嘴広卿(はしびろきょう)

「エル・プランチャ!」プレイヤー、エル・プランチャのイラストについて
2017/5/9 0:03
ブログ

いよいよ、今週末にゲームマーケット2017春が開催されます。

そこで、これまでとは趣向をかえて、イラストやカード類に関しての役立つ話だったり益体のない話だったりをしていきます。

お時間がありましたらお付き合いください。

ゲームの内容に関してはこちらの一覧から読みたい記事をお選びください。




■プレイヤーカード

プレイヤーカードはゲーム的にはチャレンジ宣言カードに置かれる駒の色を覚えておくためのもので、とくにカード自体に能力があるわけではありません。モチーフとしてルチャリブレ(メキシカンスタイルプロレス)があるので全員がルチャドール・ルチャドーラとなっています。イラストをお願いするときは、「五色のイメージカラーを持っている」、「マスクをしている」という曖昧かつ単純な指定で描いてもらいました。

イラストの方向性を決めるために描いていただいたのがこれらのラフイラストです。

   

一番左の頭身高めのものは南向さんのイラストとしてはなかなか見ないタイプで珍しいのではないでしょうか。

ともあれ、真ん中の方向性ということで、ほかのキャラクターも進めてもらいました。



各カラーのキャラクターのラフがこちら、ほぼこのままクリンナップをしていただいてます。

   

 

躍動感のあるいいイラストに仕上げていただきました。

■エル・プランチャカード

当然プレイヤーの師匠であり、タイトルでもある「エル・プランチャ」も重要です。こちらはスタートプレイヤーマーカーとして使用することは決まってましたので、プレイヤーカードとはひと目で違いが分かる必要がありました。



上がってきたラフがこちら、ひと目で強そうだとわかるように、マントとチャンピオンベルトは欠かせませんよね。



クリンナップをお願いした第一稿がこちらです。

ラフだと見落としていたのですが、口元がギザギザ歯で色味と相まってラスボス臭がハンパない感じです。

流石にこれだと問題があるので、修正していただきました。



口元と、カラーの変更でイメージが随分と変わりましたよね。

キャラクターカードの躍動感とは異なり、腕組みをしてどんと構えている感じがまさに『師匠』ってかんじがしませんかね。

かなりよくできたので、思わずアクリルフィギュアも作ってしまいました。



こちらは、当日に超数量限定で頒布する予定です。ピピッときた方は続報をお待ち下さい。

 

ちなみにですが、「プランチャ」というのはルチャリブレにおける「ボディプレス」のことだと説明してきましたが、スペイン語としては「鉄板」あるいは「鉄板焼き」という意味になります。

そして、ここが重要なのですが、スペイン語はほかのヨーロッパの言語と同じく名詞に男女差があります。「プランチャ」は女性名詞ですので定冠詞(英語で言うthe)はla(ラ)になります。つまり、言語的には「ラ・プランチャ」が正しい用法となるのです。

正直、ゲーム製作中盤くらいで気付いたときには頭を抱えました。言語的な正しさを優先してタイトルを治そうかとも考えましたが、語感的に「エル・プランチャ」の方が気に入っていたので、このゲームの世界においては師匠であるところのヒーロー「エル・プランチャ」が偉大すぎるので、プランチャという言葉自体が男性名詞化したという設定になっています。




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なお予約締め切りは5月12日まで(早期終了あり)とさせていただきます。確実に入手されたい方は、ご予約をおすすめします。