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2018年01月06日(土) 12:17 351 views

スタータップス

 

タイトル スタータップス
製作 オインクゲームズ
プレイ人数 3~7人
プレイ時間 10分(レポーター所感)
内容物 カード:45枚、独禁チップ:6種、資金チップ:70枚、得点チップ:3種各4枚

 

「スタータップス」を遊びました。

プレイヤーは、6つの企業に対し、投資を行います。各プレイヤーは同種のカードをできるだけたくさん集めることを目指します。もっとも多くカードを集めた者が、同種のカードを持っている者から資金チップを回収することができるからです。最終的にもっとも多く資金チップを持っていたプレイヤーが勝ちです。

 

ゲームの流れ

セットアップは、3人プレイの場合、下図のとおりです。ランダムに5枚のカードを取り除いた山札から、各プレイヤーに手札として3枚ずつ配り、さらに資金チップ10枚を配布します。

 

本来、手札はほかのプレイヤーには公開しませんが、ゲームの流れを説明するためにここではオープンの状態で進めます。

右下のプレイヤーはすでに緑色を3枚持っていますので、基本的には緑色を集める方向となるでしょう。上のプレイヤーは茶色が有望です。

 

さて、ゲーム開始です。

右下のプレイヤーが山札から引いたのは緑色のカードでした。迷いましたが、プレイヤーは緑色のカードを確定させました。

このゲームでは、手札は常に3枚でなければなりません。

自分の手番で4枚に増えた手札のうち1枚を自分の前に置くことを「確定」と呼びます。手札を確定させると、ほかのプレイヤーがそのカードの種類を視認できる状態となり、ゲームが終了するまでそのカードを移動させることができなくなります。

また、ある企業のカードをはじめに確定させたプレイヤーはその企業の独禁チップを受け取ります。独禁チップを受け取ると、その企業のカードをマーケットから引き取ることができなくなる代わりに、マーケットにその企業のカードが出ているときに資金チップを支払う必要がなくなります。

 

1巡目が終了したところです。

左下のプレイヤーは、緑色のカードを引きました。右下のプレイヤーが緑色を集めていることが明らかなため、そのままマーケットに放出したようです。

上のプレイヤーは、左下のプレイヤーがマーケットに出したカードに資金チップを1枚支払い、山札を引いたところ、これまた緑色だったため、マーケットに出しました。

山札の周りのスペースを「マーケット」と呼び、プレイヤーは、自分の手番で4枚に増えた手札のうち1枚をここに置くことができます。

マーケットにカードが出されている場合、すべてのカードの上に資金チップを1枚ずつ置かなければ山札を引くことはできません。

 

2巡目が終了したところです。

右下のプレイヤーは、緑色の独禁チップを獲得しているため、資金チップを置くことなく山札を引いたところ、黄色のカードが出たので、そのままマーケットに放出しました。

左下のプレイヤーは、マーケットの3枚のカードにそれぞれ資金チップを支払い、山札を引いたところ、ピンク色のカードが出たので、これを確定し、独禁チップを獲得しました。

上のプレイヤーは、同じく資金チップを支払い、山札から引いた黄色のカードをそのままマーケットに出しました。

 

さて、このような案配でゲームを進めたところ、山札がなくなりました。ゲーム終了です。

注:上のプレイヤーがピンク色のカードを3枚確定させた時点でピンク色の独禁チップが上のプレイヤーに移動するはずでした。プレイミスです、申し訳ありません。

では、点数計算に移りましょう。

まず、赤色のカードを一番多く保有しているのは、上のプレイヤー(4枚)です。

右下のプレイヤーは2枚、左下のプレイヤーは3枚保有しているので、それぞれ枚数に応じた資金チップを上のプレイヤーに支払うことになります。

この際、資金チップは裏返され、3点となります。上のプレイヤーは、3点の資金チップ5枚を得ることになるわけです。

 

すべてのカードについて点数計算が終了した状態です。

優柔不断でいろいろな種類のカードを保有していた左下のプレイヤーが最下位、ほかのプレイヤーが独禁チップを獲得してから秘密裏にその種類のカードを集め続けた上のプレイヤーが1位、という結果になりました。

オプションルール:ラウンドゲームでは、ゲームが終了すると、順位に応じた得点チップが配布されます(1位が2点、2位が1点、最下位がマイナス1点)。4ゲーム終了後、得点チップの総計がもっとも高かった人が優勝となります。

 

オススメポイント

  • とにかくコンポーネントがかわいい。ロゴもさることながら、バッジのような形をした独禁チップが非常にかわいい。女性受けがとても良い。
  • 手元に欲しいカードがあふれると、どうしても早期に独禁チップを獲得することになってしまう。しかし、独禁チップが獲得された企業のカードは他のプレイヤーが持ちたがらないので、最終的に利益を得られない可能性が高くなる、そのジレンマがおもしろい。また、山札の中に欲しいカードが何枚残っているか計算するとき、「はじめに山札から5枚抜き取っておく」というルールのランダム性が効いてくる。シンプルだが戦略が重要で、運の要素もある、バランスの良いゲーム。
  • すこしルールに変更を加えると、小中学生向けの株式市場や貨幣経済に関する学習ゲームとして使えそうだと思った。

 

気になる点

  • 「手元の資金チップを使い切る」という戦略と、「とにかくマーケットの資金チップを集め続ける」という戦略の優劣を実験したところ、ゲームがスタックしてしまいました。具体的には、マーケットに複数枚の企業カードが出ているとき、資金チップをほぼ使い切ったプレイヤーは山札を引くことができないため、マーケットの企業カード(資金チップは乗っていない)を引き取ることしかできず、他方、資金チップを大量に保有しているプレイヤーは、複数枚のカードに資金チップを支払うことを忌避し、マーケットに出ているカードを引き取る、という行動を取ったことにより、それぞれのプレイヤーにとって不要なカードが手札とマーケットをぐるぐると回転するだけの状態になってしまいました(それぞれのプレイヤーにとって必要なカードについてはすでに独禁チップを獲得してしまっていたため、マーケットから引き取ることができませんでした)。ゲームを進めることができるのは資金チップを大量に保有しているプレイヤーだけですが、そのプレイヤーがマーケットからカードを引き取ること自体はルールに則った行動なので、だれも制御できませんでした。なお、その後、当初配布される資金チップを各人15枚にして同様の実験を行ったところ、ゲームはつつがなく進行しました。

 

スタータップス



レポーター
自己紹介
20代女性です。
ふだんはTRPGサークルのメンバーとしてTRPGをプレイしたり、シナリオ集を発行したりしています。
昔から水道管ゲームやモノポリー、バトルシップのような海外産ボードゲームが好きだったのですが、最近国産アナログゲームをプレイしはじめました。

ボードゲームを多人数で定期的にプレイできる環境がないため、少人数でプレイできるゲームを中心にレポートしたいと思います。

箱やカードなどのデザインがおしゃれなゲーム、戦略性と物語性が両立しているゲームが好きです。
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