ガーデンゲームズ

樫尾忠英作品「アニマルマインド」が第1回SNEゲームコンテストで佳作、「高慢パティシエ」が第2回SNEゲームコンテストで佳作になる。GMウォーロックVOL.07で「不思議の国のトランプ兵」が掲載される。 ガーデンゲームズは、デザイナー樫尾忠英のゲームを作りだすためのブランドで、ゲーム作りに関わるあらゆることが樫尾を中心とした活動になっている。

皇帝なき帝国、対戦レポート
2017/11/19 21:22
ブログ

2017年11月。皇帝なき帝国のデザイナー・樫尾とひろむちゃんが皇帝なき帝国で勝負しました!

皇帝なき帝国のルールの詳しくは こちら をご覧ください。

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初期配置。

印象としてはケルン、ニュルンベルク、シュトラスブルクが得点4点なのがインパクト強い。4は都市の得点としては最も低いので今回のマップだと中央部は得点が薄く、外縁部でバトルがアツくなるのでは、と予想。

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ゲーム序盤。黒は俺、赤はひろむちゃん。当初の見立て通り二人とも中央部よりも外側から騎士タイルを展開させている。都市の得点8点のパッサウはまだ手付かずだが……。

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やっぱりパッサウ=8点を逃すはずもなく。お互いパッサウを支配せんと騎士タイルを配置していく。よく見るとパッサウにいる貴族は青貴族。

貴族は赤、黄、青、紫の4色ある。紫は他の色の代用になるので固有の得点は決められてない。赤、黄、青は貴族チップ枚数が異なっており、多い赤は取れれば得点が高く、逆に枚数が少ない青貴族は得点が低くなっている。

得点の低い青貴族とは言え、数の少なさゆえに手軽に得点しやすいという利点もある。そこで、まず手を付けようと思われる青貴族。北部リューベックの青貴族もひろむちゃんに狙われている!

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青貴族争いでは、パッサウ、トリエステでは痛み分けだったがリューベックのリードで負けた……。でも赤、黄、の貴族争い、さらには都市の支配権争いのがあるのでめげてはいけない!

今のところ北部はひろむちゃん、南部は俺が支配できるか……?でも北部をくれてやるのはいかがなものか。北部には高得点の赤貴族がガッツリいるのだ。

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赤貴族争いではどうにも分が悪く、これはよろしくない。せめて黄貴族争いでは勝っておかないと……。

黄貴族でポイントなのは「双頭の鷲」マークの自由都市。自由都市は都市としてはゼロ点なのでとっても仕方ない。しかし貴族はいますよ、という場所。その自由都市が両方とも黄色であることは 何か を暗示しているのか??

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ゲーム終了時の盤面。

騎士のかたまり=軍団は3つまで、という制約がある。そのため俺はヴェネツィアには手を出しにくかった。プラハにも手出しができず。騎士タイル数がシビアなんだよなぁ。ともかく黄貴族では何とか勝てたか……?

(赤貴族、青貴族の取り合いではボロボロだったけどね……)

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樫尾黒軍団が取った貴族。む、紫がいない??

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ひろむ赤軍団が取った貴族はこちら。紫のうち1個は青に、もう1個は黄色につけられたので……貴族得点は樫尾黒軍団の完敗!

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樫尾黒軍団、28点!

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ひろむ赤軍団、61点!

ということで今回はひろむちゃん圧勝でした!

都市タイル(白地に黒数字)は互角の争いでしたが貴族をいかに巧みに取るかが今回の勝敗を分けました。それにしても樫尾黒軍団が頑張ってた黄貴族ですら紫の貴族の力を借りて、結果的に、ひろむちゃんが全貴族で圧倒するという……う~むむ、俺はなんでこんなに弱いんだぁぁ!

一応、騎士タイルの補充のタイミングでの運要素もなくはない。でもこのゲームは運要素が低めではあります。今回はやはり貴族争いが天王山だったと思います。

これをひっくり返すには思い切って都市に力点を置くか、もう少し都市・貴族のバランスを考え直すか、むむむ……。今後の課題です!

でも、このゲームはプレイ人数が変わると都市や貴族の取得容易度も変わってきます。人数によってプレイ感が変わる、都市チップ、貴族チップの初期配置でも重要ポイントが変わってくる、遊ぶたびに様相が変わってくるのもこのゲームの魅力です。

ぜひ、多くの方にこの皇帝なき帝国の世界を味わってほしいと思います!