番次郎書店

ボードゲームとクイズで生きている人。たまに現れて騒いで去っていく。コーヒーと本が好き。目下の悩みは、クイズの本を作ったはいいけれど、テストプレイを行う友人も場所もいないこと。

悲しい「お蔵入り」問題
2017/9/28 20:43
ブログ

第1回「クイズを出版します」

第2回「幅広く出題しています」

第3回「「簡単」こそが「難しい」」

 

番次郎ブースのバンちゃんと申します。

ゲームマーケットでボードゲームクイズの本を出版致します。よろしくお願い致します。

ありがたいことに、美麗なイラストなど何もないブログながら、多数の方の目に触れる機会を設けていただき、大変感謝しております。

 

今回の小冊子、「小」と銘打ってはおりますが、これがなんとも力持ちといいますか、小さい本の中に、問題をパンパンに詰め込みました。

上・下巻、それぞれ500問収録、合計1000問も収録しております。

 

もちろんこれまでに製作した問題がトータル1000問、というわけではございません。

中にはやむを得ない事情により、泣く泣く「お蔵入り」となりました問題も多数ございます。

 

せっかくですので、今回はお蔵入りとなりました問題を、何問かご紹介したいと思います。

 

パターン1「同じ問題が掲載」

「ボドゲクイズ」とあらば数々のサイトを巡回し、都度、同様の趣旨がないか、同じ問題があれば修正、を常に繰り返すわけなのです。

例えば

 

問題>電子ゲームのボードゲーム化は色々あります。スイーツスタックといえば落ち物パズルゲームですが、ケンブルカスケードといえばテーマとなったゲームのジャンルは何?

答>シューティングゲーム

 

この問題、実は先般開催されました「ボードゲーム王決定戦」本戦に、同様の趣旨の問題が出題されておりましたので、お蔵入りとさせていただきました。

 

実はこういったケースが、修正に関しかなりの数を占めており、ネット上に数限りなく点在する「ボドゲクイズ」を一つ一つチェックするわけにもいかないという問題も生じます。

 

なお、同様の趣旨ですが、以下の問題は収録しております。

 

問題>第1回ドイツ年間ゲーム大賞受賞作「ウサギとハリネズミ」のリメイクとされる、先般日本語版も販売された、ジュール・ヴェルヌの小説を基とするタイトルは何?

答>八十日間世界一周

 

改めてご了解ください。

 

パターン2「変化球のクイズ」

クイズの定義も色々ありますが、代表例としては以下の問題です。

 

問題>なぞなぞ、ハコオンナちゃんの大好きなスイーツは何?

答>みたらし(見たら、死)だんご

個人的には「非常に上手くできた!」と思ったのですが、「純粋なクイズでまとめよう!」と腹を決めた以上、横道に逸れてしまうと残念に思われる方もいらっしゃるだろう、という理由でお蔵入りです。

 

もちろん第2回で紹介したような「楽しいクイズ」を目指すという気持ちにブレはありません。

 

パターン3「攻略につながる問題」

作成の際、一番気を使っている点、それは「攻略、ネタバレにならないこと」です

 

問題>カルカソンヌ基本セットに同梱されているタイルの中で、道も何もなく、修道院だけが配置されているタイルは何枚?

 

この問題は解答を知ることにより、何らかの形で「攻略法」につながると判断し、収録を見送りました。

攻略法は求める方は求めるのでしょうが、「敢えて無知のまま」を望む声も一定数存在する以上、平易に収録するわけにもいかないと考えます。

そんな奴がどこにいるかって?はい、何を隠そう、この私のことです。

 

パターン4「難しすぎる問題」

問題は意識しなければ難度に傾く傾向にあるのですが、明らかに難しすぎると判断した問題は収録を見送っております。

問題>台湾で販売された際のプロモーションカードには「Pin-yian」や「Yi-jun」などのキャラクターが新たに加わった、この作品は何?

答>ゲット★スイートラブ

 

最もこの問題、あれこれと試行錯誤を繰り返し、収録を見込んではみたのですが、さすがに難しすぎると判断したため収録はお蔵入りとなりました。

私は「クイズは皆が楽しいものであるべき」というポリシーがあります。

上のような???が浮かぶばかりの問題では、回答者がしらけてしまうばかりか、出題者がそれを見て楽しむ、という「クイズとしてあってはならない」構造が出来上がってしまいます。

ですから、あまりに難しすぎる問題は、なるべく差し控えたい、という気持ちで作成しています。(それでも難しく出来上がってしまう点、本当に申し訳ございません)

 

私は締め切りのギリギリまで問題を厳選し、ベストメンバーの1000問をみなさんにお届けしたいと思っております。

 

当日、皆さまにお届けできる日を、心よりお待ち致しております。

 

それではまた。