鍋ラボ

やってみたいを、やってみよう。
短歌を中心になんでもやってるハイパーマルチメディアタンカラー。
短歌の素晴らしさを伝えるために、短歌カードゲーム「ミソヒトサジ」を開発しました。主に言葉をテーマにしたパーティーゲームを制作しています。

【D-76】短歌カードゲーム ミソヒトサジ名作紹介
2018/4/28 21:09
ブログ

こんにちは。

ゲームマーケット大阪にも出店いたしました鍋ラボのなべとびすこです 。

東京への出店は初めて、出店は土曜日のみですが、よろしくお願いします!

 

鍋ラボからの商品は4点ですが、1番のメイン商品「短歌カードゲーム ミソヒトサジ〈定食〉」の名作短歌を紹介したいと思います!



短歌カードゲーム ミソヒトサジ」とは、五文字の言葉と七文字の言葉を組み合わせたり交換したりしながら、誰もが短歌を作れるカードゲームです。

 

このゲームは5文字(音)のカードと7文字(音)のカードを組み合わせて短歌を作るカードゲームです。短歌のルールは「5・7・5・7・7のリズムを基本とすること」のみなので(季語は不要)、カードを組み合わせるだけで簡単に短歌ができます!

ちなみに、各20枚は文字部分が白紙となっており、自分の好きな言葉を書き込むことが可能です。

 

ということで、ミソヒトサジ初版の発売から1年半、過去の名作を紹介してみたいと思います。(作者はわかるもののみ記載しています)

*今回販売するのは、改訂版の「ミソヒトサジ〈定食〉」ですが、初版のカードも一部混ざっています。

 

イエーーイ!!渡りきったらのぼり棒虹色に塗りリンボーダンス

(作者:ルイージ店長  さん)


解説)

縦に伸びるのぼり棒を、虹色に塗って横に倒せばリンボーダンスの棒として使えるという発見。

「のぼり棒」はブランコや鉄棒と違って、公園に一般的に置いてあるものでもなく、本当に小学校の中だけにある、子供時代の象徴のようなアイテム。

渡りきってしまって目標を終えたのぼり棒は、普通は多くの少年にとって大人になれば忘れてしまうような存在ですが、虹色に塗ることで新たな生を与えられる。

のぼり棒とリンボーダンスという無関係に見えるカードが短歌の中で1つの点でつながる面白さ。そして、上を目指すためののぼり棒は、リンボーダンスの棒になって、くぐるためのものになる。

この歌はのぼり棒の再生物語であると同時に、少年の成長物語であると言えます。

また、イエーーイ!、虹色に塗り、リンボーダンスという一貫したテンションの高さ。さらには、「のぼり棒」と「リンボー」の「り(ん)ぼう」でしっかり韻まで踏んでいます。



傷口に後悔してるあの日から羽毛布団はころがっている

(作者:逢  さん)


何があったかはわからないけど、冬の寒い「あの日」に何かが起こってしまったんでしょう。「羽毛布団はころがっている」の部分から、たぶんもう結構な日程が経っていることが想像できます。傷口はまだ癒えていなくて、その時の羽毛布団もそのままで、時が止まったような感覚になっている情景が浮かびます。






帝国の海老の秘密を知っている任務完了めでたしめでた……

解説)

「帝国の海老の秘密を知っている任務完了」の部分まででストーリーが無事に終わると思いきや「めでたしめでた……」と、最後の最後で言葉が途切れています。

「帝国の海老の秘密」を知るために努力してきて、やっとその大きな秘密を知ることができてほっとしたところでで謎の大きな力により消されてしまうという、漫画の鬱エンドみたいな展開に惹かれますね。


 


イエーーイ!!野球しようぜいい気分とっくのとうに三十路だろうが

解説)

こういうわかりやすいものも。某サザエさんのキャラクターが20年後も仲良くしている感じが想像できて良いですね。





また、ミソヒトサジでは「詩歌タイムトライアル」というルールで、短歌だけではなく川柳や都都逸を作ることも可能です。


こちらで完成した川柳がこちらです。



空があるこれが噂の逆上がり

(作者:牛隆佑さん)


解説)

たぶんそれまで逆上がりができなかった少年が、ふとした瞬間に初めて逆上がりができて、その時、「逆上がりができた」と気づく前に、一面の空が目に入ったんだと思います。

これがみんながやっていた逆上がりなんだ、という驚きと喜びが17音に詰まっています。



 

こんな感じでミソヒトサジで作った短歌や川柳は、それぞれ思ったことをどんどんコメントして褒めあうと楽しくなるゲームです!

学校の先生が授業で使ってくれたり、フリースペースや就労支援のコミュニケーションにも使われています。

すべての言葉にフリガナが打ってあるので、子供でも遊べます!

小学一年生の子がすごい名歌を作ることもあります。

 

面白い短歌、切ない短歌、場面が浮かぶ短歌、いろんなものが作れるので、ぜひ遊んでみてください!

遊び方動画もあります。

https://www.youtube.com/watch?v=jjzI82ePDjY

https://www.youtube.com/watch?v=aaW6Dxw4pH8

 

 

その他の鍋ラボブース取扱ゲームはこちら。

進化したすごろく 「系統樹ごろく」



 

オリジナル四字熟語制作ゲーム「漢々楽々」



 

 

絶対来いよ!行けたら行くわ太郎



*「行けたら行くわ太郎」は在庫わずかです。

今回のゲームマーケットで完売してしまうかも…是非この機会にお願いします!

 

それでは東京でお会いしましょう!