ネコの探検隊

『ネコの探検隊』というゲームを作っています
よろしくお願いします!

LT質問追記
2017/5/20 7:57
ブログ

ゲームマーケット2017春注目の新企画、ライトニングトークで発表させていただいた。その際に、質問もいただきました。できるだけの回答をしたつもりですが、少し補足します。

"自分もカウンセリングでボードゲームを作れないかとやったことがあるが、楽しさとの両立はどうするか?"

教育・啓発系あるあるの悩みだと思います。数多くのプロトタイプをつくり、何度もテストプレイをしてきた中で最大のネックはそこでした(犠牲協力者には感謝感謝です!)。楽しくしたいのは山々だけど、体験して欲しいエッセンスは外したくないですよね。工夫したところとして、エッセンスをとことん削ぎ落としてシンプルにまとめました。あれも言いたい、これも言いたい、というのは(当然)山のようにあるのですが、これだけは!というところを考えに考えました。結果、B5片面にルールがおさまるほどの分量になりました。(もちろん、ただ減らしたという訳ではなく、きちんと押さえるべきところは押さえてあります!念のため)

また、伝えたい内容の候補もはじめから絞り込みすぎずに、いくつか候補を上げていました。認知行動療法と総括される一連の手法の中にあるものをそれぞれ考え、その中で一番アナログゲームとして楽しそうなものを選びました。やっぱりなんでもアナログゲームになるかと言われると必ずしもそうではないのだと思います。相性が良さそうなものを探すというのも大事かもしれません。

いくら自分が頑張って工夫したと言っても、楽しいと言ってもらえなければそれまでですが、ありがたいことに好評いただいています。(どちらにせよ100%全員に愛されるゲームって無理だと思いますし、楽しいと思ってくれる人がいたらそれで御の字です)

"どんな紆余曲折があったんですか?"

試遊卓に来ていただいた方から質問を受けました。元々はLTで紆余曲折の内容を沢山話そうと思っていたのですが、5分の中で喋りきらなかったもので。。。

まずは、説教臭さを抜くのに苦労しました。やはり心理療法という元ネタの特性もあるのか、心理療法っぽさがどうしても残ってしまって、これに苦労しました。最終的には心理療法っぽさをほとんど感じさせず、ゲームとして楽しめるような内容にできたかなと思っています。諦めずに心理療法っぽさを隠匿するという意思と、心理療法の中で一つの手法にこだわらない柔軟性が大事だったかなと思ってますが、うまくできたかは皆様の判断に委ねます。。。

他に印象的だった想定外の事象としては、プレイヤー同士が妨害し合うということが起きてしまったことです。趣旨からして、協力型にしたかったのに。ただ、たしかにゲームの勝利条件などを考えると、妨害し合うのにも一理あったのも事実です。そこはルールデザインをした僕の責任ということで、大幅に修正が必要になりました(結局修正版も全てまた白紙にしたんですがw)

初期に気づいたバグとしては、プレイ中のリズム感です。他のプレイヤーのターンに、他のプレイヤーが手持ち無沙汰になるとなんとも言えない空気が流れてしまいます。人狼で早々に死んでしまった時は確かに手持ち無沙汰になりますもんね。定評のあるボードゲームでプレイ中のリズム感が気になった記憶がなく、いかにちゃんと考えられていたのか気付かされました。

 

 

さて、ゲームマーケット2017春の新作評価アンケートがはじまりました!遊んでくれた方はぜひアンケートにご協力ください!!アンケートフォームは4ページに分割されており、『ネコの探検隊』は3ページ目下から4番目にあります!(新作ゲームがあいうえお順で並んでいるようです)