符亀 @Hu_games
ゲーム概要
- 「壁」をより伸ばした者が勝利するデッキ成長型ゲーム!つまり「壁」は勝利点だね。
- 「壁」は基本自分のデッキからカードを置いて伸ばす。つまり「壁」は圧縮方法だね。
- 「壁」のカードを回収するカードもある。つまり「壁」はカード倉庫でもあるんだね。
プレイ人数 | 2人 | プレイ時間 | 25〜40分 |
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対象年齢 | 12歳〜 | 価格 | 2,000円 |
発売時期 | 2019春 | 予約 | 可 |
ゲームデザイン | 符亀 | イラスト・DTP | 黒子洋瓦 |
ゲーム詳細
2人用の、デッキ成長型ゲームです。
プレイヤーには為政者となっていただき、その権威を示すため、相手よりも長く某世界遺産風の長城を伸ばしていただきます。我ながらふざけたテーマだな。
久々の2人用ゲームであり、我々「符亀」制作のゲームで意外にも最もガチ仕様となっております。
このゲームの特徴の一つは、デッキ成長型の定番である「資金力を増やさないとカードが買えないが、どこかで勝利点に狙いを変えないといけない」、「カードはほしいが必要じゃないカードを取ると逆に損」などのジレンマを極力無くしている点にあります。これらはデッキ成長型ゲームの面白さの中核ではありますが、複雑かつ直感的にわかりにくいのも事実です。そこで、「超超長城」では「強さがわかりやすく直感的であること」、「その中でも勝ち方が複数存在することで、自由度と戦略性が保たれていること」の2点が特長となっています。
以下各要素を挙げて、そのご説明をさせていただこうと思います。
- 壁システム
このゲームの最大の特徴は、「壁システム」と呼んでいるシステムにあります。
上に挙げた通り、このゲームではこの「壁」を伸ばした方が勝ちです。具体的には、カードを裏返して「壁」にした枚数が多い方が勝ちです。
ですが、この「壁」はいわゆる勝利点としてだけでなく、他にも重要な役割を担っています。
それは、「資金」と「圧縮」と「保管庫」です。
…あ、ここからちょっと長くなるので、あれだったら「壁」をさらに詳しく説明した投稿をブックマークしつつ、次の章まで飛ばしちゃってください。
さて上記の3つのうち、「資金」については後で触れるとして、まずは「圧縮」についてご説明します。
このゲームにおいて、カードを取りすぎて損をすることはほぼありません。なぜなら、取りすぎたカードは「壁」にすればいいからです。
このゲームの勝利点は「壁」なので、どんなカードだろうが「壁」にすれば1枚1点になります。
よって、どんなゴミだろうが最期には「壁」になるという仕事ができるので、とりあえずで買ってしまっても大丈夫です。むしろ、最後の最後まで(どんな効果のカードでもいいから)「壁」要員を買い続けなければいけないこともあります。
カードの例。中盤以降ゴミなために「壁」要員として挙げ続けられる、かわいそうな奴。
さてどんなゴミだろうが「壁」になるという話をしましたが、時には「壁」にするにはもったいないカードしか手札にない、ということもあります。よくあります。私も毎回悩まされます。
ですがご安心を。いくつかのカードは、「壁」を手札に戻す効果を持っています。
これにより、終盤用のカードを早めに確保して「壁」にキープしておく、いらないと思ってたけど使えそうな感じになってきたから掘り返す、手札だと捨てさせられるかもしれないから「壁」に逃がす、などの動きができます。
さらに言えば、最悪掘り返せるのでとりあえずで「壁」にしても後悔しにくいとも言えます。これで、カードの強さがあまりわかっていない初心者でも安心してプレイできますね。掘るカードが買えなかった時はあきらめてください。
- カードの購入について
次は、カードの獲得についてです。
今までカードを「買う」と表現していましたが、このゲームにおいてカードを「買う」ことはできません。
なぜなら、カードに獲得コスト(値段)がないからです。
よって、「10金出たからこれ3枚!」みたいな獲得の方法はできません。その代わりに、毎ターン1枚を獲得し、カードを使えばもっと獲得することもできる、といったルールになっています。
カードを獲得するカードの例。最初からデッキにいる、縁の下の力持ち。
では、カードに書かれている左上の数字は何を意味しているのでしょうか。
これは、カードを「使う」時のコストを表しています。
例えば上の「伯楽」は、「手札が1枚以上、『壁』が1枚以上」ある時に出すことができます。「自警団」だと手札が2枚以上いるので、やや条件が厳しくなっています。
ここで大事なのは、とりあえず手札と「壁」を増やしにいけばいいということです。このわかりやすい目的により、初心者にも現在の自分の強さやすべきことがわかりやすく、上級者でも手札と「壁」のどちらを優先して増やすのかというジレンマを楽しむことができます。
そして、獲得コストの代わりに使用コストとしての「資金」の役割を担っているのが、この「壁」なのです。
- カード自体について
カードの獲得についても特徴的でしたが、そもそもカード自体についても、変わったバランスを採用しています。
まず、安いカードや高いカードの概念が無い分、全てのカードが強い~バカみたいに強い程度の効果を持っています。
例えば、ドミニオンにおける「村(出せるカードが増えるうえに1枚ドローする)」や、遊戯王の「強欲な壺(2枚ドローする禁止カード)」と同じ効果のカードが当然のようにいます。もっとエグいのもいます。
そのため、とりあえずで獲得したカードが普通に活躍してくれることが多く、初めてでも安心なバランスとなっています。最悪腐っても「壁」にはなるしね。
またもう一つの特徴として、初期デッキが異常に強いです。たぶん全デッキ成長型ゲームの中で一番強いです。
具体的には、上の「村」も「強欲な壺」も初期デッキにいます。「自警団」も「伯楽」も初期デッキです。
なので、序盤から十分強いデッキをぶん回せます。おかげで、ゲームの密度のわりにプレイ時間はやや短めです。
しかも、そんな強い初期デッキがさらに強化されるので、終盤にはチート対チートみたいな戦いになることもよくあります。短い時間で、派手でぶっ壊れなデッキを作って遊べるのも魅力でしょう。
なお、このゲームには数冊の鈍器みたいな史料(例えば500p越えのこれとか1500p越えのこれ)を基にイラストが描かれているカードが約30種類あるので、そのあたりも楽しめるかと思います。ちなみにイラスト担当は過労死しかけました。頑張ったよ。
そんなわけで結構ヤバい作品にはなっておりますが、やはり面白さは実際に遊んでこそわかるもの。
どこかに試遊のできるイベントはないものか…
ありました
そんなわけで、試遊も今後の続報も、お付き合いいただけると幸いです。
あ、一応予約フォーム作っといたので、よろしければどうぞ。