ガーデンゲームズ

樫尾忠英作品「アニマルマインド」が第1回SNEゲームコンテストで佳作、「高慢パティシエ」が第2回SNEゲームコンテストで佳作になる。GMウォーロックVOL.07で「不思議の国のトランプ兵」が掲載される。 ガーデンゲームズは、デザイナー樫尾忠英のゲームを作りだすためのブランドで、ゲーム作りに関わるあらゆることが樫尾を中心とした活動になっている。

転々と市の遊び方
2019/10/5 20:28
ブログ

転々と市 は、取るか 山札から1枚めくるか。ほとんどこれだけのカードゲームです。

当然取った方が良い?それはそうですが取る回数に制限あります。また取らない方が良いカードもあります。そういったカードがよく混ぜられている山札からめくられてくるので、運の要素もあり、どの程度で取るという判断をするかの戦術的判断が求められるゲームなのです。



メインのカードは得点になる数札です。


鉄砲隊





槍隊


弓矢隊

これら、武力のカードは数値が書いてあります。この数値がそのまま得点になります。

また、侍、槍、弓矢は、得点を倍増させる 茶器 もあります。茶器はあまり枚数は多くないですが固めて持つととても強力です。


茶器(赤)


茶器(黄)


茶器(青)

非常に使える茶器ですが、カードの色が対応しているのでここを注意せねばなりませんね。



プレイヤーは、限られた数の 獲得カード と めくって獲得カード を手元に持ってゲーム開始です(これらカードは使用後は裏向きにされ使えなくなります)。


獲得カード


めくって獲得カード

獲得カードは、手番冒頭に、山札からのカードめくりの代わりに行うアクションで、場札全部を取る役割のカードです。
そして、めくって獲得カードは、山札から1枚カードをめくり、それを場札に加えた直後に、場札全部を取る役割のカードです。
いずれにしてもこれらのカードで取った場札がこのゲームの得点です。この獲得系カードを複数枚持ってゲームに臨んでもらいますが、場札が十分豊かになってから使うべきです。ただし、全プレイヤーそのように考えているので出し抜く必要があります。



このゲームは、武力のカード(得点のカード)、茶器、獲得系のカードの他に、ちょっと変わった役割を持つカードも何枚かあります。


お市の方

まず、お市の方。このカードはこのゲームの中でも特に個性的なカードです。このカードを手元に持つと、
・山札から1枚めくる
・場札を取る(獲得カードを使う)
に加えて、第3のアクション、 お市の方を場札1枚と交換する が実行できます。もちろん使ってしまうとお市の方を手放すことになります(お市の方を場札に加えるのです)。しかしこのアクションを実行すれば獲得系カードを使わずとも、選んで場札1枚を手に入れることができます。


千利休

任意の色の4点カードとして扱える千利休。茶器とも相性がいいのはさすがですね。


松永久秀

取りたくないマイナスのカードもあります。松永久秀がそれです。このカードは、茶器など、使えるカード1枚を道連れに捨て札になってしまうのです。このカードが場札にあるときはいつも以上に場札の価値が高くなっていないと釣り合わないでしょう。


≪まとめ≫
【転々と市】は、 ・山札から1枚めくる ・場札を取る がおもにプレイヤーが行うことができるカードゲームです。選択肢は限られていてシンプルです。

でもちょっと変わった役割の お市の方 や 千利休 などの特殊カードも混じっています。

どの程度の場札なら取って良いかの戦術的判断、そしてちょっと運が必要なゲームです。