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バロックの変遷 ~じっくり悩めるトリックテイキング~

¥2,000

ゲーム概要

  • じっくり悩めるトリックテイキング
  • ヨーロッパの貴族となり舞踏会では流行を踏まえた衣装で勝負
  • ただし流行は変遷します。舞踏会前のサロンでの情報をもとに、カードを変更しましょう
プレイ人数 3〜4人 プレイ時間30〜40分
対象年齢10歳〜 価格2,000円
発売時期2018春 予約
ゲームデザインまつなが イラスト・DTPまつなが

ゲーム詳細

貴族の流行、舞踏会をテーマにしたトリックテイキングです。



バロック後期、貴族の流行は次から次へと変遷し、事前にサロンでお茶会を開いて次の舞踏会の衣装を聞いておくなど、ついていくのも必死でした。

貴族たちはお互いを出し抜こうと、流行のリーダーでさえお茶会の情報とは異なる衣装で舞踏会に現れることがあります。過去の流行も参考に、できるだけ多くの舞踏会で人々の賞賛を勝ち取りましょう。

<出したカードを変更できるのがこのトリックテイキングのキモです。>
(※トリテをご存知の方向け説明を少し入れます。トリテを知らなくても問題なく遊べます。)切り札ありのマストフォローです。1枚ずつカードを出したあと、全員一斉にカードを変更します。マストフォローには変わらないのでフォローできている子はあまり変更の余地がありませんが、ディスカードしているプレイヤーは自由に変更可能です。また、親は同じスートか同じ数字なら変更可能なため勝敗ががらっと変わる可能性があります。

捨て札は全公開で、変更にはいくつか条件が。相手の出すカードを読み、できるだけ得点を稼ぎましょう。

 

ルールは下記の通りです。かなり長くなりますが、お時間ある方はどうぞ。




ストーリー

バロック時代後期、フランス宮廷のトレンドは様々に変遷していきます。

宮廷衣装にはきらびやかな装飾が施されます。
豪華な家具も職人により多く作られました。
優雅なロココ調が大流行。
他にもネオクラシックやオリエンタルスタイルといった、様々なスタイルが発達しました。

あなたは舞踏会にやってくる華やかな貴族。
前回の舞踏会でもっともトレンドをとりいれ、センスを見せつけた貴族が次のトレンドリーダーとなります。

次の舞踏会で何がトレンドになるかは、前もって調べなければいけません。
まずはサロンのお茶会で、自分がどんなスタイルの衣装を身につけるか、みんなで情報を交換しましょう。

舞踏会では、トレンドのリーダーと同じスタイルで、もっとも豪華な衣装を身につけている人が賞賛されるでしょう。
王道のロココは、トレンドと関係なく評価されます。

お茶会で情報を交換しておいたから大丈夫、なんて思っていても、貴族たちは虎視眈々とトレンドのリーダーを狙っています。
周りを出し抜こうと、サロンで言っていた衣装とは違う衣装を舞踏会に身につけてくる人も!

ああ、贅沢を尽くしたいけれど、持っている衣装の中で勝負しないといけないのはどの貴族も同じ。
できるだけ多くの賞賛を得て、バロックの変遷を乗り切りましょう。

コンポーネント

バロックカード:30枚
舞踏会で身につける衣装を表します。

表には色と数字が書かれています。
色はスタイルを表します。
黒、緑、黄です。
黒は王道のロココを表します。

数は身につけるものの豪華さを表します。
1から10までが各色1枚ずつです。

裏は共通です。


爵位カード:6枚
貴族としての位を表します。

表には0から5の数字が書かれています。
各数字が1枚ずつです。

得点記録カード:4枚
ポーン:4個
得られたポイントを賞賛を表します。

表には1から10、裏には11から20が記録できます。
赤、青、緑、黄の4色のプレイヤーカラーがあります。
好きな色のカードとポーンを1つ受け取ります。


ゲームの流れ
配られたカードを全員が使い切るまでの流れを1ラウンドとし、プレイヤー人数分のラウンドが終わるとゲームが終了します。
つまり、3人の場合は3ラウンド、4人の場合は4ラウンドでゲームが終了します。

ゲーム終了時にもっとも点数の高いプレイヤーが勝利します。
点数は、舞踏会での勝負に勝ったときと、宣言フェーズで予想した数と同じ回数勝てたときに得られます。

ラウンドは、下記のフェーズにわかれます。
1.準備フェーズ
2.宣言フェーズ
3.サロンフェーズ
4.舞踏会フェーズ
5.得点フェーズ
6.クリーンフェーズ

3から5はカードの枚数分繰り返します。

1.準備フェーズ

フェーズの概要:カードを配るなどの準備をします。

真ん中に爵位カードを6枚、表を上にして置きます。

バロックカード(以下、単に「カード」と言った場合はバロックカードのこととします)を全て、裏向きでシャッフルします。
3人の場合は各プレイヤー9枚、4人の場合は7枚ずつになるようにカードを配ります。
配られたカードは手札と呼びます。手札は配られたプレイヤーだけが見ることができます。

3人の場合は3枚、4人の場合は2枚のカードが余ります。余ったカードは、表を上にして全員が見えるようにテーブル中央に置き、カード捨て場とします。

1ラウンド目はじゃんけん等適当な方法で親を1人決めます。親というのは、ラウンドの最初にトレンドのリーダー(以下、単に「リーダー」と言った場合はトレンドのリーダーのこととします)となるプレイヤーのことです。


2.宣言フェーズ
~さあ、バロックの変遷が始まります。まずは自身の持ち物から正確に爵位を宣言しましょう。ただしそれぞれの爵位に貴族は1人ずつです。正しく爵位を宣言できればご褒美がもらえます~

