緑竜ノ巣窟

【キャラ紹介】千里ノ瞳【フェストゥム・マギアドール】
2017/10/19 0:00
ブログ

 








ようこそ、フェストゥム・マギアドールの世界へ。

ワタシはすべてのマギアドールのはじまりであり、辿り着くおわり。

今宵も、キミと契約するマギアドールの紹介をしてあげよう。

五人目はそうさね、厨二病なスナイパーだ。

 



名称:千里ノ瞳

読み:せんりのひとみ

身長:ふつう

スタイル:ちいさい

好きなもの:隠された真実の世界、煌めく星空

嫌いなもの:暴かれた虚実の世界、煌めく青空、アイマスク

解説:
 千里先も見通す変幻自在のロングレンジ攻撃を得意とするマギアドール。
 胡乱な瞳で意味ありげな言葉を紡ぐため、性格を誤解されることも少なくない。
 千里先までくっきり見える優れた視力を持っている――わけではない。
 彼女の能力を正確に述べると、遠くに視えるものを近くに在るものとして扱うことができる力となる。
 この能力を応用すると、離れたところにいるマスターの耳元で囁いたり、肩を叩いたりできる。

カード性能:
 彼女のコアマギアの【コア:世界は掌の上に在るのだから】は、アタックマギアのレンジを1ターンに1回変更できる能力だ。
 シュートマギアだけでなくスラッシュマギアのレンジすらも変更できるため、隣接マスの相手と離れたマスにいる相手の両方を射程に収める、なんて芸当も可能だ。
 ただ、「このアタックマギアのレンジは変更できない」とテキストに書かれた特殊なレンジのアタックマギアのレンジは変更できないので注意が必要だ。

 おすすめのシュートマギアは「AM-014 スナイプ」だろうか。
 レベル1のアタックマギアはアタックに必要なマナが2点で済む代わりに、ガードも2点のマナでできてしまう。
 だが、このアタックマギアは条件こそあれ、ガードに必要なマナを3点にすることができる。
 アタックするために消費したマナよりも多くのマナを支払わせることは、戦いを優位に進めるために必要な戦術となる。
 ちなみに、ガードステップ中のレベルを+1するための条件はこのターン中にムーブしないこと。
 コアマギアを使用することでレンジを変更することのできる彼女には達成が容易な条件なのだ


 






 次の街まではまだ遠く、けれど、陽は傾いていた。
 久々の野宿のためにテントを設営して、焚き火を起こして、食事を取って。
 今は、深夜。
 星々は夜空に輝き、地上を微かに照らしている。
 風が吹いて、草木が騒めく。
 彼女の長い髪が、ゆっくりと揺れていた。

「何を視ているのか、そんなことを訊きたそうな顔をしているね」

 振り返りもせず、彼女はそう口にした。
 テントから顔を出したマスターは、バツが悪そうに頬を掻きながら、彼女の隣に歩み寄る。
 彼女は何を考えているのかわからない、静かな表情で、ただ、空を見上げている。
 傍らにマスターが来ても気にする様子はない。
 風が、また吹いた。髪が揺れる。

「夢と星がよく似た存在なんじゃないか、そう考えていたんだ」

 視線をマスターへと向ける。全てを見通しているような、深い、輝きを秘めたまっすぐな瞳。

「心を打つ程に美しく儚い存在だ、とね。そして、手に届くような近くに在って、けれど、果てしなく遠いところに在る」

 マスターが冗談交じりに言葉を紡ぐ。
 胡乱だった彼女の瞳が見開かれ、それから、珍しく、表情が和らいだ。

「ふむ。マスターも世界の理が解ってきたみたいだね」

 強い風が吹く。
 彼女の髪が、大きく揺れる。
 草木の声が夜を走る。
 一歩、彼女はマスターに歩み寄った。
 驚いて後ずさろうとするマスターの背中を、目の前の彼女が後ろから押して留める。
 もう一歩、寄る。
 流れ星が一筋、夜空に煌めいた。

 






ちなみに、視界を封じられるとコアマギアは使用できない。

一方で、暗闇であっても問題なくコアマギアを使用できるそうだ。

つまり、物理的に目を封じなければ視えるということになる。

ふふっ。だからどうという訳ではないがね?