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2017年02月06日(月) 11:06 1.3K views

善悪の彼岸

 

タイトル  善悪の彼岸 (ぜんあくのひがん)
 制作  風呂まりもレコーズ
イラストレーター ceco
 プレイ人数  3-5人
 所要時間  インスト:10分強 実プレイ:10分強

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初レポートはコチラ。

小箱のカードゲーム【善悪の彼岸】をご紹介。

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【雑感】

小箱のカードゲームと言うことで、誰もが馴染み深い形式。

可愛らしいパッケージですが、多くある小箱だと『どんな仕掛けがあるのかな?』と、

ゲーマー諸兄においては一考するのではないかと思います。

 

実際、プレイ感はトリックテイクングぽい動きをしつつ、狙いは全くの異質ゲーム。

天使と悪魔の属性があり、ラウンドで使えるコインによって、テイクでの有効無効が切り替わります。

しかし、得点の計算はカードに書かれたマークでの最終集計。

また、テイク中に無効で死んだ死に札も獲得に含まれ、

最終的に天使と悪魔をどれだけ多く取ったかで死に札の得点方式が変わります。

正直に言いますと、要素が多く、手番で何を読み切るか絞るのは……非常に難しいです。

 

結果として、ルールに書いてある通り、

『最終的に一枚も獲得しない人は、解脱して完全勝利』

を目指すのが、隠された本当のテーマのゲームかと思います。※隠されてないけれど。

それをしっかり踏まえた上でプレイをすると、

題名としても、テーマとしても、プレイ感が腑に落ちます。

読みきるのが絞り難い意味も、事故で獲得してしまう率の一助となっており、

なるほど、面白いプレイ感のゲームになります。

※それを前面に押すとワンテイクで負け確定となりやすいので、

基本となる点数の計算を先にルールとして説明しているのかもしれません。

そういう遠回りしている屈折した感じも、テーマ性があって夢があります。

(私が屈折して解釈したので、製作者様の意図と違ったら申し訳ありません。)

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そういう、ちょっと文学的趣味とか機微が分かった上で楽しめる相手とやると、

飽きずに遊べる小箱ゲームではないでしょうか。

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【インスト視点で】

上記を含め、私なら、

『最終的に一枚も獲得しない人は、解脱して完全勝利』

を押して説明させてもらうかもしれません。

その上で、これは基本的にはトリックテイキングをベースとしたカードゲームと、

言わざるを得ないかなー。

↑4人プレイで準備が出来た状態。

最初にランダムに三枚ずつ配られ、1ラウンドには1枚使います。

3ラウンド経過すると、再び山から三枚ずつ配られます。

ゲームは、札が尽きるまで繰り返されます。

場には、現在の場の状態を表す太陽/月トークンがあり、

太陽の時は天使カードが、月の時は悪魔カードがトリックで残るカードになります。

残らない場合、裏向きの札となり、そのラウンドでは数字の勝負には除外されます。

※天使カードにも悪魔カードにも数字があり、その大小の内訳はルールブックに記載済み。

あとは、どちらの時にも生き残る人間のカードがあります。

これは数字において、大体、天使でも悪魔でも中間くらいに位置する曖昧なカードです。

 

その上で、場が太陽の時は生き残ったカードの中で(つまり天使と人間で)数字の大きい人が勝ち、

月の時(悪魔と人間で)数字の小さい人が勝ちというトリックテイク。

次のラウンドは、勝った人から手札を出していきます。トリックテイキング。

 

そして大事なのが、一人に一つ配られているコインです。

カードを決めた後、コインを使用するかどうかが選べ、使用すれば場の太陽/月トークンが裏返ります。

それはモチロン、最後の人に場のトークンの決定権が与えられていることを意味しますが、

コインは、3ラウンド内で一回のみの使用。

※要するに、手札が配りなおされたタイミングでリセット。

いつ使うかは、自分に配られた三枚を見て考えると言うところでしょうか。

画面右から手番開始の様子。三番手・四番手がコインを使い、結果として四番手がトリックに勝利した図。

 

カード獲得後の勝利点計算は、カードの属性とは別に、

悪魔と天使のマークがランダム?に描かれています。(ここがややこしいかも!)

このマークの個数を最終的に集計し、また獲得した裏札も計算し、

得点が算出されます。

これはインスト初プレイ時は、「天使をいっぱい集めた方がいいよ~」と、

軽い解説でプレイしても、支障はないように思います。

 

以上書いてみましたが、やはりトリックテイキングの要素よりは、

他の兼ね合いを説明するのに、やや込み入っている印象です。

インストする方は、どこをポイントにして説明するか、

ある程度自分なりの指針を持たないと、中途半端な印象しか伝わらないかもしれません。

 

【プレイヤーから見て】

さて、ここまで書きましたが、プレイヤーの視点が一番難しいですね。

前提として、一枚も取らないことを考えると、

手札が来た時点でまず、天使の数字が小さいか、悪魔の数字が大きいかの確認から入る。

後は自分の手番次第ですが、無事に負けられそうなら、コインは置いておく。

中途半端に勝ちそうな人間や、他の多少強めのカードの時に、場を反転させる。

くらいを考えてプレイ開始かな。

かといってランダムに山札が配られるので、テイクで買ってしまうことも。

後はひたすら天使勝ちにこだわりたいところ……。

 

一点勝ち逃した後は、『如何にあがくか』な感じになりがちです。(私は)

点数を上手く伸ばせるかどうかの戦略は、正直、私には計算できませんでした。

その辺の得点バランスや手札の構成まで練りこまれていたら、

作者さんは相当頭の良い人なんだろうなぁ…!

善悪の彼岸



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