RSS

ゲームマーケット大賞 優秀賞発表
 

ホーム > プレイレポート > レポート詳細

2018年02月07日(水) 02:55 636 views

MAG

▼概要

『MAG』は、磁石のような性質を持つ駒を使った四目並べです。四角い駒の辺にはN極とS極があり、置いた駒の周囲の駒を遠ざけたり近づけたりすることができます。この性質により通常の四目並べの感覚でいると予想外の展開になることも。

▼プレイ

五目並べや四目並べは、おそらく誰もがやったことのある古典的なゲームの1つではないでしょうか。碁盤の上に自分の色(白または黒)の碁石を交互に置き、五目並べであれば5つ(四目並べであれば4つ)、縦、横、斜めのいずれかの方向に碁石を連続して先に並べたプレイヤーが勝ちとなります。

僕も学生の頃、よく講義中にこっそりと友達と「紙に書く四目並べ」に興じていました。碁盤の上でやる場合と異なり、紙に書く場合はマス目がありません。地面を表す1本の線を引き、その上に四角い碁石(?)を積み上げるようにして四目並べを行っていました(その一例が下の写真)。

最初にこのルールを考えた人は、紙で四目並べを繰り返すうちに、あらかじめマス目を書くのが面倒になったのかもしれません。「地面として線を1本描くので、その上に積んだらどう?」と。碁盤という水平面で行う自由度の高い四目並べと異なり、垂直面に置く、すなわち「重力」という制約を導入したことで、碁盤でのプレイとは異なる新たなゲーム性が生まれています。たぶんこのルールもまた全国的に広まっているのではないかと勝手ながら思っていますが…実際どうなのでしょうか。

さて、今回ご紹介する『MAG』も、「重力」ならぬ「磁力」を取り入れた四目並べです。正方形の駒を用いますが、「向かい合う辺がN極(赤)またはS極(青)になっている」という想定で、置いた駒に対して周りの駒をはじいたり引き寄せたりします。上の図では、①に黒の駒を置いた場合の周りの駒の動きを示しています。①の駒の磁力により②は上に引き寄せられ、③は左にはじかれます。ただ、影響範囲には限りがあり、3つ隣にある⑤は引き寄せることができません。また、④はボードの上の辺に接しているので動きません。そして、プレイヤーが置いた駒にのみ一時的に磁力が発生するものとし、移動してきた③が移動先にある⑥の駒をはじくことはありません(=連鎖は起きません)。ルールは以上です。非常にシンプルですが、どうでしょう、とっても面白そうな気がしませんか?

同僚とプレイしてみました。僕が黒(手前)で先行です。

とりあえずよく分からないので、駒と駒の間に置くことで、敵の駒も味方の駒もN極(赤)の磁力ではじいてみます。

はい、↑こんな感じになりますね。

ゲームを進めていくと、右手前から左奥にかけて黒(僕)のリーチになりました。↑こんな感じに「リーチを頻繁に出していけば相手が防戦一方になり、有利に進められるのではないか」と思った矢先に、同僚(白)が左から2列目、一番奥の行に駒を置き、S極(青)の磁力によりあっさりリーチが解消されてしまいました↓。残念。

…おや、しかも一番奥の行は、どフリーの白が3つも並んでいるではありませんか!!ここで「どフリー」と書いたのは、両端がどちらも塞がっていないことを意味しています。一般の四目並べでこの状況は即敗北を意味します。うおお、逆転で負けてしまったのか…と思ってよく見てみると、引き寄せればこの白のリーチもまた解消できそうです。えいっ。

…なんとか危機は去ったようです。

最終的には、勝つことができました。(左の図(スマホでは上の図)はgoogle photosが勝手に作った動画gifですが、あんまり見やすくなかったですね。すみません)

ボードのマス目が6x4とそんなに大きくないので、僕はできるだけ真ん中を陣取る「カーリング作戦」を心がけましたが、それが有利なのかは分かりません。また、終盤は駒が混み合ってくるので、磁力を効かせられない場面がよく出てきます。

最後にまとめると、四目並べと同様に誰でも気軽にプレイできる点が良いですね。しかも、よく知っている四目並べの感覚でいると、見事に裏切られる楽しさがあります。万人にお勧めできるゲームです。それにしても、誰もが知っている古典ゲームは、重力や磁力といった直感的に理解している物理法則と組み合わせることで新しい遊び方ができるのでしょうか。例えば、四目並べ+磁力+重力とか。こちらも興味深いテーマですね。

MAG



レポーター
自己紹介
はじめまして。ドラクエでいう「賢者」に転職できなかった「遊び人」のおっさんです。趣味は広く浅く勉強すること。最近はゲームづくりにも関わっているため、なんでもゲーム化したくなります。残りの半生も命を削って遊びたいです。
twitter: @kawanky
web サイト
トップへ