フェーズの概要:手札を見て、何回勝てるかを予想します。予想した数の爵位カードを手に入れます。

各プレイヤーは手札を見て、舞踏会で何回勝てるかを考えます。※「勝ち」については、4.舞踏会フェーズで説明します。

親から順に時計回りで、予想した数が書かれた爵位カードを中央から取り、自身の近くに数字が見えるようにして置きます。
6以上の数を宣言する場合は、5と1~4の爵位カードの計2枚をとってください。5以下の数を宣言する場合に2枚とることはできません。

予想した数が書かれた爵位カードが他のプレイヤーにとられた場合は、別の爵位カードをとります。

ラウンド開始時の点数がわかるよう、爵位カードは得点記録カードの点数(ポーンの
いる場所)の隣に重ねて置きます。

誰にもとられなかった爵位カードは、このラウンドでは使わないので、端に避けておいてください。

3.サロンフェーズ
~舞踏会に向けてサロンで情報を収集しましょう。トレンドのリーダーにはきちんと誠意を見せて、ついていかなくてはいけません~

フェーズの概要:手札からカードを1枚場に出します。出せるカードには制限がありますので、必ず守りましょう。

各ラウンドの最初のサロンフェーズでは、親がリーダーになります。2回目以降は、前回の舞踏会で勝利したプレイヤーがリーダーです。
リーダーから時計回りに、手札からカードを1枚表を上にしてテーブル中央の場に出します。

リーダーはどのカードでも出すことができます。

リーダー以外のプレイヤーは、リーダーが出した色と同じ色を持っている場合、必ずその色のカードから1枚選んで出します。
リーダーが出した色を持っていない場合、「リーダーと同じ色のカードはありません」と宣言して別の色のカードを出します(嘘をつくことは許されません)。

1周し、全員がカードを1枚出した状態で、サロンフェーズは終わりです。

4.舞踏会フェーズ
~サロンで得られた情報を元に、舞踏会の装いを練りましょう。サロンでの情報なんて、ただのおしゃべり。ただし、あまりに大きな嘘は、後ろ指を刺されてしまうため、つくことができません~

フェーズの概要:サロンフェーズで出したカードを別のカードに変更することができます。

まず、サロンフェーズで最後の手札を出していて手札がない場合、舞踏会フェーズは飛ばし、サロンフェーズのカードが出された状態で次の得点フェーズを行います。

そうでない場合、サロンフェーズで各プレイヤーが出したカードと、カード捨て場のカードを確認し、全員同時に舞踏会用のカードを選びます。

リーダーは、サロンフェーズと同じ色か同じ数字のカードにのみ変えることができます。
リーダー以外はサロンフェーズと同じ条件です。

各プレイヤーは、選び終わったら選んだカードを裏が上の状態で手に持ち、手をテーブル中央に伸ばします。変更しない場合は、適当なカードを手に持ち、同様のポーズをとります。

全員が手をテーブル中央に伸ばしてカードを決めたことがわかったら、リーダーが「せーの」と声をかけます。
カードを変更するプレイヤーは、手を返し表を上に向けます。
変更しないプレイヤーは、そのまま動きません(手に持ったカードは見せません)。

カードを変更したプレイヤーは、サロンフェーズで出したカードを手札に戻して、変更後のカードを場に出します。
変更しなかったプレイヤーは、手に持ったカードをそのまま手札に戻します。

この状態で、もっとも強いカードを判定します。
まず、黒はもっとも強い色です。黒のカードが出ている場合は、黒のカードのうちもっとも大きい数字のカードが勝ちです。
切り札の黒が出ていない場合、リーダーと同じ色のうちもっとも大きい数字のカードが勝ちです。

サロンフェーズの例:席順は、準備フェーズ後の状態の図を参照してください。



舞踏会フェーズの例
Emilyは、このままでは勝てないと思い、最も強い色である黒の5に変更します。サロンフェーズでは5を出していたので、同じ数字の別の色に変更できます。

Jackは、緑の1か6しか出せないことに変わりありません。6に変えても負けると思い変更しません。

Annaは、リーダーのEmilyが黒に変えてくることを見越して、数字の大きい黒の6に変更します。

Johnは緑の10しか出せないままですので、変更しません。

5.得点フェーズ

フェーズの概要:勝ったプレイヤーは1点得ます。

勝ったプレイヤーは、1点得ます。得点記録カードでポーンを1つ進めてください。
場のカードは全てカード捨て場に並べ、いつでも誰でも確認できる状態にします。色ごとに昇順に並べておくとよいでしょう。

次のリーダーは勝って1点を得たプレイヤーです。カードがなくなるまで、3、4、5のフェーズを繰り返します。

得点フェーズの例
もっとも強い色である黒のもっとも大きい数字の6を出したAnnaの勝ちです。1点を得て、次のリーダーになります。

6.クリーンフェーズ

フェーズの概要:爵位の宣言通りに勝てたプレイヤーは2点得ます。

爵位カードの数と、そのラウンドで勝った回数が同じ(予想した回数勝てた)プレイヤーは、2点を得ます。

まだプレイヤー人数分ラウンドを行っていない場合次のラウンドに向けカード捨て場のカードを全て集めます。
次のラウンドの親は、今のラウンドの親の時計回りで隣のプレイヤーです。
ゲーム終了までに、全プレイヤーが1回ずつ親になります。

プレイヤー人数分ラウンドを行った場合、ここでゲームは終了です。もっとも点数の高いプレイヤーが勝利です。

以上です

ゲーム体験

スタンダード,