建物駒が置かれている区画の種類を数えます。(全体ボードの背景色による区切りが区画)

その数が2/3/4/5/6/7の場合、0/5/11/17/23/31点を得ます。

同様に2回目の得点計算でも各色の権力トークン数、配置区画数で得点を加算します。2回目の方が得点の幅が大きく、後述する要望カードの点数も入るため、最後まで勝敗は分かりません。

 

毎回異なるマイルストーンやイベント、要望カードが高いリプレイ性を提供してくれます。

 



マイルストーンは指定の権力トークンの収集後、手番中任意のタイミングで達成したことを宣言でき、その効果を受けられます。強力な効果であり、指定色の権力をめぐって闘争が起きることでしょう。

 



イベントは手番が一巡するごとに更新され、各プレイヤーの手番開始前に適用されます。スタートプレイヤーの手番開始時に、次に起こるイベントは開示されるため、ある程度の計画性が求められます。

 



要望カードは1回目の得点計算開始時までは各自が隠し持っておき、1回目の得点計算時に2枚から1枚を選んで全員に提示します。この得点は全員に入るため、急いでその目標に合わせて行動すると良いかもしれません。

 

他プレイヤーとの駆け引きがゲームごとに異なる形で楽しめるゲームとなっています。ぜひ、11/23(土)にM13-14にお立ち寄りください。

ゲーム体験

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