米光と抜群のゲームデザイナーズ
ゲーム概要
- 並べたカードで事件を組み立てる集団創作型推理ゲーム
- 場の状況を上書きしながら設定をつくっていきます
- お話を考えたり、ミステリ談義をしたりするのが好きな人は間違いなく楽しめます
プレイ人数 | 3〜6人 | プレイ時間 | 20〜30分 |
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対象年齢 | 14歳〜 | 価格 | 1,000円 |
発売時期 | 2016秋 | 予約 | 可 |
ゲームデザイン | Yasushi Kato | イラスト・DTP | Yasushi Kato |
ゲーム詳細
「きみは探偵よりも作家になったほうがいいな」
人生で30番目くらいに言われたいセリフである(ちなみに1位は「生徒会へようこそ」。二度と叶わない)。
ゲームマーケット2016秋の新作「ツギハギ探偵団」は、そんな要望を叶える集団創作型推理ゲームだ。
ミステリ好きはもちろん、創作畑の人や2時間ドラマにつっこみを入れるのが趣味の人まで幅広く楽しめる。
遊び方は簡単。
下の絵を見てほしい。
これが記録に残された事件の状況だ。「高校生名探偵が」「館の主人を」「自由を手にするために」「ブラのワイヤーで絞殺」したことになっている。
これはおかしい。そこで最初に配られた手札で事件を上書きする。
「ブラのワイヤーはない! 高校生名探偵なら拳銃くらい持っているでしょう」
こうして凶器がブラのワイヤーからワルサーP38になった。
手番は終了。つぎのプレイヤーの番になる。やることは同じだ。
「一介の高校生がそんなものは持っていないと思うんですよ。犯人はマフィアの孫娘です」
そう言って今度は別のカードを上書きする。
「孫娘ってだけで手に入るんですか」
「恋人の若頭に頼んだんです」
こうして人物と設定ができあがる。
こんな具合に上書きと訂正を繰り返していく。
大事なのは最後のターンだ。場の状況はこうなっている。
「病んだレスラーが」「元軍人の医者を」「秘密を守るために」「記念品の銅像で撲殺」した。
この時点でレスラーは医者から薬物による過剰な肉体改造を受けたことになっている。
手許に残されたカードは【自分自身】。まずこれを出す。
そのうえで、最後は要素を上書きするのではなく、全体の真相を説明する。推理小説でいう「解決編」というやつだ。
ただし、このとき別途、最初に配られた「お題」を満たす必要がある。今回は【半身】というワードだった。
そこで、こんな推理を披露する。
「じつはこの医者は軍の研究所で強化人間をつくる技術を完成させていたのです。それが悪用されることを恐れた医者はひそかに姿を消す機会をうかがっていました。そこで医者は自分の体を改造して半身だけになっても生きられるようにし、わざとプロレスラーに自分を殺させたのです。つまり、犯人は自分自身なんです」
いいかげんな推理だが文句を言う人はいない。「毒入りチョコレート事件」や「虚無への供物」の登場人物になったつもりで気軽に行こう。
つづくプレイヤーも同じように自分の推理を展開する。関係のない話をしてもいいし、華麗などんでん覆しを決めて喝采を浴びるのも悪くない。
勝ち負けは最後、ゲーム終了時に互選で決める。
巧みな真相に贈られるホームズ賞、上書き時のネタを評価されるワトソン賞の2部門がある。
探偵をめざすか、推理作家をめざすかはプレイする人次第だ。
頒布価格1000円。
取り置きは下のURLからお気軽に。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdXiSS8ScMW6VRKZ8-19oQUwTlmxuEpM-o1jQHtpQU88GqFXw/viewform
詳しいルールを知りたい方は下のマニュアル(PDF)をどうぞ。
https://drive.google.com/file/d/0B-PPKvDV4g1pSWMweFRoaTRuUHM/view