Joyple Games

2019年1月に、はりーが発足させたゲーム制作グループです。メンバーそれぞれがボードゲームを制作中 ■ はりー&Taichi Ito : デジタルにはないアナログならではの特徴を生かしたフルスクラッチボードゲームを制作しています。『箸でCUBEs』は箸という行動制限によって不自由さと重みを感じるパズルゲームです。 ■ Hiroken(ヒロケン): 初作『トリックテイカーズ (2021春)』 『拡張セット(2021秋)』『リトル(2022春)』『KINGs(2023春)』 ■ deztec : 趣味的に極少部数の作品を製作

『箸でCUBEs』 - 制作へのこだわり
2019/11/8 20:00
ブログ

■ 木製『CUBEs』へのこだわり ----
この作品のCUBEは1辺が20mmの立方体で構成されています。
この20mmには理由があり、大人が箸でつかむには絶妙につかみづらいサイズになっています。
恐らくほとんどの人が面や線ではなく、点でつかむことになるはずです。
これはやってみないと伝わりづらい内容なのですが、点でつかもうとするとCUBEsの重心によっては、クルクルと回転してしまうのです。

イメージとしわかりやすいのが"遊びゴコロ"さんのプレイ日記内にある ゆじさんの発言「細長いキューブはくるりんってしちゃうのが難しい」です。
是非、以下をご覧ください。
https://asobi556.com/play/hashicubes/

この20mmの立方体は正確には19.9mmで制作されています。
CUBEとCUBEは、ボンド付けされているのですが、ボンドの厚み分をCUBEの寸法で調整しています。

また、CUBEは1つずつ8つの辺に対して1mmの面取り(角取り)を行っています。
1つのセットには100個のCUBEが使われているのですが、1セットを制作するために800回の面取り作業を行うわけです。
これを迅速かつ正確に行う為、専用の治具も準備しました。





■ 『箸』へのこだわり ----
割り箸には種類があることをご存知でしょうか?
安価なものだと「丁六(ちょうろく)」や「上小判(じょうこばん)」といものがあり、
最も一般的なのが「元禄(げんろく)」と呼ばれる割り箸で、面や角を取り溝がある程度のもの。
ここからちょっと品が出てくる「天削(てんそげ)」や「利久(りきゅう)」があり、本作で採用したのが「卵中(らんちゅう)」。
千利休が安土桃山時代に考案したものとして料亭などでお目見えするものです。

長さも6寸~9寸があり、懐石料理やご宴会などで利用される杉の9寸(240mm)を採用しています。

手間暇かけて制作したCUBEsを最も品のある箸で扱う。
箸でCUBEsはちょっと大切に扱いたくなるゲームです。w



■ 『説明書』へのこだわり ----
出来るだけ多くの人に楽しまれるよう、3カ国語(日本語、英語、スペイン語)にて説明書を準備しました!
以下は、日本語説明書のサンプルです。




■ 『片付け』へのこだわり ----
誰もが簡単にかつキレイに片付けられるよう"配置カード"という片付け用プレートを付属しました。
片付けの際、しまう場所がわからなくならないようちょっとした気遣いとなっています。