RSS

ゲームマーケット大賞 優秀賞発表
 

ホーム > プレイレポート > レポート詳細

2016年02月08日(月) 13:09

人災派遣RPG

※内容のネタバレはしないように最大限配慮していますが、微細な事でも気になる方はご注意ください。

みなさまこんにちは。
レポーターの蜂飼(はちかい)と申します。

今回は、TRPGルールブック『人災派遣RPG』のレポートです。

プレイヤーさんは初心者2人:熟練者2人、男性1名:女性3名の構成で遊んでます。

システム:オリジナルシステム
年代:現代
セッション時間:4時間
タイプ:TRPGルールブック
これだけで遊べる?:

■ざっくりとした世界観説明
ルールブックの記述をお借りしますと、こんなことが書かれています。

本書は、現代社会の裏側で、普通の人から見るとちょっと変わった力や技術――「異能」を持った「派遣社員」となり、時に激しく、時に忙しなく、時にせせこましく、日々の糧を稼ぐために働く生活を仮想体験するテーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム (=TRPG) のルールブックです。

プレイヤーは派遣社員です。
時に借金のため、時に才能を使うため、時にやむに已まれぬ理由のために彼らは働き続けるのです。
しかし、このゲームは「人災」がメイン。
敵は近所の市民団体や、無茶振りしてくる会社等、どちらかというと、日常のちょっとしたところに焦点を置いています。
“世知辛い現代異能物”といえばこのゲームがいかに日常に視点を置いているかお分かり頂けるでしょうか。

■遊ぶ前に
さて。「既存RPGシナリオ集」の場合、ルールは既に分かっているので、事前に読み込むものはシナリオ集だけでいいのですが。
(一応ルールブックも確認のために読み直しますが)
今回は違います。まずはルールから読まないといけません。
また、公式サイトにて事前にデータをダウンロードする必要もあります。

■プレイしてみて
(※)は解説があります。スクロールすると書いてあります。

遊んだ時間は6時間半。半分くらいキャラクター作成、残り半分でシナリオを遊んでいます。
以下、ネタバレしすぎない程度にプレイヤーさん(以下、PL(※1))と蜂飼(以下、GM(※2))との掛け合いで面白かった所を抜粋して書いてます。

キャラクター作成中・・・
PL①「異能(※3)の不死って長生きしている人って事でいいですか?」
GM「いいですよー」
PL①「じゃあ、男性です。見た目は若いけど、(突然10面ダイスを2個取り出して振る)実年齢85歳です!」
GM「おじいちゃん。ちなみにスタイル(※4)はどんな感じでしたっけ?」
PL①「ルーキーです!」
GM「つまり85歳の新人がそこに」

PL②「私のこの姿は仮の姿。コードネーム“デコーダー666”として地球の状況を定期的に本船に報告している」
GM「まさかの宇宙人」
PL②「擬態できる不定形だからね」
GM「あっなるほど……なるほど?」

プレイ中・・・・・・
PL③「わたし脳筋なのにハッカーの才能があるんだよね」
GM「まじっすか、今ハッカーの判定できますよ、振ってみます?」
PL③「パソコンをこう、叩いて情報を見てみる」
PL④「昭和のテレビみたいな感じで」
GM「それはハッカーと呼んでいいのだろうか」
PL③「(サイコロを振る)失敗したってことは叩いた結果壊しちゃった?」
GM「IT業界の人が泣きそうだ」

PL④「高校生だけど、<アウトサイダー>※持っているので、これで辺りの人に情報を聞いてみます」
GM(住民)(※5)『この人怖いぃ!?』
PL④「あ、失敗しました」
GM(住民)『あ、なんだ怖くない』
GM(住民)『見かけ倒しかよ』
PL④「あっくやしい」

GM「ボスは不定形を持っているよ……うん?(どこかで聞いたような)」
PL②「お前、“デコーダー555”! 任務中に失踪した筈では!?」
PL①「知り合い!?」
GM『貴様、“666”!? 何故ここに!?』
PL③「顔見知りだったんだ(※6)」

※1 PL
プレイヤーの略称。
今回は分かりにくいのでさらにPL①~④までの番号も振ってある。
ちなみに番号ごとに違う人です。

※2 GM
ゲームマスターの略称。このセッションだと蜂飼がその役割です。
セッションを取りまとめたりプレイヤーの無茶振りを聞いたりするのが役目。

※3 異能
プレイヤーが2つないし3つ持っている能力のこと。
サイコキノ、テレポーター等の超能力系、
アイドル、軍人のような実在しそうな職業っぽいもの、
不定形、超科学のような日常が心配になるものまでさまざまな種類がある。

※4 スタイル
プレイヤーの基本スタイル。
フォーワード、ボランチ、バックアップ、サポーターの4種類がある。

※4 アウトサイダー
職能と呼ばれる能力の1つ。他にも〈ハッカー〉や〈サーチャー〉等がある。
この能力はアウトサイダー(裏社会)に通じる能力なので、
高ければ高いほど裏社会に通じているかもしれない。判定に成功していればの話だけど。

※5 GM(住民)
GMは誰かになりきることもある。
この場合脅されて怯える住人と、
怖いと思ったら大したことなかったので見下すプレイをしている。
プークスクスとか言ってる。

※6 顔見知りだったんだ
GMの悪乗りの結果なので、実際はそんな事ないと思う。たぶん。

 


 

■面白かったところ
・クリティカルが面白い。6の出目が出るたびにキャーキャー叫ぶプレイヤーさんたちの姿がそこに。
・ところどころにイラストが沢山あって可愛らしいとプレイヤーさんから大変好評でした。
・異能の幅がとても広い。組み合わせ次第でどんなキャラクターでも作れそうなほど。
・既に同一の世界観でいくつもの作品が展開されています。
小説、ドラマCD、市販システムでのTRPGリプレイ等……その作品は20点にもおよびます。
この数はすごいです。既存作品でもなかなか見なくなってきた数字です。
まずは小説から読んでいって、興味を持ったら遊んでみようという事もできますね! すごいなぁ。

■遊ぶときに注意した方が良いところ
・ダウンロードページに行くと結構ダウンロードするデータが多くてびっくりします。驚かずにダウンロードしていきましょう。
データはエクセルとPDFです。ダウンロードする前にあらかじめ確認しておくといいかもしれません。
・キャラクター作成にそこそこ時間がかかります(プレイヤー4人分作成するのに2時間ほどかかりました)
キャラクターは事前に作成しておくか、せめてルールブックは2冊以上あった方が大変便利です。
・同じ数字を書き写すところが多くてやや混乱した。チェックしながら遊ぶのが吉。

■こんな人におすすめ
・現代伝奇物のTRPGが遊びたい人
・データがみっちり書かれてるのを見るとわくわくする人
・言いくるめで全ての戦闘を回避したい人

初心者☆☆☆★☆熟練者
プレイヤー向け☆☆☆★☆GM向け

人災派遣RPG



レポーター
自己紹介
レポーターの蜂飼(はちかい)と申します。
普段はTRPGのGMやボードゲームのインスト、イベントスタッフ等いろいろやっています。
web サイト
トップへ