デザイン | deztec |
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イラスト | イラストAC |
人数 | 2~6人 |
時間 | 5~10分 |
年齢 | 6歳~ |
価格 | 500円 |
発売 | 2019秋 |
予約 | https://forms.gle/79wXaPtbF93dRYKK8 |
3行で説明1 | 絵合せスライドパズル |
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3行で説明2 | 表と裏の使い分けが勝利のカギ! |
3行で説明3 | 他のプレーヤーをうまく誘導しよう |
私はカードシャッフルが苦手です。もし自分がカードゲームを作るなら、シャッフルが不要なゲームにしたい。
最初の動機は、そういう「とてつもなく くだらない」ものだったのですが、できあがったゲームは面白いものになったと思います。
自分史上、最高に説明書の分量が多い作品。
私はゲームの説明書を読むのが苦手です。最小限の内容にざっと目を通したら、とにかくプレイを始めてみないと、ゲームの内容が頭に入ってこないのです。
だから自分の作品は、どれも説明書の文字数が400字以内になるよう心掛けてきました。その結果、ルールに曖昧な点が生じたとしても、プレーヤーの解釈に任せて問題が生じないなら、それでいいと考えます。
細々と記述され疑問の余地のない説明書があったって、どうせ私のようなプレーヤーは、そんなもの読めないのです。読めなければ、存在しないのと同じ。
この作品も、思いついた時点ではシンプルなルールだったのですが、試作品で遊んでみると「いろいろ遊び方を規定しないとゲームの進行に支障をきたす」ことがわかりました。
基本ルールは簡単です。たいへんなのは、補足の説明。カードを並べる向きに始まり、手札に端数が生じた場合の処理、初期配置でペアができている場合の処理、空き地にカードを配置するだけでペア獲得としていいのかどうか……。
またコンポーネントの説明も、なかなか面倒です。最終的にほぼほぼ省略してしまいましたが、表でペアになるカードは、裏でもペアになります。なので、絵柄の表裏の組合せを覚えると、他のプレーヤーの手札が一気に「読める」ようになります。このあたり、どこまで説明書に盛り込むか、だいぶ悩みました。
最終的に「自分でも読む気になれる程度に収まったかな?」と思っています。
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攻略のヒントをひとつご紹介します。
この場面、図にある3行動のうち、どれが最も危険でしょうか?
クマを取るためにイヌの下半身を下から押し込むと、次のプレーヤーがイヌの下半身を右にスライドさせてイヌを取れます。イヌの下半身を裏返し、別の絵柄にして押し込めばOKです。
ライオンを取ると、コアラ上半身が手札に入った次のプレーヤーが右からコアラ上半身を押し込んでコアラを取るでしょう。
ブタを取れば、次のプレーヤーがクマを取るのを阻止できます。ライオンとイヌは自分が半身を確保しているので安心です。
よって、ライオンを取るのが危険です。
ではベストな選択はどれでしょうか。これは難問です。
ライオンとブタは自分が半身のカードを保有しているため次の手番でも取れる可能性が高いのに対し、クマが取れるのは場に2枚のカードが出ている幸運な状況に依存しています。ですからクマを取りたいのですが、そのためにイヌの下半身を裏返して使ってしまうのはもったいない。イヌの上半身が場に出ており、次の手番でイヌを取れる可能性があるからです。
仮に「4枚目の手札」があるなら、そのカードを場に出して、クマを取るのが最善でしょう。手札が3枚なら、悩みどころですが、私ならブタを取ります。
Joyple Games
2019秋 土-T10 体験卓あり
2019年1月に、はりーが発足したゲーム制作グループです。 2019年秋のゲームマーケットでは、2チームが計:14作品をリリースいたします。 (はりー&たいちん:2作品、deztec:12作品) ■ はりー&たいちんの作品 ----- デジタルにはないアナログならではの特徴を生かしたフルスクラッチボードゲームを制作しています。 『Crystareak(クリスタリーク)』では、氷に見立てた紙をバリッと破りながらクリスタルの獲得を競うアブストラクト系ゲーム。 『箸でCUBEs』では、箸という行動制限による不自由さと重みを感じるパズルゲーム。 ■ deztecの作品 ----- 気軽に数回遊ぶ、使いきり(レガシー系)で運要素のない(アブストラクト)ゲームを主に製作しています。100均の商品をコンポーネントとして頒価を300~500円に抑え、レガシー系アブストラクトという新ジャンルの開拓に挑戦します。 私たちの作品をどうぞよろしくお願いします。