星空祭

足し算さえできれば誰でも出来るゲーム「PORTAS」を作りました。
簡単なルールですが実は頭を使います。

子供でも簡単……だけど大人がやった方が面白い。そんなゲームです。

ルール紹介:2人対戦足し算カードゲーム「PORTAS」
2016/11/30 22:50
ブログ


足し算カードゲーム「PORTAS」
プレイ人数 2人
プレイ時間 10分~15分
対象年齢 最大値15の足し算が出来れば誰でも(指折り数えてる子でも大丈夫!)

前回の紹介記事で紹介した「PORTAS」の詳しいルール解説記事になります。
前回の記事も簡単に読んで頂けると、本記事が分かりやすくなります。

カードの種類

本ゲームには、2種類のカードが使われています。
一つが、「ポートカード」。そしてもう一つが「トレジャーカード」です。
まずはポートカードの紹介。

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このカードは「2」ですが、ポートカードには「1」から「6」までがあります。

「1」はバケツ、「2」は袋。「3」は鞄、「4」は木箱、「5」は樽、「6」は荷車です。数字が大きくなるにつれて、より多くの物を運べるようになります。
次に、トレジャーカードです。
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こちらの画像は「15」ですが、トレジャーカードは「11」から「15」までがあります。
この数字は宝箱の中の宝物の量の多さを表していますので、15の宝箱が一番沢山入っていることになります。
ゲームの流れ

ゲームはまず、ポートカードを2人のプレイヤーに分けることと、トレジャーカードをそれとは別に置くことから始まります。
img_20161129_165233

写真のカードはサンプルです。カードのサイズや画像が一部異なりますのでご了承ください。

ポートカードは「1」「2」が各3枚、「3」「4」「5」「6」が各2枚をそれぞれのプレイヤーのカードとします。実際に頒布するカードは、プレイヤーごとに裏面の「PORTAS」の文字の色を変えていますので、裏面のまま二人の山札を作れます。

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このように、ポートカードを山札(シャッフルします)に、トレジャーカードをその中央に2枚(こちらもシャッフルし、上からめくっていきます)公開してゲームスタートです。

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山札の上から4枚を見えるように置き、先攻後攻を決めます。
今回は、手前側のプレイヤーが先攻として進めていきます。

このゲームの主な目的は、「出来るだけ多くの宝を手に入れつつ、宝箱の中身の最後の一つ」を手に入れることです。プレイヤーは宝箱の中の宝を入れるものを選び、今見えている宝箱のどちらかの中身を入れていくのです。

しかし、もしもこのように……
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「11」の宝箱に「6」の荷車を使ってしまうと、次の相手の手番に

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「5」の樽を使って、「11」の宝箱の中身の残りをすべて持っていかれてしまいます。
これは「最後の一つ」を取り合うゲームですから、これは困ります(どう困るのかは、後述)。
ここは取られないように、左の「15」の宝箱に「6」を使ってみましょう。

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当然手札は一枚減りますが、これはまだ補充しません。このまま相手プレイヤーの手番です。

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相手も同じように、「2」を左の宝箱に使ってきました。
これで、自分と相手の手番が一巡したことになります。

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次の自分の手番は減ってしまった手札を補充するところから始めます。
2枚目の「3」を引きました。ここは左の「15」をもう少し中身を減らしていきたいのですが、しかしよく見てください。
現在の左の宝箱は既に自分で6、相手が2と合計8減っています。元が15ですから残りは7。ここで自分が選べるポートカードは2,3,4のどれかです。
しかし、相手の手札は見えている分が5,4,3であり、どのポートカードを選んでも次の手番で相手に最後の一つを持っていかれてしまいます。ですから今回は、

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このように、右の宝箱に手を出します。
次の相手の手番になりますので、

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相手も手札を補充し、

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そして同じように宝箱の中身を運んでいきます。そして自分の手番で手札を補充したら、

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相手がすぐには取れないように気を付けながらまた運び出していきます。
……ですが、

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計算すると……

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毎回手番の初めに補充される手札だけは分かりませんから、どうしてもこういうことが起こります。
そう、「次の相手の手番では最後の一つを取られないように選んだ」筈なのに、「新しく引いたカードによって取られてしまう」ということが。

こうして宝箱一つが空っぽになったら、得点の計算に入ります。
勿論、最後の一つを手に入れた人が得点することになりますが、その点数はトレジャーカードの点数「11」……ではありません。

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その宝箱から自分が持ち出すことに成功した分、今回の場合は「1 + 6」の「7」がゲットできた宝物になります。
では、最後の一つを取られてしまったプレイヤーの得点は、というと……

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そこから運び出していたこの4点……ではなく、『0』です。
先日の紹介記事にて紹介しました通り、この宝は魔法の力で存在しています。最後の一つ=鍵を手に入れられなかった宝は、あえなく消えてしまいます……。

しかし気を落としている場合ではありません。
一つ宝箱が無くなりましたが、そうなったらトレジャーカードを一枚公開して、ゲーム再開です。

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得点できなかったプレイヤーから、同じように手番を進めていきます。

そして5枚のトレジャーカード全てがどちらかのプレイヤーによって空っぽにされたら、ゲーム終了です。
持っている宝の多い方が勝ち!

……と、長くなりましたがこんなルールです。
しかし当然、こんなケースが生まれることもあります。

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左の宝箱の中身、残りは2です。
しかし手元にあるのは3,4,5。どれを使ってもオーバーしてしまいます。
このようにトレジャーカードの数字を超えてしまうポートカードは、出せません!
プレイヤーはとっても欲張りなので、勿体ない使い方はしたくないのです。ですから、そういう時にはもう一つの宝箱の中身を貰っていきましょう。
「2つの宝箱の両方ともオーバーしてしまう」時や、「宝箱が最後の一つでもう一つが選べないのにオーバーしてしまう」時は残念ながらパスになります。自分の手番が回ってこないので、大変困りますね。そうならないように、慎重にポートカードを使いましょう。
まとめ

と、このようなルールのゲームが「PORTAS」です。
足し算と、当然その流れでおこなう引き算。自分と相手の残りポートカードのそれぞれの枚数や、「わざと鍵を取らせるけれど、相手の得点は抑える」といった戦略。そして最後にものを言う、運。

ルールはシンプルですが、考えることのできる要素は盛り沢山です。
子供から大人、そしてお年寄りまで老若男女を問わず、さらには言語さえ問わずに遊べる「PORTAS」、是非触ってみてください。

上級者向けの特殊ルールもあります!
パッケージ内の説明書で確認してみてくださいね!



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