モザイクゲームズ

モザイクゲームズと申します。2017年の初出展以来、ボードゲーム「モザイク」の専業メーカーとしてゲームマーケットに参加させていただいて来ました。2023年春は、これに加えて新作カードゲーム「Up&Down(アップんダウン)」を初出品します。「モザイク」の方は、美濃焼タイルをコマに使用した2人用のアブストラクト・ボードゲームですが、「アップんダウン」の方は、多人数で楽しむことのできるファミリー・カードゲームという地位をねらっています。まるで方向性の異なる2つのゲームですが、共通する点が1つあります。それはどちらもルール説明が1分でできるほどシンプルなゲームであると同時に、長く遊んでも飽きないプレイアビリティの高いゲームであるという点です(と自負しています^^)。誇大広告であるかどうか、ぜひ【オ37】ブースで確認してみてください。

大人の事情でゲーム名が変わりました
2019/4/24 1:10
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昨年の春と秋に続いて3回目の出展となります。いろいろと大人の事情がありまして(?)、今回からゲームの名前が変更となりました。前回までの「ラプラス」を改め、「モザイク」というゲーム名になります。
実は、商標申請をしていた「ラプラス」というゲーム名が、昨年の12月に特許庁に却下されるというアクシデントがありました。それで急遽ゲームの名前を「モザイク」に変更したのです。コマにモザイクタイルを使用した「モザイク」、ということで以後お見知りおきをお願いします。
商標申請が却下された理由について、今後ゲームの商品化を考えている方の参考になるかもしれないので、少し説明しておきますね。「ラプラス」という商標の登録申請を特許庁に出したのが昨年の3月初め。いまは特許庁も忙しいらしく、審査に9か月もかかりました。で、結果は申請却下。その理由は、私が「ラプラス」を申請した3週間くらい前に、中国深圳の企業が日本の特許庁に「ラプラス」を申請していたのです。

商標は商品の種類ごとに45の区分があって、同じ商標でも区分が違えば競合しません。「ラプラス」というお菓子があっても、ボードゲーム「ラプラス」はOKということです。私が申請したのは、おもちゃ類の「ラプラス」(Laplace)でしたが、その同じおもちゃ類に中国の企業が「ラプラス」(Lapulas)を申請していたのです。商標申請は、先願主義といって1日でも先に申請した者が勝つルールですから、却下されたのも仕方ありません。英字のスペルが違うと言っても、日本の商標登録は読みの音(称呼)が同じなら同一商標と見なされるので、異議を唱えても無駄ということでした。
振り返ってみれば、私が商標申請をする前から、仲間うちではラプラスが評判になっていて、SNSにもアップされていました。確たる証拠はありませんが、それを見た中国の企業に狙い撃ちされたのだと思います。そうでなければ、いまごろは日本で「ラプラス」という中国製ゲーム(おもちゃ)が販売されているはずですから。特許申請の専門家に相談したところ、いま中国は国が補助金を出して国内外の商標や特許を買い漁っているのだそうです。(そう言えば中国国内では「くまモン」も改名を余儀なくされましたし、「令和」を使った商標も数多く申請されているそうです。)
教訓です。もしもあなたがオリジナルゲームの商品化を考えているなら、SNSにアップする前に商標の出願をしておくことをおすすめします。国内の商標出願なら1万2千円くらいの費用でできます。商標が認可されて、本登録になればさらに登録料がかかりますが、いまは出願から認可まで1年近くかかりますから、その間に商品化の手応えが得られなければ、本登録を見合わせればいいのです。
この教訓を活かして、「モザイク」はインターネットに情報が出る前に商標申請を済ませました。おかげさまでこのゲームは、岐阜県多治見市のビジネスコンテストでグランプリをいただく光栄に浴し、今は本格的な商品化に向けて体制を整えているところです。ゲームマーケット2019春では、その新しくなった「モザイク」を皆さまにお届けします。