嘴広卿(はしびろきょう)

「エル・プランチャ!」サポートカードについて
2017/5/10 21:05
ブログ

いよいよ、今週末にゲームマーケット2017春が開催されます。

最後の週は、イラストやカード類に関しての役立つ話だったり益体のない話だったりをしていきます。

お時間がありましたらお付き合いください。

ゲームの内容に関してはこちらの一覧から読みたい記事をお選びください。




■サポートカード

サポートカードは、ダイスゲーでありがちな「運のいい人が勝つ」であったり、バランスゲーであるがゆえに「手先の器用な人が勝つ」といった状況の緩和のために生み出されました。あくまでサポートですので、これだけで勝負が決まるというわけではないくらいのバランスを目指しました。命名はモチーフであるルチャリブレから持ってきたのが大半で、「ディア デ ロス ムエルトス」だけは、数少ないメキシコ由来となっています。




●アピール



アピールカードは初期から効果が大きく変わったカードです。もとは勝利点を生み出すハズレカードでした。初期段階ではダイス積みフェイズは純粋な実力(あるいは度胸)の勝負でした。しかしテストプレイを行うと、ダイスを積むという行為が不得手という人が一定数以上いることに気付かされました。同じ実力者同士だけで争うという状況も生まれづらいこともわかり、アドバイスをもとにもてあまし気味だったアピールカードの効果を変えることになりました。

アピールカードは使うタイミングがかなり重要なカードです。体験会では自分の手番に使用して複数個のダイスを置くという使い方をされていた方が多かったです。しかし、不利になる最後のひとりを回避することに使用したり、振るダイスが多いと不利になるルードを相手にしたときに、ちょうどいい案配の高さで降りたりするときに使用したりと様々な使い方ができます。もっていると使い勝手がよく、逆に使われるとちょっといやなカードです。




●トルニージョ



トルニージョは微妙に効果がかわったり、名称が変わったりと紆余曲折があったカードです。効果は「振れるダイスの目を2個増やす」ですが、それに付随して「高さも2段階増やす(ダイスロールフェイズの優先順位が上がる)」といった効果も持っていました。ダイスを積むことが不得手なプレイヤーに対する救済措置的な効果だったのですが、制作中盤でサポートカードの配布方法を変えたことにより、「救済措置」というより「鬼に金棒」みたいな感じが目立つようになってしまい弱体化ということになりました。効果の変遷にともない名称も「コン・ヒーロ」→「ブエロ デ アギラ」→「トルニージョ」といった感じに変化していきました。どれもルチャリブレの技名で全て体を回転させる技となっています。トルニージョは体をキリモミ回転させながら体当たりする技となっています。回転することで威力が増すというのは所謂、ウォーズマン理論というやつですね。




●ディア デ ロス ムエルトス



メキシコモチーフその1です。「死者の日」という意味で、その日は死者が帰ってくるということで、日本で言うところのお盆を盛大にした祝祭だと思ってもらえればそう外れていないと思います。

死者が帰ってくると言うことから、ダイスゲームではおなじみの振り直しの効果を持たせています。その効果は、ルードの特殊条件をクリアするためや、他のサポートカードとの相乗効果を見込めたりと、とりあえず持っておいて損はない1枚となっています。




●ラ・ケブラーダ



ルチャリブレの技のひとつで、ざっくり説明すると「ムーンサルトプレス」です。相手に背中を向けて跳び、空中で宙返りしボディプレスを行うという、見た目がとてもきれいな技です。宙返りというところから、ダイスの目を反転させる効果を持たせています。

テストプレイ時はあまり人気のないカードでしたが、ダイスの神様から見放されているタイプのプレイヤーにこそお勧めします。利点を簡単に説明すると、目標値以上が出る確率を2倍にします。また、ルードの目標値が振るダイスの数の目安値以下であれば、特殊条件の可否を除いて必ず成功させます。特殊条件をクリアする確率もあがりますし、「ディア デ ロス ムエルトス」と併用するとさらに効果的です。




●プランチャ・スイシーダ



ルチャリブレの技のひとつで、スイシーダとは「自殺者」という意味です。技としては場内からトップロープを飛び越えて場外に向かって放たれるプランチャです。自殺者=死=4という連想から、ダイスの4の目を倍にするという効果を持たせています。地味に感じるかもしれませんが、実質ダイスの数を増やしていると考えるとそう悪くない効果だとおもいます。「ウノ、ドス、トレス」と違い条件がゆるいのもポイントです。




●ウノ、ドス、トレス



ウノ、ドス、トレスとはスペイン語で「1,2,3」のことです。プロレスではおなじみのスリーカウントというやつです。勝利を決定づけるという意味でダイスの目に「1,2,3」を揃えることができると全ての目を3倍にします。特殊条件を除けば、まず間違いなくオーバーキルが見込めるでしょう。目を出すのは結構大変ですが、「ディア デ ロス ムエルトス」や「ラ・ケブラータ」を使用することで確率を上げることができます。




サポートカードを上手につかって、ルードの目標値と高さの目安値を把握することにより、より戦略的にダイス積みフェイズに挑むことができます。他プレイヤーをうまく出し抜き、2代目「エル・プランチャ」を目指しましょう。




現在、「エル・プランチャ!」は数量限定で予約受付中です!

ご予約はこちらからどうぞ。

なお予約締め切りは5月12日まで(早期終了あり)とさせていただきます。確実に入手されたい方は、ご予約をおすすめします。